「シェア」の意味とは?関連語の使い方「シェアする」なども解説

「シェアする」や「シェア率」など、「シェア」という言葉がよく使われています。FacebookなどのSNSでシェアしている人も多いでしょう。

何気なく使っている「シェア」ですが、実は3つの意味があることを知っていますか?近年注目されているシェアサービスについても、あわせて解説しますので参考にしてください。

「シェア」とは?

「シェア」の意味は3つ:「共有」「分配」「市場占有率」

「シェア」の意味は、「共同でもつこと」「分けること」「市場占有率」です。カタカナ語の「シェア」は、英語の用法から複数の意味で日本でも使われています。その中で一般的に使われている主要な意味は次の3つで、以下のように使われます。

  1. 共有・共同でもつこと
    例:「車をシェアする」
  2. 分配・分けること
    例:「売上をシェアする」
  3. 市場占有率(マーケットシェア)
    例:「市場でシェアを勝ち取る」

その他にも「share」には複数の意味があり、名詞では「取り分」「割り当て」「役割、貢献」「出資、株式」「市場占有率」、動詞では「分配する」「分け合う」「共有する」などです。

「シェア」の語源は英語の「share」

「シェア」は英語で「share」と書きます。発音は同じくシェアです。

「共有」の意味の「シェア」の使い方とは?

「シェアする」の使い方

ある事柄を誰かと共有したり、共同で利用したりすることを「シェアする」と表現します。例えば、パソコンをシェアする、ミーティングルームをシェアする、などと使います。

Facebookで「シェアする」の使い方

FacebookなどSNSで「シェアする」という時は、自分以外の友達などが投稿した記事や写真などを自分自身の投稿に引用したり、拡散したりすることを意味します。

また、インターネットのブログなどにFacebookのシェアボタン(アイコン)がある場合、その記事を気に入った時はそのボタンを押すことで、自分自身のFacebookの投稿として友達に共有することができます。

「分配」の意味の「シェア」の使い方とは?

「シェア」の2つ目の意味「分配・分けること」では、「シェアする」という言い方でも使われます。「分配する」意味での「シェア」の使い方を例文で紹介します。

  • 出資額に比例する正当なシェアを要求する
  • 利益はボーナスに加算してシェアする

「市場占有率(マーケット・シェア)」の意味と使い方とは?

「市場占有率」「マーケット・シェア」の意味

「市場占有率」「マーケットシェア」は「市場シェア」「シェア」「シェア率」などとも呼ばれ、ある特定の市場の中で、特定の商品やサービスが占める割合のことをいいます。「市場占有率」というより「マーケットシェア」の概念で認識されることが一般的です。

「マーケット・シェア」の使い方

「マーケット・シェア」を表現するときは、たんに「シェア」や「シェア率」ということが多いようです。

〇〇市場の△△商品シェアは20%、というように特定の市場全体に対する商品などの生産高や売上高の占める比率をいいます。

「シェア」を使った関連用語の意味とは?

「ルームシェア」の意味とは

「ルームシェア」とは、ひとつの住居を他人同士が共同で借りたり、共有して住むことをいいます。特に家賃の高い地域で比較的若い年代の人たちが、支出をおさえるためにルームシェアを行うことが多いです。

「シェアハウス」の意味とは

「シェアハウス」とは、ひとつの家を部屋ごとに貸し出し、リビングルームやキッチンなどは共同で使用する住居形態のことをいいます。介護付きの高齢者福祉住宅であるグループホームのことをシェアハウスということもあります。

「シェアリングエコノミー」の意味とは

個人が所有する資産(住居、服、乗り物など)を他人に貸し出したり共有したりすることをシェアリングエコノミーといいます。また、貸し出しをインターネットを通じて仲介するサービスのことをシェアリングエコノミーサービスといいます。

シェアリングエコノミーサービスの草分けといわれるのが、個人の空き部屋の貸し借りを仲介する「Airbnb(エアービーアンドビー)」です。また、「ライドシェアリング」と呼ばれる、自家用車の貸し借りを仲介する「Uber(ウーバー)」というサービスも近年アメリカを中心に急成長しています。

近年は価値観の多様化などから、必要な物やサービスを購入したり所有したりするのではなく、必要なときに借りたり、他人と共有したりするのが合理的だという考えを持つ人が先進国を中心に増えています。シェアリングエコノミーサービスは今後も増加してゆくと考えられています。

まとめ

日常の中で何気なく使っている「シェア」という言葉ですが、一般的に3つの意味「共有」「分配」「市場占有率」で使われています。特に「共有する」という意味でのシェアは私たちの身近にあふれているといえます。

SNSで情報をシェアしたり、シェアリングエコノミーサービスを利用したりする機会は今後ますます増えていくと思われます。知らない人との、シェアを通じてのつながりも増えてゆくといえるのではないでしょうか。