「リファレンス」の意味とは?転職や図書館などでの使い方も紹介

「リファレンス」という言葉はよく聞きますが、使われる分野によって異なる意味があるため、全体像がつかめないということはありませんか?実は語源の英語に複数の意味があるのです。

「リファレンス」の言葉に直面したときに迷わないよう、英語の意味を確認しながら使い方を分野ごとに解説しますので、参考にしてください。



「リファレンス」の語源は?

まずはじめに語源となった英語の意味を説明します。

語源は英語の「reference」

「リファレンス」の語源となった英語は(名詞)「reference」です。

英語「reference」の意味は複数ある

「reference」には複数の意味があります。「参照」「照合」「引用文」「参考文献」「推薦状」「身元保証人」「言及」「関係」「関連」などです。

また「整理番号」「問い合わせ番号」の意味もあり、この場合は複合語として用いられます。

これらの英語の複数の意味が、そのままカタカナ語の「リファレンス」の意味として分野ごとに用いられているため、わかりにくい印象の言葉になっていると考えられます。

「リファレンス」の意味は?

次にカタカナ語「リファレンス」の意味をみてみましょう。

「リファレンス」の意味は「参照すること」

「リファレンス」も複数の意味がありますが、全体として「参照すること」という意味であると覚えておくと意味がつかみやすいでしょう。具体的には次のとおりです。

  • 参考。参照。
  • 照会。問い合わせ。
  • 図書館での調査業務。

「リファレンス」も「レファレンス」も同じ意味

「リファレンス」「レファレンス」と2つの書き方がありますが、どちらも同じ意味です。

分野別の「リファレンス」の意味と使い方

次に「リファレンス」の言葉が使われる分野ごとに意味と使い方を説明します。

転職の時に使う「リファレンス」は「経歴照会」

転職の時などにリファレンスの提出やリファレンスの照会先の提出を求められることがあります。採用活動におけるリファレンスとは、企業が求職者の以前の雇用主などに行う経歴照会や人物調査のことをいいます。「リファレンスをとる」という言い方をします。

リファレンスのプロセスのことを「リファレンスチェック」というため、「リファレンスチェックを行う」という言い方をする場合もあります。

日本では主に外資系企業や大企業の管理職などの転職時にリファレンスチェックが行われているため、リファレンスの慣習は一般的にはあまり知られていないといえます。「リファレンス」の意味は「参照すること」だと覚えておくと意味を把握しやすいでしょう。

「リファレンスチェック」の方法は2つあり、1つは求職者自身がリファレンスを提出するケースで、もう一つは企業が自らリファレンス先に確認するケースです。

求職者自身がリファレンスを提出する場合は、前職の上司などにリファレンスを書いてもらうよう、依頼することになります。

図書館の「リファレンス」は「調べもののお手伝い」

図書館サービスに「リファレンス」があります。「リファレンス」の言葉の意味は「参照すること」ですが、図書館の「リファレンスサービス」にはさまざまな内容が含まれています。その業務内容を「調べものお手伝いします」と説明している図書館が多くあります。

具体的なサービス内容は、図書館そのものの利用方法である、文献や情報の探し方を案内したり、利用者の調べたい情報や文献を利用者にかわって探し出したりする業務です。

大学付属の図書館や規模の大きな図書館には「リファレンスデスク」が設けられており、調べものに関する相談をいつでも行うことができます。メールや電話でも問い合わせることが可能です。

IT用語の「リファレンス」は「参照、基準」

IT(情報技術)用語で「リファレンス」というときは、ハードウェアやソフトウェアの開発者が参照するマニュアルや仕様書などのことを指します。「参照」という意味で使われます。

また「リファレンスマニュアル」とも呼ばれる、詳細な情報が書かれた参考文献を指すこともあります。

さらに、スマートフォンなどのハードウェアで、その時期に標準となる機種のことを「リファレンス機」といいます。リファレンス機を基準としてソフトウェアとの互換性を判断します。「リファレンスマシン」という場合もあります。

そしてまた、基準となるデータや信号のことを「リファレンスデータ」といいます。「基準データ」「参照データ」ともいわれます。

航空券の「リファレンスナンバー」は「予約番号」

「参照される番号」という意味で、航空券の予約番号や航空券番号のことを「リファレンスナンバー」といいます。「ブッキングリファレンスナンバー」ということもあります。

インターネットの航空会社のサイトなどで自分で航空券を予約した場合、リファレンスナンバーが発行されます。航空会社に問い合わせをする際はリファレンスナンバーを伝えるとスムーズです。

まとめ

「リファレンス」は「照会する」という意味で、それぞれの分野ごとに固有の意味合いが加わって使われる言葉です。特に図書館の「リファレンスサービス」はその業務内容が幅広く「リファレンス」の言葉だけではサービス内容を理解してもらうことが難しいため、「調べものお手伝い」や「調べもの相談」という表現を併記しています。

「リファレンス」と掲げられていると少しとっつきにくく感じますが、「調べものお手伝い」とあったら気軽に相談したくなるのが不思議です。調べたいことがある時にはぜひ図書館のリファレンスを利用してみてください。

ABOUTこの記事をかいた人

アバター

趣味は読書とヨーロッパ旅行です。ドイツには5年余り滞在経験があります。某大学の人間科学部とデザイン学部を卒業。人生が豊かになる知識の探索を人生の糧にしています。