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「オファー」の意味と使い方!類語や英語表現もあわせて紹介

仕事を受ける際に、または就職が決まった時に就職先から受け取るとに聞かれる言葉「オファー」。すでに日常的に定着したカタカナ語といえるかもしれませんが、改めて「オファー」の意味を確認して、その正しい使い方を見ていきましょう。ビジネスパーソンとして使えるべき必須ワードの一つです。

オファーとは?

「オファー」とは「申し入れ」の意味

「オファー」の意味は、「申し込み、申し入れ」です。就職先や転職先など、新しい働き口から仕事の「提示」されることの意味です。

売買契約で返事を求める場合の「オファー」

「オファー」は仕事の依頼の時に使われるだけではなく、商取引などの売買契約のときにも頻繁に聞かれます。

「売り手が条件を提示して売り込み」という意味の「オファー」、そしてその逆に、「買い手が条件を出して返事を求めること」という意味でも「オファー」は使われます。

為替相場では「売り値」の意味

外国為替取引などの為替相場では、「オファー」は「売り値」という意味です。その意味は、売り手の希望する価格のことです。

マーケティングでは「ポイント制」の意味も

「100円分買うごとにポイントカードにポイントが1点たまります」のようにポイント制度の意味で「オファー」が使われることがあります。このポイント制度の意味を詳しく述べると、ある条件下で顧客と事業者の間で取り交わされる契約で、「何かの見返りが与えられる」というときに、この「オファー」が使われます。紹介したポイント制度や一年契約すれば5%引きになるといった与えらえる特典が「オファー」です。

「オファー」のさまざまな使い方

「オファーレター」は「内定通知書」

「オファーレター」とは「オファー」の件が記された「手紙」または「通知」の意味で、就職における採用通知で、採用後の配属先や年収、労働条件や待遇内容が記されています。

「内定通知書」とも呼ばれますが、外資系企業では「オファーレター」のが好まれます。

「オファー面談」は採用条件を詰める機会

「オファー面談」とは「処遇面談」とも言われ、一般的には転職活動で内定を受けた後に行われる内定者と企業側との採用条件のすり合わせをするための面談です。内定が確定した段階で、年収や勤務先でのポジションなどがすでに提示されているかと思いますが、この「オファー面談」でお互いが納得のいくように採用条件を再確認できます。

この「オファー面談」の際には、入社日や収入などの採用の基本的な条件から、福利厚生や残業の詳細、または企業の社員の評価制度や職場の雰囲気など、実際に働いた時のことを想定した一歩踏み込んだ事柄について尋ねることもできます。これから働き始める企業についての具体的な情報収集をするように努めましょう。

「オファーがある」は「提供がある」の意味

「オファーがある」の意味は、企業側から採用の申し出がある、または商取引上などの仕事関係において顧客から何らかの提供や申し出があることです。

「オファーを出す」に対して「オファーを受ける」

仕事や発注の依頼をするのが「オファーを出す」ことで、その依頼を受けることを「オファーを受ける」といいます。

「出演オファー」は芸能界で使われる

芸能界において映像や舞台などの作品に出演する依頼のことを「出演オファー」と言います。

「オファー」の類語と対義語

「オファー」の類語は「申し出」「提案」など

「オファー」の類語としてカタカナ語はなく、もしも「申し入れ」の意味ならば「申し出」や「提案」があります。また金銭的な提案でしたら、「提示額」や「提示価格」が挙げられます。

「オファー」の対義語は「拒絶」

「オファー」の「申し出」という意味から、対義語は「拒絶」が挙げられます。英語から「拒絶」の意味である「refuse」(レヒューズ)がカタカナ語として浸透してはいませんので、類語同様、日本語の「拒絶」が考えられます。

為替相場でのオファーの類義語は「ペイ」対義語は「ビッド」

外国為替取引では「売り値」のことを「オファー(offer)」といいます。「オファー」の代わりに「アスク(ask)」を使う場合もあります。

また「オファー」の対義語は「買い値」のことで「ペイ(pay)」または「ビッド(bid)」が使われます。

「オファー」の英語表現

名詞「offer」の意味は仕事に限らない

カタカナ語「オファー」の原語となる英語の「offer」には、「申し入れ」や「(商品の)の提供」の意味もありますが、ほかにも「提案」や「求婚」の意味まであります。つまり「offer」には、仕事に関わらず、他者から誰かへ提供されるすべての行為だと言えるでしょう。

  • I made an offer to her, and she accepted.
    私は彼女に(特別に)オファーを出し、彼女は受けた。
  • We make an offer for him to join our company.
    わが社に入社する旨を彼に伝えた。

動詞としての「offer」

動詞としても使われる「offer」の主な意味は「申し入れる」「提供する」や意見を「述べる」などがあり、就職や売買取引などに関係する意味ばかりではありません。例文を参照し、その意味の多様さを確認してください。

  • May I offer you a drink?
    飲み物をお持ちしましょうか。
  • We will wait for the opportunities which the economic recovery will offer.
    景気回復がやってくる機会が待ちましょう。
  • He offered to her the PC for 30000 Yen.
    彼は彼女にそのPCを3万円で提供した。
  • You should be offered a job in the company.
    その会社からの内定が出るはずだ。

まとめ

何かを求める側と求められる側の間で使われる「オファー」は、「OfferBox(オファーボックス)」のように求人サイト名にも使われています。採用時に聞かれるだけでなく、企業間の取引や売買交渉にもよく耳にする言葉ですからしっかりとマスターしておきましょう。

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「難解なワードでもわかりやすく」をモットーに、常識ワードからビジネス用語、時には文化・アート系など、幅広く記事を書かせていただいています。ドイツ在住で2児の母。好きな食べ物はビターチョコレートとナッツ類。