「仁王立ち」の意味と由来は?使い方や類語の例文とポーズの解説も

「仁王立ち」とは足を少し広げて堂々と力強さを示した立ち方のことですが、そもそもどうしてそのような立ち方を「仁王立ち」と言うようになったのでしょうか。

この記事では、「仁王立ち」の意味と由来のほかに使い方や例文、類語にあわせて英語表現も解説します。「仁王立ち」の意味を理解して正しく使ってみましょう。

「仁王立ち」の意味と由来とは?

「仁王立ち」とは「堂々として力強い立ち姿」

「仁王立ち(におうだち)」とは「堂々として力強く立ち姿」という意味で、その立ち姿は威風堂々と貫禄があることもあれば、いかめしい様子から少し怒ったようにも見えることもあります。

仁王像のような姿が連想されることから「仁王立ち」という表現が生まれました。

「仁王立ち」のポーズは足を肩幅程度に広げる

「仁王立ち」の典型的なポーズは、足を肩幅程度に広げていかめしい顔をした立ち方です。腕の位置に決まりはなく、両腕を上半身につけてまっすぐと下におろした位置のこともあれば、手を腰に当てたり腕を組んだりすることもあります。

「仁王立ち」の由来になった「仁王」

「仁王(におう)」は仏教の守護神で、「金剛力士」とも呼ばれます。「仁王」は2体から成り、寺門の左右に安置されて寺内の釈迦を守っています。

「仁王」のうちの1体は「阿形(あぎょう)」と言い、口を開けて金剛杵(こんごうしょ)という古代インドに伝わる武器を持っています。杵のように中央は細くなり、両端に鉾(刀)が付いていて、煩悩を打ち破ると言われています。もう1体は「吽形(うんぎょう)」で口を閉じています。

「仁王立ち」の使い方と例文とは?

怒っているときや威嚇しているときに使う

「仁王立ち」という言葉は仁王立ちをしている人を指して使われますが、仁王立ちをするような状況とは、人が怒っているときや相手を威嚇しているとき、脅しているときなどです。そのような時には自然と仁王立ちのポーズをしてしまうことが多く、そういう人に対して「仁王立ち」を使います。

威張るときに「仁王立ち」することも

「仁王立ち」は、威張っているときに使うこともあります。自信が態度となって表れたときに「仁王立ち」をしてしまうのです。

威張っているときは仁王像のように怒った表情をしていませんが、両足を軽く開き堂々としている立ち姿は仁王立ちといえます。

「仁王立ち」の例文

  • 怒った妻は仁王立ちとなって旦那をにらんだ
  • ゴールをさせないように相手選手は仁王立ちに立ち、行く手を拒んだ
  • ゴルフで初優勝した上司は、自然と仁王立ちになった

「仁王立ち」の類語(類義語)とは?

「立ち塞がる」とは前に立ちさえぎって止める

「立ち塞がる(たちふさがる)」とは「前に立ちさえぎって止める」という意味です。相手の前に立ち動きを止めるときに「立ち塞がる」という表現が使われます。

「仁王立ち」には、相手をじっと立ちすくませてしまうという意味はないのですが、人が仁王立ちをしている状況では相手がそれ以上進めないという状況になってしまうことが多いため、「立ち塞がる」を同義語として使える場面があります。

「立ち塞がる」の例文

立ちふさがる父に向って、私は「あきらめて」と言った

「立ちはだかる」とは立ちふさがって邪魔をすること

「立ちはだかる」とは「立ちふさがって邪魔することを」という意味の表現です。何かが進もうとしているところに立つことで、前に進めないようにするときの表現です。「仁王立ち」が人の前に立ち威嚇することで相手の邪魔をしているときの同義語になります。

「立ちはだかる」の例文

彼女が立ちはだかり、僕が会社に行くのを止めようとした

「受けて立つ」とは相手に立ち向かうという意味

「受けて立つ」とは、攻めてくる相手に立ち向かうときに使う表現です。ドラマや映画で、敵に立ち向かうヒーローのセリフとして用いられることが多くあります。そのため、日常生活ではあまり使うことはないでしょう。

「受けて立つ」の例文

さあ、かかってこい!受けて立つ!

「一歩も引かない」とは相手に譲らないこと

「一歩も引かない」とは「相手に譲らないこと」という意味で、相手に立ち向かうときなどに使われます。あえて否定形を使い、相手を威嚇する表現です。

「一歩も引かない」の例文

あなたが降参するまでは、一歩も引かない

「仁王立ち」の英語表現

「仁王立ち」を描写して英語に訳す

「仁王立ち」の英語訳はないため、「仁王立ちしている姿」を英語で表現することになります。たとえば、「胸を張り背筋をピンと伸ばして立つ」を英語で描写すると「to draw oneself up to one’s full height」という言うことができるでしょう。

また、「仁王立ち」を「足を広げて立つこと」と解釈する場合は「to stand firm with his feet set apart」という表現もできます。

「仁王立ち」の英語例文

  • “He draws himself up to his full height.”
    「彼は仁王立ちになる」
  • “She stands firm with his feet set apart and stares at him.”
    「彼女は仁王立ちになり、彼をにらんだ」

まとめ

「仁王立ち」とは「同党として力強い立ち姿」という意味です。仁王像のように、足を肩幅程度に開き、いかめしい顔つきで立つことで、相手を脅したり怒ったりしていることを伝えられます。また自信が満ちているときにも仁王立ちをすることがあるでしょう。

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「難解なワードでもわかりやすく」をモットーに、常識ワードからビジネス用語、時には文化・アート系など、幅広く記事を書かせていただいています。ドイツ在住で2児の母。好きな食べ物はビターチョコレートとナッツ類。