「レプリカ」の意味と語源とは?「コピー」や「偽物」との違いも

「レプリカ」には「模造品」と「複製品」という意味があるのですが、似たような意味でどのように違うのでしょうか。

この記事では「レプリカ」の意味と語源や、使い方について例文とあわせて解説します。また「コピー」や「偽物」などの類語や反対語なども紹介します。

「レプリカ」の意味と語源とは?

「レプリカ」の意味は「模造品」

「レプリカ」「模造品」という意味でよく使われます。あるオリジナルのものを模写または似せて作られていて、オリジナルのものよりも価値が低くなっているものを指します。本物ではないことから「偽物」という意味合いで使われることもあり、ネガティブなイメージがあります。

「レプリカ」には「複製品」という意味も

「レプリカ」は、美術界において彫刻や絵画などが「製作者か製作者のいる工房がオリジナルの作品の同じ形式や内容で正確に複製品」という意味もあります。この「複製品」という意味は「レプリカ」の「模造品」という意味が生まれる前の本来の意味です。

オリジナル作品の製作者が手掛けるので、「レプリカ」はオリジナル作品と同等か、近い価値を持ち、「別バージョン」や「バリエーション」と呼ばれることもあるでしょう。

また「レプリカ」の「複製品」という意味に関連して、「レプリカ」には「スポーツ競技などで優勝したときにもらう優勝杯の記念品として与えられる複製品」という意味もあります。

「レプリカ」の語源はイタリア語「replica」

「レプリカ」の語源は「繰り返し」を意味するイタリア語「repelicare」から派生した名詞の「replica」です。「レープリカ」と発音されます。

イタリア語の「replica」の意味は「複製」や「模造品」など「レプリカ」と同じ意味のほかに、演劇などの「再演」やテレビ番組などの「再放送」という意味もあります。

「レプリカ」の使い方と例文

「レプリカ」を「偽物」の意味で使う

「レプリカ」は「オリジナルのものではない」という意味から派生して「偽物」という意味で使われることがよくあります。オリジナル作品ではないことから偽物として扱われて、人をだますためのものとして使われるのです。

例文

この時計はレプリカだから、オリジナルよりだいぶ手頃な値段だ

「レプリカ」を「価値のある複製品」の意味で使う

「レプリカ」は本来の意味である「複製品」として使われることもあります。たとえば、オリジナル作品の製造者によって作られた「レプリカ」、オリジナル作品が現存せず残っている資料を基にして製作された「レプリカ」などです。

この場合、オリジナル作品と同等またはそれに近い価値あります。そのため、「レプリカ」が美術館や公式の展示会で「作品」として展示されていることがあります。

例文
  • アンモナイトの実物とレプリカが並べられて展示されていた
  • ある巨匠の絵画のレプリカが高額で取引された

「レプリカ」の類語(類義語)と反対語

「コピー」は「本物に似せて作られた偽物」

「コピー」には「美術品などの複製」という意味があるのですが、一般的には「本物に似せて作られた偽物」という意味で使われています。コピー品には合法なものと非合法のものがあり、コピー品を本物やオリジナルとして販売した場合には犯罪になります。

また、「コピー」には「文書や写真などの平面的なものの複製」という意味や、「音声データや画像データなどをコンピュータで記憶媒体に写す」という意味もあります。

「コピー」の例文

特別展に展示されている作品がコピーだとわかり、ニュースになった。

「模写」は「オリジナル作品を写しとること」

「模写(もしゃ)」とは、美術品の複製方法のひとつで「絵画などのオリジナル作品を写しとること」という意味です。「模写」では、オリジナル作品の制作者とは違う人がオリジナル作品をありのまま写し取って作品を制作します。

「模写」の例文

先生が描いた絵を模写した。

「贋物」は「本物に見せかけた作品」

「贋作(がんさく)」とは「本物に見せかけている作品」という意味です。主にオリジナル作品と似せて作り買い手をだますように製作された作品を指し、「偽物(にせもの)」と呼ばれることもあります。

「贋作」には特定の作品を模倣したものや、特定の作者の様式を真似したもの、またはオリジナル作品の一部を集めて作ったものなどさまざまなスタイルがあります。贋作によってもオリジナル作品と違いがわからないほど正確に模倣されたものもあれば、反対に複製であることが明らかにわかるオリジナル作品からかけ離れたものもあります。

「レプリカ」の反対語は「オリジナル」「本物」

「オリジナル」とは「美術品の原物」や「創作物の原作」という意味です。ほかに同じものがないという意味合いから、「オリジナル」を形容動詞として使う場合「独自的」や「独創的」という意味になります。

また「本物」とは「本当のもの」や「実物」という意味で、美術品に関しては「オリジナル」と同じく「美術品の原物」や「創作物の原作」という意味になります。

例文
  • 若手脚本家によるオリジナル台本のドラマ化
  • 当店自慢のオリジナル商品です

「レプリカ」の英語表現

「レプリカ」は英語で「replica」

「レプリカ」は英語で「replica」です。「replica」は芸術品の複製品やDNAなどの複製などの意味で使われます。カタカナ語の「レプリカ」のように、「複製品」や「模造品」の意味がありますが、ネガティブな意味合いは強くありません。

「レプリカ」の英語例文

  • “This is a replica of the original painting.”
    「これは原画のレプリカです」
  • “Many works of art in the Greek period were made of their replicas.”
    「ギリシア時代の多くの美術品でレプリカが作られた」

まとめ

ブランド品のレプリカと言うと「偽物」というイメージがあるかもしれませんが、「レプリカ」には「複製品」という価値のある意味もあります。両極端の意味がある言葉ですので、「レプリカ」がどちらの意味で使われているのかを文脈や使い方から読み取りましょう。

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「難解なワードでもわかりやすく」をモットーに、常識ワードからビジネス用語、時には文化・アート系など、幅広く記事を書かせていただいています。ドイツ在住で2児の母。好きな食べ物はビターチョコレートとナッツ類。