「コンセンサス」の意味とは?使い方や熟語表現を例文で解説

会議や集会などで使われるカタカナ語の一つに「コンセンサス」がありますが、無意識のうちに使っている人は、本来の意味を知らないこともあるでしょう。

ここでは「コンセンサス」について意味と使い方、コンセンサスの必要性とコンセンサスの取り方のコツを解説しています。スムーズな会議進行に役立てていきましょう。



「コンセンサス」の意味と使い方は?

まずはじめに「コンセンサス」の意味から見てみましょう。

意味は「意見の一致」「根回し」

「コンセンサス」とは英語の「consensus」のことで、意味は「意見の一致」「ほぼ一致した意見」「合意すること」または「根回し」などです。

「意見の一致」という意味合いでは「総意」や「民意」「全体における複数人による意見の一致」というニュアンスも含まれています。

全会一致が必要なときに使う

「コンセンサス」は一人に意見や考えの同意を求めるのではなく、その場所にいる全員の一致、つまり「全会一致」が必要な時に使われることがほとんどです。

英語の「コンセンサス」の意味は複数人の一致やほぼ一致というレベルも含まれますが、カタカナ語の「コンセンサス」の場合「全員の一致」を指します。そのため、一人でも反対意見が出ないようにすることが必須となるのです。加えて「コンセンサス」は多数決とも性質が異なるため、会議や集会で用いる時は違いを留意をしておきましょう。

全会一致を目的に「根回しをする」

「コンセンサス」のもう一つの意味は、全会一致を目的とした「根回し」です。複数で決をとる会議や集会などでは、全会一致というのは至難の業です。その場合は、あらかじめ「根回し」をして全会一致へと働きかける必要があるでしょう。この行為を「コンセンサスを取る」と言い、全会一致に向けて、さまざまな策略を練り同意へと導いていきます。

コンセンサス方式と国民総意

会議のあり方で、全会一致においてのみ議決する方式を「コンセンサス方式」また、国の政策による国民の総意、または国民的合意を「ナショナルコンセンサス」と呼んでいます。

「コンセンサス」の熟語表現と例文

それでは「コンセンサス」の熟語表現を3つ挙げ、例文と併せて見てみましょう。

「コンセンサスを得る」の使い方と例文

「コンセンサスを得る」はその場所にいる全員の一致を得るという意味です。一人でも反対の人がいないことが条件となります。

  • コンセンサスを得ることが、地域活動を継続させる条件である。
  • 町おこしのためのイベント開催においてコンセンサスを得た。

「コンセンサスを取る」の使い方と例文

「コンセンサスを取る」は会議や集会で「全会一致」を最終目的とし、参加者に同意を働きかけることを指します。つまり「根回し」のことです。

  • 上司に新規事業の内容についてコンセンサスを取るように言われた。
  • コンセンサスを取るといういうことは、全員を同意へと導くことである。

「コンセンサスを図る」の使い方と例文

「コンセンサスを図る」は「コンセンサスを取る」と同じような意味合いで使われます。会議やミーティングに先駆けてあらかじめ同意へと働きかけ、全員一致を目指します。

  • ミーティングが始まる前に、Kさんにコンセンサスを図っておく。
  • コンセンサスを図ることで、組合の全員一致を狙う。

コンセンサスの必要性と取り方のコツ

それでは「コンセンサス」の必要性とコンセンサスの取り方について解説します。なぜ、会議が始まる前に面倒な「根回し」が必要なのでしょうか?

勝負を会議前に決めるのが目的

「コンセンサス」をとる目的は、会議で全会一致を果たすためです。そのためには、あらかじめ「根回し」をふみ、確実に参加者の全員が同意するように働きかける必要があります。つまり、会議が始まる前に、すでに「勝負を決めておく」ということです。

コンセンサスを取る必要性が本当にあるのか?後で何とかなるのではないか?現実的にはそのように楽観視しがちですが、コンセンサスを取ることで、会議中の揉め事や言い争いを避けることができます。

他人の意見や考えというものは、意外にわからないものです。「この人は大丈夫だろう」と安心してしまうと、後で予想外の展開になることもあり得ます。確実に「同意」と太鼓判を押すまでは心を緩めてはいけません。

批判や疑問を引き出しておく

コンセンサスを取る時は大勢の人を相手に「同意の確認」をしていくことが多いでしょう。そのため、必ずその中の何人かは首を縦に振らなかったり、否定的な意見や疑問の声を投げてくることがあります。

「コンセンサスを取る」という役割はこういったネガティブな意見を聞き入れ、さらに同意へと働きかける必要があります。そのためには「大きなビジョン」「同意することのメリット」などを高いモチベーションを持って真摯に説明していくことが大切です。

また、会議の前に参加者が懸念する点を全て引き出し、あらかじめクリアにしておくことも必要です。批判されるのは覚悟の上でコンセンサスを取るようにし、批判や疑問点に対し答えられるように心づもりをしておきましょう。

まとめ

「コンセンサス」は「意見の一致」「ほぼ全員が一致の意見」「総意」「民意」また、「根回し」という意味があるカタカナ語です。おおむねビジネスでは「根回し」の意が強く、実際にもそのような意味で用いられることがほとんどでしょう。

大切な会議で「全会一致」を必要とする時は、コンセンサスは必須です。たとえ全会一致の自信があっても、根回しをしておくことは決して無駄なことではありません。むしろ、同意の確認を怠ったために会議中に不必要な争いごとや揉め事があるのは、余計な時間と労力を使うことにつながります。効率的でスムーズな会議進行を望むなら、コンセンサスはしっかりとっておきましょう。

 

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某私立大経営学部卒、大手旅行会社、商社を経て、豪州へ移住。米国PCメーカーのカスタマー部に勤務後、カンガルーやエミューのいるNSW州の片田舎で生活を開始。田舎暮らしをきっかけにフリーランス(ライター・翻訳)に転身し現在に至る。趣味はゴルフ、料理、ローカルとのゴシップ、キャンプ。