「疲弊」の意味や読み方とは?使い方や類語・言い換え表現も解説

心身ともに疲れて弱ったようすを表す言葉に「疲弊」があります。読み方は「ひへい」で、ニュースや書籍などでも良く使われる表現です。

ここでは「疲弊」の意味や使い方について、また類語・言い換え表現について例文をまじえて解説します。「疲弊」のもうひとつの漢字表記や英語表現についても紹介しましょう。

「疲弊」の意味や読み方とは?

「疲弊」の意味は「心身ともに疲れて弱ること」

「疲弊」の読み方は「ひへい」です。意味は、心身ともに疲れて弱ること。また、経済状態が悪化した場面に対しても使える言葉です。「疲」には「つかれる」という意味の他に「財力がおとろえる」という意味もあります。また「弊」は「よくない」や「ぼろぼろになる」といった意味を持つ漢字です。どちらも「つかれる」につながる意味があり、似た意味の漢字を重ねることで意味が強まっている熟語です。

疲れてぼろぼろになった状態や、財力がおちて非常によくない状況を「疲弊」と表現します。

「罷弊」という漢字表記も

「ひへい」には「疲弊」の他に「罷弊」という漢字表記もあります。「罷」は「くたびれる」や「おとろえる」といった「疲」と同じ意味を持つ常用漢字です。

どちらも同じ意味の熟語として使って問題ありませんが、漢字の難しさからか「疲弊」のほうが一般的に使われているようです。

「疲弊」の使い方と例文

肉体的及び精神的な疲れに対して使う

「疲弊」という言葉は、心身ともに疲れた状態に対して使います。

肉体的な疲れだけではなく精神的にも追い込まれるほど蓄積した疲れにより、肉体的にも精神的にも限界まで弱っているという状態を表します。「疲弊した」「疲弊している」といった場合、単純に「疲れた」というよりもさらに激しい疲れを表現します。過労やストレスなどによる蓄積された疲れを感じ、弱り果てている状態が伝わります。

経済の悪化に対して使う

「疲弊」という言葉は、肉体的や精神的など人に対して以外に、経済状況の悪化に対しても使います。

経済的に困窮し立ち行かなくなったような状態を「経済が疲弊している」などと表現します。世界や国などの経済状況にはもちろん、家庭や個人の経済状況にも使える表現です。

日常会話よりも文章で使う

「疲弊」という言葉は、主に書籍やニュースなどの文章で使われる表現です。日常会話で使用しても問題はありませんが、言葉の難しさから意味が伝わりにくい場合があります。

日常会話では、使うシーンや相手によって言い換えた方が伝わりやすいかもしれません。

「疲弊」を使った例文

  • 過酷な作業と残業が続き、心身ともに疲弊している。
  • みんな疲弊しきって限界だ。
  • 疲弊した経済状況をどうにか立て直したい。

「疲弊」の類語や言い換え表現は?

「疲弊」の類語は「疲労困憊」

「疲労困憊(ひろうこんぱい)」とは、疲れ果てて苦しむことという意味の言葉です。「疲労」は肉体的にも精神的にも疲れることで、「困憊」はひどく苦しんで疲れること。「疲れる」という似た意味を持つ言葉を重ねることで、その意味を強く表現している四字熟語です。

「一日中歩き続けて疲労困憊だ」など「疲弊」とほぼ同じ意味で使えます。

ただし、経済状況に対して「疲労困憊」は使わないため注意が必要です。

「憔悴」も「疲弊」の類語

「憔悴(しょうすい)」とは、病気や心労などが原因でやせ衰えること。「憔」には「やつれる」という意味があり、「悴」には「やせ衰える」「みすぼらしくなる」という意味があります。疲れ果ててやつれたようすを「憔悴しきったようす」などと表現します。

経済の悪化に対して「憔悴」は使いませんが、心身の疲れという意味では「疲弊」とほぼ同じ使い方ができます。

「くたくた」や「へとへと」は会話で使える言い換え表現

「くたくた」や「へとへと」は、疲れて弱った状態を表現するのに適したオノマトペです。オノマトペとは、さまざまな物事や状態を抽象的に表現した言葉のこと。

日常会話で「今日は残業で疲弊したよ」と言うよりも「今日は残業でくたくただよ」や「今日は残業でへとへとだよ」と言うほうが、疲れて弱ったようすが伝わりやすいでしょう。日常会話で「疲弊」した状態を伝えたいときの言い換え表現として使える言葉です。

「疲弊」の英語表現は?

「疲弊」は英語で「exhaustion」や「impoverishment」

「疲弊」を英語で表現するには「exhaustion」や「impoverishment」がよいでしょう。

「exhaustion」は「疲労困憊」と訳されることもあり、激しい疲れをさす単語。肉体的な疲弊のニュアンスがありますが、「mental exhaustion」で「精神的な疲弊」を表現できます。また「impoverishment」は経済的な疲弊という表現に適しています。

まとめ

「疲弊(ひへい)」とは、心身ともに疲れてぼろぼろになった状態や経済力が非常によくない状態を表す言葉です。同じ意味と読みで「罷弊」という漢字表記もあります。

「疲労困憊」や「憔悴」などの類語もありますが、日常会話では「へとへと」や「くたくた」といったオノマトペに言い換えても伝わりやすいでしょう。