「マイルストーン」の意味とは?使い方と言い換え可能な類語も紹介

「マイルストーン」は「中間地点」や「中間目標」といった意味のある言語です。ビジネスでは進捗状況を把握したり、問題修正に役立つメソッドとして積極的に活用されています。

ここでは「マイルストーン」の日本語と英語での意味や活用のメリット、また言い換えができる表現など解説します。実際の使い方と合わせて参考にしてみてください。

「マイルストーン」の意味と語源とは?

マイルストーンとは日本語で「中間目標」の意味

「マイルストーン」の日本語の意味は「中間地点」や「中間目標」です。長期に渡るプロジェクトや計画などの工程で主要となる区切りを指し、節目となるチェックポイントを表しています。

もともと「マイルストーン」には「大きな節目」という意味があるため、ある物事の過程でとくに重要な箇所を示す言葉として用いられます。

例文
  • マイルストーンを設定しておけば、目標までの達成率が一目でわかる
  • 長期戦でのプロジェクトは、マイルストーン管理が成功のカギを握る

「マイルストーン」は目標達成に使うツール

ビジネスシーンでは、マイルストーンをいくつか設定することで進捗状況を確認し、工程の詳細を調整したり補強することができます。実際「マイルストーン」は、目標達成までの工程管理に使われるツールとして積極的に採用されています。

「マイルストーン」は、物事が予定通り進んでいるかを知るための指標として活用される、ビジネスシーンで重要なツールの一つです。

「マイルストーン」の語源は英語の「milestone」

「マイルストーン」は英語の「milestone」です。日本語での意味と重なる部分はありますが、英語では「一里塚」や「里程標式」、また「歴史や人生における画期的な出来事」を意味します。

日本語の意味においては、これらの意味から派生し、プロジェクトや計画などを順調に遂行できるよう設定される「中間目標」という意味で使われるようになりました。これが「マイルストーン」の語源です。

「マイルストーン」の実際の使い方とは?

「マイルストーン」の書き方はタスクと日程が重要

「マイルストーン」を設定する際に重要なのは、あらかじめ「タスク」と「日程」の割り振りを行っておくことですプロジェクトの工程において、「誰が」「どのタスクを」「いつまでに」行うかを具体的に書き出しておきましょう。

まず、担当者やタスク内容、ゴールの日付などを中心に書き入れていきます。そして、最終ゴールから逆算して重要な箇所にマイルストーンを置き、どこでどのタスクをクリアすべきなのかを割り出していきましょう。

「マイルストーン」を設定するということは、おおむね長期的なプロジェクトであることが多いため、工程内での節目となる部分があるはずです。その節目に「マイルストーン」を設定し、進捗状況の良し悪しを図る基準にしていきます。

「マイルストーン」はガントチャートテンプレートを使用

長期のプロジェクトや複雑な計画を成功させるには、よりわかりやすく工程における重要チェックポイントを掲げる必要があります。そこで活用したいのが「ガントチャートテンプレート」です。

そもそもガントチャートとは、時間軸で工程の進み具合や実績を確認できる「スケジュール管理表」の一つです。日程の詳細を横軸にタスク内容を縦軸に埋めていき、その後に「マイルストーン」を設定していきましょう。

ガントチャートはエクセルなどの表計算ソフトを使って作成することもできますが、現代では無料でダウンロードできるものも登場しています。また、オンライン上で他の参加者とシェアできるのも特徴です。リアルタイムで進捗状況を確認しながら、達成率や問題点などを管理していきましょう。

「マイルストーン」を設定するメリットとは?

「マイルストーン」で進捗状況が的確に把握できる

「マイルストーン」を設定するメリットとして「進捗状況を的確に把握できる」ことが挙げられます。「マイルストーン」の通りに計画が進んでいるかどうか、期限内に予定通りの目標を達成することができるかなど、的確なモニタリングを行うことも可能です。

長期的な計画や複数の企業が共同で行うプロジェクトでは、進行の過程において複雑化することもあります。そのような長い道のりの中で、節目節目に「マイルストーン」を築き、進捗状況を把握することができれば、より具体的な全体像をつかむこともできます。

「マイルストーン」でスケジュールの修正をする

まず、「作業工程の中間地点」を表すマイルストーンと「作業工程全体」を表すスケジュールという違いがあります。トラブルが発生しやすい項目や手がかかる工程では、スケジュール管理がカギです。「マイルストーン」で修正をかけることで、スケジュール通りに進行・完了できるでしょう。

長期的なプロジェクトでマイルストーンを設定しない場合、ダラダラと無駄な工程を踏んでしまったり、ミスや遅れに気付かない可能性があります。スケジュール管理にマイルスト―ンをうまく活用しましょう。

「マイルストーン」を次回の改善策として活用する

「マイルストーン」を設定するということは、各ポイントにおいての進捗状況やトラブル、改善点などを確認し書き残すということです。

たとえば、複雑なプロジェクトや初めて試みる企画では、見えない問題や不備などがあるかもしれません。そういった点を次回の改善策として活用すれば、より効果的なアクションを起こすこともできます。つまり「マイルストーン」ごとにミスや過ちを振り返ることは、言ってみれば次のチャレンジへの勉強材料ともなるということです。

「マイルストーン」の言い換えや類語とは?

「マイルストーン」の言い換え1「ターニングポイント」

「ターニングポイント(turning point)」とは、人生や歴史、また事業計画などにおいての「転換点」や「転機」を意味する言葉です。「ターニングポイント」は衝撃的な出来事や運が引き起こす「大きな変化が起こる時点」という意味で使われます。

「ターニングポイント」も英語での「マイルストーン」が持つ意味「重要な出来事や節目」という意意味合いも含まれているため、状況によっては言い換えができるでしょう。

例文

大学での恩師が、私のキャリアを導くターニングポイントとなった。

「マイルストーン」の言い換え2「ランドマーク」

「ランドマーク(landmark)」とは「旅行者にとって目印になるもの」や「歴史上の画期的な出来事や建物」などを意味する言葉です。主に「何かの目印」となるものを総称する意図で使われます。

「マイルストーン」にも「ランドマーク」が持つ「目印」といった意味合いがありますが、「観光名所や有名な建物」といったニュアンスが強いため「物事の工程における重要な箇所」といった意味では使われません。そのため、ビジネスシーンで使う「マイルストーン」の言い換え表現としては適切ではないでしょう。

例文

富士山は日本の観光名所のランドマーク的な建物である。

まとめ

マイルストーンとは、日本語では「プロジェクトや計画の中間目標」英語では「歴史や人生の画期的なでき事や節目」という意味で使われます。

「マイルストーン」はビジネスシーンで進捗状況を確認したり、軌道修正をするための節目となる箇所です。計画をスタートさせる前に、ゴールまで順調に進むことができるよう「マイルストーン」を設定しましょう。