「ポップアップ」の使い方とは？「ブロック」「ストア」の意味も

「ポップアップ」の意味とは「ぽんと飛び出すこと」です。パソコンやスマホでは「ポップアップブロック」「ポップアップ広告」、店舗では「ポップアップストア」などで目にすることが多いでしょう。その他の分野の言葉もあわせて「ポップアップ」の使い方を紹介します。

「ポップアップ」の意味

「ポップアップ」の意味とは「ぽんと飛び出ること」です。飛び出るように「急に現れる」というニュアンスもあります。

あまり使用しませんが「衛星などの飛行物が、急に高度へ移動すること」という意味もあります。

「ポップアップ」は英語「pop up」からが由来のカタカナ語です。意味自体は同じですが、英語の方が広い場面で使用できます。例えば、人や動物が飛び出したり、思わず口を滑らせることも「pop up」で表現可能です。

「ポップアップ」をよく使うものは「飛び出す仕掛け」「飛び出すように起き上がる仕掛け」があるものです。例えば、開くとイラストが飛び出すように起き上がり、立体的になるカードを「ポップアップカード」と呼びます。

他にも、焼けた食パンが飛び出る「ポップアップトースター」、広げるだけで起き上がる「ポップアップテント」などがあります。

パソコンやスマホを使用中に接する「ポップアップ」とは「ポップアップウィンドウ」の略であることが一般的です。今見ていた画面と別に、自動で表示される画面のことです。特にWebブラウザで使用されています。

ポップアップの目的は、重要事項など見落とされたら困る内容を目立つようにすることでした。しかし、ユーザーの間で悪印象が広まってしまいます。ポップアップを利用した広告（ポップアップ広告）が増えすぎて「何度消しても広告が出てくる」「広告でコンテンツが見えない」と思われたためです。

「ポップアップ」は開いた画面だけではなく「画面を自動表示する仕組み・行為」としても使用されます。例えば、Webページのデザインの打ち合わせで「ログインをしたら確認画面をポップアップさせてください」のように使います。

「ポップアップブロック」とは、ポップアップの許可・拒否を設定できる機能です。「指定したWebサイトでだけブロックを解除する」など、自分好みに設定できます。ブラウザによっては「ポップアップウィンドウがブロックされました」などのメッセージで、ポップアップブロックが作動していることを通知してくれます。

先ほど説明した通り、ポップアップに悪印象を持たれることが増えたため、ポップアップブロックが広まりました。また、稀にではありますがポップアップがコンピュータウィルスの侵入経路になった事例もあるようです。

「ポップアップ」の類語は「ダイアログ」です。「ダイアログボックス」の略で、操作の途中で開かれる別の画面を意味します。データの保存場所を選択したり、操作を本当に実行していいのかを再確認したりします。

主にWebブラウザで使うポップアップと違い、ダイアログはコンピュータで動くさまざまなアプリで使う言葉です。また「ダイアログ」は開いた画面のことを示す言葉で、ポップアップのように仕組み・行為には使われません。

「ポップアップストア」とは期間限定で、一時的な場所に出店する店舗を意味します。「ポップアップショップ」や「ポップアップリテール」とも呼びます。ここでの「ポップアップ」は「突然現れる」の意味で使われているようです。通販サイトなど、常設店舗がない企業が行うことが多くなっています。

ストアで販売する商品のジャンルは問われません。服や帽子などのファッション用品や、マンガ・アニメのキャラクターグッズを販売することもあります。

「ポップアップストア」は期間限定ならばよいという訳ではありません。その期間だけ出店する、一時的な店舗を使用する場合に「ポップアップストア」と呼ばれます。（普段は空いているスペースに、期間限定で仮店舗を設置する場合など）

「ポップアップストア」は、売上よりもPR効果を重視して出店するのが一般的です。特に通販サイトのみで常設店がない店の場合、商品を実際に見てもらうことで、通販を利用しない層への宣伝効果が期待できます。SNSによる利用者の情報拡散を視野にいれて企画することもあります。

「ポップアップ」はさまざまな分野の「飛び出すもの」「急に現れるもの」に名付けられています。悪質なポップアップ広告が多かった時期もありますが、本来は悪い意味のない言葉です。正しい意味を把握しておきましょう。