「昇順」とは古い順?意味や使い方と「降順」との違い・覚え方も

「昇順」とは、値の小さいものから順番に並べることです。「asc」と表記することもあります。表計算ソフトでよく見かける言葉ですが、読み方や「降順」との違いが分からない人もいるようです。また、日付やアルファベットの場合の順番がイメージしづらいという意見もあります。「昇順」の詳細や覚え方を紹介しましょう。

「昇順」の意味と読み方

「昇順」の意味は「値の小さいものから順に並べる」

「昇順」とは「値の小さいものから順に並べる」ことを意味する、並べ方の種類です。ひらがなや漢字、アルファベットなどの文字も、文字コード(パソコンが内部処理のために割り振った番号)の大小で並べられます。

基本的にはパソコンで使う用語で、それ以外の分野ではあまり見られません。

「昇順」は「asc」と表記することも

ソフトやアプリケーションによっては、昇順を「asc」と表記することがあります。これは昇順の英語表記「acsending sort」や「ascending order」の略です。

「acsending」は「のぼっていく」「上昇的」という意味です。「sort」はパソコン上の並べ替えを意味します。「order」もここでは整列や整頓の意味で使われています。

「昇順」の日付やアルファベットの例

日付や時刻の「昇順」は「古いものから順番」に並べられます。特に和暦を使っている場合、平成30年と令和2年の昇順が難しく感じてしまうかもしれません。古いものが先になるため「平成30年、令和2年」の順になります。

ひらがなやアルファベットなど文字列の場合、一般的に使う順序で並べられます。ひらがなは「五十音順(あいうえお)」、アルファベットなら「アルファベット順(abc)」です。

「昇順」の読み方は「しょうじゅん」

「昇順」の読み方は「しょうじゅん」になります。「昇」の「しょう」も、「順」の「じゅん」も一般的な読み方のため、平仮名表記が必要な場面は少ないでしょう。

「昇順」の対義語・関連語

「昇順」の対義語は「降順」

「昇順」の対義語は「降順(こうじゅん)」です。値の大きなものから小さなものへと順番に並べることを意味します。「逆順」あるいは「desc(descendingの略)」とも表記されます。

「昇順」「降順」の覚え方は「漢字から連想する」

「昇順」「降順」の覚え方は「漢字から連想する」ことです。「昇順」の「昇」からは、小さい数から大きい数へ昇っていくことを連想します。「降順」の場合は「降」のため、大きい数から小さい数へ降るイメージです。

「昇順」を「感覚的に自然な順番」と覚える人もいます。「降順」の別名が「逆順」であることから、分かりやすく感じる人も多いかもしれません。個人差がある方法ではありますが、しっくりくる人はこちらで覚えてみてください。

「昇順」に関連する言葉は「ソート」

「昇順」の話題でよく使う関連語は「ソート」です。パソコン関連では「データを規則的に並べ替えること」という意味で使用されます。

例えば「参加者リストを開いて、年齢の昇順にソートしてください」の意味は「参加者リストを開いて、年齢が若い順に並べ替えてください」です。他にも、ソフトやアプリケーションで「並べ替えをする機能」の名前が「ソート」になっていることもあります。

「昇順」「降順」を使う場面

「昇順」「降順」はパソコン上の並べ替えに使う

「昇順」や「降順」は、パソコンなどの電子機器でデータを並べ替える際に使用されます。多くの場合、見出しに三角形や逆三角形のマークがあり、クリックすることで昇順・降順を切り替え可能です。(三角形が昇順、逆三角形が降順)他にも、プルダウンメニューで「昇順」「降順」を選択する方式もあります。

媒体によっては、意味が難しい「昇順」ではなく、分かりやすい別の言葉に言い換えていることがあります。例えば、通販サイトなら「金額の昇順」ではなく「価格が安い順」のような表現です。

よく使うのは表計算ソフトやデータベース

エクセルのような表計算アプリやデータベース管理アプリにはソート機能をよく使用します。そのため「昇順」や「降順」を使う機会も多いでしょう。データを効率的に確認するためには、ソート機能で規則正しく並び替えることが大切です。

例えば、複数の商品の中から登録日が古いものを破棄したい場合は「登録日を昇順」で並び替えて、すぐに該当の商品を確認できます。他にも、ファイル管理ツールには名前や更新日、ファイルサイズを「昇順」「降順」で並べ替えられるものがあります。

「古い順」「新しい順」は会話で使いやすい

「昇順」「降順」は、会話の中ではあまり使われません。「古い順」「新しい順」のように、意味が分かりやすい別の言葉に言い換えられるのが一般的です。特に言い換えた方が良いのは、表計算アプリやデータベースアプリに慣れていない人の場合です。「昇順」は日常会話ではあまり使わないため、意味が通じないことも考えられます。

言い換えの例
  • 発売日の昇順:発売日が古い順
  • タイトルの昇順:タイトルの五十音順
  • 身長の昇順:背が低い順

まとめ

「昇順」はパソコンなどの電子機器でよく使う並べ方です。「降順」とあわせて意味を把握しておきましょう。また「金額の安い順」「サイズの小さい順」など、別の呼び方で使うこともあります。