「ニュートラル」の意味とは?場面別の使い方や職場での例文も紹介

「ニュートラル」と聞くと車のモードのことを思い浮かべる人が多いかもしれません。今回は「ニュートラル」の本来の意味を解説しながら、ビジネスシーンではどのように使うことができるのか、どのような場面で使うのが適切なのかに注目してみたいと思います。



「ニュートラル」の意味

ニュートラルは英語が語源のカタカナ語です。さっそく、本来の意味から解説していきましょう。

意味は「中立的なこと」

「ニュートラル」は英語の「neutral」のことで、意味は「どちらにも偏らないさま」「中間的な様子」「中立的なこと」です。いずれかの一方に寄ってしまうことがなく、ちょうど中間に位置するニュアンスで捉えるとよいでしょう。

また、気持ちや感情、立場などが「どっちつかずの」「はっきりしない」、「一方に肩入れをしない」があります。職場で「ニュートラルな立場を貫く」と同僚が語ったら、それは「どっちつかずの立場を貫く」という意味になります。

車の「ニュートラル」

車の「ニュートラル」の意味は、シフトチェンジをする前のギアの入っていない状態のことを指します。車を含め、作業機器などにおいて「動作が伝達されていない様子」をニュートラルと呼びますが、まさに「どっちに動くかわからない中立的なさま」を表すピッタリな表現だと言えるでしょう。

色の「ニュートラル」

色彩においては「中間色」「無彩色」という意味もあります。具体的にニュートラルと呼ばれる色は白、黒、グレー、ベージュ、アイボリーなどです。

ニュートラルカラーの特徴は時代や流行りに影響されることが少なく、他の色との組み合わせが容易であること、またポイントや主柄を引き立てる色調であることが挙げられます。

電気と化学の「ニュートラル」

電気分野における「ニュートラル」は中性の電荷をおびていない様子、また化学分野での「ニュートラル」は酸性でもなくアルカリ性でもない中性の状態を指します。

職場での例文とニュートラルな気持ち

続いて「ニュートラル」を職場で使う時の例文を挙げてみましょう。職場で「ニュートラルな気持ち」を持つメリットと併せて紹介します。

「ニュートラル」職場での7つの例文

  • 取引先との関係は、ずっとニュートラルでいたいと願うばかりだ。
  • ニュートラルな立場を守ることは、自分を守ることでもある。
  • 下請け会社とは、長年ニュートラルな対話を続けてきた。
  • 部下とのニュートラルなやりとりがあってこそ、初めて信頼してもらえるのだろう。
  • 厳しい上司にも、常にニュートラルな感情を持ち続けようと努力している。
  • 気持ちをニュートラルにして、今月も張り切っていこう!
  • ニュートラルにものごとを考えるということは、公平にものごとを見るということでもある。

職場で必須?ニュートラルな気持ち

海外から日本にビジネスで訪れると、決まって驚くことがあると言います。それは「日本人はニュートラル過ぎること」です。この背景には「YesとNoをはっきり言わない」「白黒をつけたがらない」という日本独自の文化が根底にあると考えられますが、当の日本人としては気づきにくいかもしれません。

しかし、日本の職場では「ニュートラルな気持ち」を持ち続けることで、無意味な対立を防いだり、角を立てないようにすることもできます。ある意味では「必須な心持ち」であり、職場で安全なポジションを保持するためのコツだとも言えるでしょう。

他人と口を揃えたり、同意できない意見に賛成することが「ニュートラル」ではありません。むしろ、心や感情を安定させ、中立的な立場で考えることによって公平に物事の判断ができる状態を指しているのです。

「ニュートラル」の類語と反対語は?

それでは「ニュートラル」の類語と反対語についてもみてみましょう。言葉の理解を深めるためにも、あわせて参考にしてみて下さい。

類語「中庸の」「公明正大の」

「ニュートラル」で「感情や立場において中立であるさま」の意義での類語は「中庸の」「公明正大の」「一方向に偏らない」「ひいきしない」などです。

  • どちらも公明正大に話し合いをしよう。
  • 一方に偏らない考えを持ち続けるのは意外と大変である。
  • 部下が二人入ってきたが、能力やスキルでひいきしないようにしていきたい。

反対語「主観」「対立」

「ニュートラル」の反対語にあたる明確な言葉は見当たりませんが、「私的な感情を挟まず公平に」「中立的な」という観点から逆の意味を考えるとするなら「主観」「対立」が挙げられるでしょう。

  • 主観的にものごとを考えると、ほとんど上手く行かない。
  • 二人の上司の間で意見が真っ向から対立している。

まとめ

「ニュートラル」は車のモードを指す以外に、「中立的な」「中間的な」「どっちつかずの」「一方に偏らない」「一方に肩入れしない」という意味があります。

一般的には「ニュートラルな気持ち」「ニュートラルな立場」「ニュートラルな感情」「ニュートラルな関係」などように、名詞を後に付けて使う場合がほとんどですが、「ニュートラルである」「ニュートラルにする」のように形容動詞として表現する場合もあります。

職場では気持ちをニュートラルにしておいた方が、ものごとへの視点や考え方に偏りも現れないでしょう。表向きはニュートラルでも、中身はそうでない場合もあるでしょうが、それはそれで器用に社会人としてやっていくための賢い手段なのかもしれません。

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某私立大経営学部卒、大手旅行会社、商社を経て、豪州へ移住。米国PCメーカーのカスタマー部に勤務後、カンガルーやエミューのいるNSW州の片田舎で生活を開始。田舎暮らしをきっかけにフリーランス(ライター・翻訳)に転身し現在に至る。趣味はゴルフ、料理、ローカルとのゴシップ、キャンプ。