「トラブルメーカー」とは?意味や使い方と治したい場合の対処法も

「トラブルメーカー」とは、頻繁に問題やもめごとを起こす迷惑な人です。職場にいたらうんざりするタイプですが、ドラマやマンガ、歌詞の中では魅力的に描かれることもあります。「トラブルメーカー」の意味や、語源である英語との違いを説明しましょう。トラブルメーカーを治したい場合の対処法も紹介します。

「トラブルメーカー」の意味

「トラブルメーカー」とは「頻繁に問題を起こす人」

「トラブルメーカー」の意味とは「頻繁に問題を起こす人」です。ここでは「トラブル」は「問題、もめごと」、「メーカー」は「作り出す人」という意味で使われています。「トラブルメイカー」とも表記します。

起こすトラブルの種類や、故意に起こしたかどうかは限定されません。

「トラブルメーカー」の語源は英語「troublemaker」

「トラブルメーカー」は英語「troublemaker」から生まれたカタカナ語です。「troublemaker」も「トラブルを起こす人」の意味ですが、カタカナ語と違って「故意にトラブルを起こす人」という、悪意のある人を表す言葉になっています。人によっては「もめごとを起こす悪人」のイメージを持つ人もいるようです。

「トラブルメーカー」の使い方と例文

「トラブルメーカー」は迷惑な人を非難する表現

「トラブルメーカー」は、頻繁に問題を起こす迷惑な人を非難する際に使う言葉です。トラブルの種類は限定されていません。例えば「わがままで社内の空気を悪くする人」も「仕事のミスが多い人」も、どちらも「トラブルメーカー」とされる可能性があります。

重要なのは「何度も繰り返すこと」です。問題を起こしても反省せず、いつまでも問題の発生源になり続ける人が「トラブルメーカー」だと呼ばれます。

「トラブルメーカー」は悪意がない人にも使用する

日本では「トラブルメーカー」は悪意がない人や、善意で行動する人にも使用されています。例えば「顧客のためを思って、無茶な納期の仕事を引き受けてしまう人」がいるとします。顧客に対する善意だけで行動していたとしても、無茶な納期に付き合わされる同僚から見れば「迷惑なトラブルメーカー」と言えるでしょう。

ドラマでは物語が進むきっかけに使われる

ドラマやマンガなどのフィクション作品では「トラブルメーカー」が物語を進めるきっかけになることがあります。事件や騒動を中心に進む作品が多いことから、トラブルメーカーの魅力が作品の面白さに直結すると考える人もいます。

現実と違って視聴者・読者が迷惑を受けることがないため、トラブルメーカーはあまり嫌われません。事件の中心にいて出番が多いことから、人気キャラクターになることもあります。ただし、自分勝手だったり悪意を持っていたりするトラブルメーカーは、現実と同じく嫌われることが増えるようです。

「トラブルメーカー」の例文

  • Aさんは職場で有名なトラブルメーカーなので、みんなに避けられている
  • トラブルメーカーのBさんには振り回されてばかりだが、一生懸命な彼を嫌いになれない
  • トラブルメーカーのCは、スピンオフ作品が作られるほど人気が高いキャラクターだ

「トラブルメーカー」の特徴や対処法

「トラブルメーカー」は自覚がないことが多い

「トラブルメーカー」と呼ばれやすい人の中には、自覚がない人が多いと言われています。代表的なのが、鈍感すぎるタイプの人です。鈍感すぎて周囲の人が困っていることに気づけないのです。他にも「結果的にみんなの助けになっている」と判断し、トラブルだとは思っていない人もいます。

「自分を助けない周囲が悪い」と責任転嫁する人も、自分がトラブルメーカーだと自覚できないようです。問題の原因は自分ではないと、本気で信じ込んでいるためです。

「トラブルメーカー」を治したい場合

「トラブルメーカー」を治す際の最初の壁は、本人が「治したいと思わないこと」です。先ほど説明した通り、トラブルメーカーは無自覚な人が多いため、謙虚に「自分はトラブルメーカーかもしれない」と思った時点で、第一段階はクリアできたと言えるでしょう。

その後の治し方は、起こすトラブルの種類によります。トラブルの内容や原因を客観的に分析すれば、対処法が調べやすくなるはずです。例えば「仕事の納期にいつも間に合わない」場合は、スキルアップで解決できる可能性があります。

精神的な病気が原因の場合もあるため、自分一人で解決しようとせず専門家への相談や受診を検討するのもよいでしょう。

「トラブルメーカー」が好かれることも

トラブルメーカーなのに人から好かれたり、恋愛対象として人気が高かったりする人もいます。迷惑だと思っている人からすれば「どうしてモテるんだ?」と不思議に思うかもしれません。

好かれる理由は「母性(父性)がくすぐられて、守ってあげたくなる」「トラブル続きで退屈しないのが、刺激的で楽しい」が代表的です。また、トラブルを起こす理由が「人助けのため」などの善意からくるものの場合は「優しいから好き」だと思われることもあります。

「トラブルメーカー」の類語や対義語

「トラブルメーカー」の類語は「問題児」

「トラブルメーカー」の類語は「問題児(もんだいじ)」です。類語としては「言動が周囲と合わず、問題を起こしがちな人」という意味になります。児童の「児」が入っていますが、類語として使う場合は年齢を問いません。

「トラブルメーカー」の対義語は「トラブルシューター」

「トラブルメーカー」の対義語として「トラブルシューター」が使われることもあります。「トラブルメーカーが起こす問題を解決する人」という意味です。ただし「トラブルメーカー」と違ってあまり浸透していないため、相手に意味が伝わらない可能性があります。

ちなみに「トラブルシューター」の本来の意味は「機械を修理する人」「紛争を解決・調停する人」です。

まとめ

「トラブルメーカー」は周囲に迷惑をかけることが多いため、ネガティブな意味合いで使われています。ただし、日本では悪意がない人や、善意で人助けをする人にも使うため、トラブルメーカーが嫌われ者だとは限りません。