「経験を活かす」の意味とは?使い方や「経験を生かす」との違いも

「経験を活かす」は「経験を役立てること」という意味ですが、「活かす」と「生かす」はどっちの表記が正しいのか迷ったことはありませんか。

この記事では「経験を活かす」の意味とあわせて、「経験を生かす」との違いや英語や韓国語での言い方も紹介します。「経験を活かす」の正しい使い方を覚えてみてください。

「経験を活かす」の意味とは

「経験を活かす」とは「経験を役立てること」

「経験を活かす」とは「経験を役立てること」という意味です。「経験」には2つの意味があり、ひとつは「自分が実際に見たり、聞いたり、やってみたりしたこと」という意味です。もう一つは「経験を通して身につけた知識や技能」です。

「経験を活かす」とは、経験したことを活用しながら望ましい結果を得ようとするという意味の言い回しです。

「経験を活かす」は能動的な意味の言い回し

「経験を活かす」は能動的な意味合いが含まれた表現です。「活かす」には「活用すること」という意味があり、詳しく言えば「あることを有効的に使うこと」という意味です。

単に経験を使うというのではなく、「経験を有効的に使うようにする」という意味が「経験を活かす」にはあるので、自分から経験を使おうとする意志が感じられる表現です。

「経験を活かす」と「経験を生かす」の違い

「活かす」は活用する「生かす」は使う

経験を「いかす」の漢字表記には、「活かす」と「生かす」があります。どっちも同義語と考えられていますが、細かいニュアンスの違いから使い分けられることがあります。

「生かす」は「生」に関係する意味で使われることが多く、「死なないようにする」「一度死んでしまったものを生き返らせる」などの意味に重点が置かれます。一方「活かす」は、「活用する」「有効に使う」などの意味が強調されます。

それぞれの漢字の意味が違いから「経験を生かす」は「経験を使う」という意味になり、「経験を活かす」は「経験を有効的に使う」という意味合いが強まります。

「生かす」は常用漢字「活かす」は常用外漢字

「生かす」と「活かす」には、常用漢字か常用外漢字かという違いもあります。「生かす」は常用漢字ですが「活かす」は常用外漢字です。そのため、公文書や法令、新聞・雑誌などのマスメディア関連の書物では「活かす」は使わず、「生かす」またはひらがな表記で「いかす」が使われます。

「経験を活かす」の「活かす」が常用外漢字ではありますが、誤用ではありません。例えば、履歴書や就職活動で使われる書類、ビジネスシーンでもビジネスマン同士や顧客に対するEメールにも「経験を活かす」は使えます。

「経験を活かす」の使い方と例文

「経験を活かす」を志望動機や自己PRに使う

「経験を活かす」という表現は、就職活動時によく使われる表現です。履歴書やエントリーシート、職務経歴書で「これまでの経験が活かして」のように、志望動機や自己PRを記載します。

「活かす」が常用漢字ではないことから「生かす」の方がいいのではないか、という意見もありますが、履歴書や就職活動の書類は公文書ではありません。慣用的に用いられている「活かす」を使っても特に問題はないとされています。

常用外漢字とは、一般的にはあまり使われない漢字として選ばれたもので、使ってはいけない漢字という訳でありません。気になる場合は、「活かす」の代わりに「生かす」または「いかす」を使うといいでしょう。

例文
  • チームリーダーとしての経験を活かして、全店舗と連携しサービス向上を目指す
  • 留学経験を生かし、海外のマーケット拡大に尽力したい

「経験を活かす」でビジネスへの積極性を示す

「経験を活かす」は能動的な表現のため、経験を積極的に使おうとするときに好まれる表現です。ビジネスシーンにおいても、単に経験を使うのではなく有意義に経験を活用したいというときに「経験を活かす」が使われます。

例文
  • 営業経験を活かして、新規顧客の獲得を3倍にします
  • SNSでの宣伝業務にも、長年の広報経験を活かしたいと思います

「知見を活かす」に言い換えも

「知見(ちけん)を活かす」は、「実際に見て知ったことを活用する」という意味の表現です。「知見」と「経験」の意味はほぼ同じため、「経験を活かす」の言い換え表現として使えます。

ただし「知見」は実際に見て知ったことの知識を指すことが多く、「知見を活かす」は知識を活用するという場面で用いられやすいです。

「知見を活かす」の例文

これまでに培われた知見を活かして、新人教育を行う

「経験を活かす」の外国語表現とは

英語では「make use of one’s experience」

英語で「経験を活かす」はmake use of one’s experienceです。「make use of」は「活用する」という意味のイディオムで、「one’s experience」のoneには経験する人の代名詞を入れます。

「経験を活かす」の英語例文

“He makes use of his experience at work.”
彼は仕事に経験を活かす

「経験を活かす」は韓国語で「경험을 살리다」

韓国語で「経験を活かす」は경험을 살리다です。「경험」が「経験」を意味して、「살리다」が「活かす」です。「~を」を意味する助詞に「를」 ではなく「을」が使われているのは、その前の名詞の最後の文字にバッチムと呼ばれる子音があるからです。

「経験を活かす」の韓国語の例文

그는 일에 학생 시대의 경험을 살린다.
彼は学生時代の経験を活かす

まとめ

「経験を活かす」は「経験を役立てること」という意味で、就職活動のときの自己PRなどでよく聞かれる言い回しです。「活かす」は「生かす」にも置き換えられますが、使い分けのポイントは、履歴書などの公的ではない文書では「活かす」を使い、公的な文書では「生かす」を使います。

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「難解なワードでもわかりやすく」をモットーに、常識ワードからビジネス用語、時には文化・アート系など、幅広く記事を書かせていただいています。ドイツ在住で2児の母。好きな食べ物はビターチョコレートとナッツ類。