「無骨」の意味とは?由来・類義語やいい意味での使い方も解説

「無骨」は「洗練されていない」「骨ばっている」などのネガティブな意味合いを持つ言葉です。しかし、近年では「無骨でかっこいいデザインの焚き火台」のように、いい意味で使われることも増えています。「無骨」の意味や使い方を、例文とあわせてわかりやすく説明しましょう。また、類義語・由来も紹介します。

「無骨」の意味・由来

「無骨」とは「洗練されていない」「骨ばっている」

「無骨(ぶこつ)」の主な意味は「洗練されていないこと」です。また「骨ばってゴツゴツしていること」という意味でも使われます。別表記は「武骨」です。

現在ではほとんど使用されませんが「役に立たない」「都合が悪い」という意味もあります。古典作品ではこちらの意味で目にするかもしれません。

「無骨」の由来は「骨なし」か

「無骨」の由来・語源は「骨(こち)なし」だと考えられています。「骨なし」は「無骨」「無作法」「興ざめ」の意味で使われていた古語です。平安時代にはすでに使われていました。

「無骨」の使い方と例文

「無骨」は洗練されていない物や人をネガティブに表現する

「無骨」は、洗練されていない物事や人物を、ネガティブに表現する際に使います。例えば、振る舞いに品がない人や、愛想が悪い人は「無骨だ」と言われる対象になり得るでしょう。けなし言葉に使われることもあります。

「無骨者」とは「無骨な人」を表す

無骨な人を表す言葉が「無骨者(ぶこつもの)」です。荒々しい人や乱暴な人を表す、ネガティブな言葉です。けなし言葉のため、使用には注意が必要になります。

「無骨」は手や指先の表現に使う

「無骨」は手や指先の表現にも使われます。この場合は「骨ばってゴツゴツした」という意味になります。例えば「無骨な手」は「骨ばってゴツゴツした手」です。男性に使われることが多い表現です。

「無骨」を「かっこいい」などのいい意味で使うことも

本来はネガティブな言葉の「無骨」ですが、近年ではいい意味で使われることが増えています。「力強くてかっこいい」「自然体でおしゃれ」と受け取られ、人にも物にも使用されています。特にキャンプギアやインテリアに使われる場合は、ポジティブな意味合いで使われていることが圧倒的です。

相手にポジティブに伝わるか不安なときは「褒め言葉とつなげて使う」という方法があります。例えば、「無骨でかっこいい」「無骨さがおしゃれ」などです。無骨の本来の意味しか知らない人にも「無骨さをポジティブに捉えている」と伝わりやすくなります。

「無骨」の例文

  • 彼の無骨な手を見れば、長年鍛えてきたことがよく分かる。
  • 彼女の父に挨拶したが「お前のような無骨者に娘はやれん」と怒鳴られてしまった。
  • 無骨でかっこいいデザインの焚き火台を買ったので、早くキャンプに行きたい。

「無骨」の類義語と対義語

「無骨」の類義語は「野暮」

「無骨」の類義語は「野暮(やぼ)」です。類義語としての意味は「言動や趣味が洗練されていないこと」です。そのような人や様子にも使われます。野暮な感じのことは「野暮ったい」と表現します。「野暮」も「野暮ったい」も基本的にはネガティブな言葉のため、相手に直接伝える場合は注意が必要です。

現在よく使われるポジティブな意味の「無骨」の場合、「ワイルド」が類義語になるでしょう。「野性的な様子」「力強い様子」を意味するカタカナ語です。

「無骨」の対義語は「洗練」

「無骨」の対義語は「洗練」です。対義語としての意味は「素人っぽさがなく、優雅なこと」です。生まれつきの状態ではなく、鍛錬や学習によって優雅になったことを意味します。

「無骨」の豆知識

「無骨」なデザインが人気なのはキャンプギア・インテリア

「無骨」はいい意味で使われることが増えています。特に多いのはキャンプギアやインテリアです。

人によって「無骨さ」の基準には違いがありますが、一般的にはタフで落ち着いた色合いのものが多いようです。ミリタリー風のデザインや、機能美が追及されたものも含まれます。他にも、ファッションでも素朴で野性的なコーディネートを「無骨系」と呼びます。

無骨なデザインは「男前」と表現され、男性中心のイメージが強く持たれるようです。しかし、女性にも愛用者はいます。性別を限定するデザインだと決めつけない方がよいでしょう。

「無骨」の英語表現

「無骨」の英語表現は、意味合いによって変わってきます。洗練されていないことをネガティブに表現する場合は「unrefined」です。不愛想な意味合いで使う場合は「blunt」になります。

ポジティブな意味合いの場合は「rugged」です。たくましさや、頑強さを誉める意味で使われます(日本語の無骨と同じで、粗野・洗練されていないなどのネガティブな意味もあります)

四字熟語「無骨一辺」とは「礼儀・風流が分からないこと」

「無骨一辺(ぶこついっぺん)」は礼儀や風流が分からないことを意味する四字熟語です。「無骨」単体のときと同じで「武骨一辺」とも表記します。「一辺」は「一つの方向へかたよる」という意味で使われています。

まとめ

現在では「無骨」は褒め言葉として使うことが増えています。ニュアンスを把握すれば、物や人の魅力をうまく表現できるでしょう。ただし、相手が本来の意味しか知らない可能性もあります。褒め言葉だと分かる言い回しをする方が無難です。