「締め切り」とは「期限の最終的な期日」という意味です。学生生活やビジネスシーンでも必ず守るべき期日ですが、「締め切り」の代わりに使われる「〆切」は正しい表現なのでしょうか。
この記事では「締め切り」の意味と使い方のほか、「〆切」「締切」などの表現にあわせて類語や英語表現についても解説します。
「締め切り」の意味と書き方とは
「締め切り」とは「期限の最終的な期日」のこと
「締め切り(しめきり)」は「あらかじめ決められた期限の最終的な期日」という意味の言葉です。ある時点からある時点までの期間の最後の日または時点を指しています。
「締め切り」は送り仮名を省略して「締切り」や「締切」と表記されることもあります。
「締め切り」には「〆切」という書き方も
「締め切り」は「〆」という「〆切」とも書き表せて、正しい表現です。
「〆」とは訓読みを「しめ」と読む漢字です。日本で使われている漢字の多くが中国から伝わりましたが、「〆」は「国字」または「和字」とも呼ばれる日本発祥の漢字です。
また「〆切」の別の意味として、「陶器で糸で締めたような筋があるもの」という意味もあります。〆切の使われた陶器には、水差しや茶入れなどが多いでしょう。
「締切」「締切り」は「閉じられたところ」の意味
「締め切り」と同じ読み方ですが、「締切り」または「締切」と書くと「戸口や窓などを閉じたままにすること」「閉じられたところ」という意味になります。この場合、「閉」という漢字を使い「閉切り」または「閉切」とも書き表せます。
ただし、「期限の最終的な期日」という意味の「締め切り」も「締切り」と書き表すことがあるため、「締切り」が「締め切り」か「締切」のどちらの意味で使われているのか文脈から判断しましょう。
「締め切り」の使い方と例文
「締め切り」はある期間の最終日を表す
「締め切り」は「決められたある期間の最終日」という意味で使われます。例えば、「レポート提出の締め切り」は、レポート提出が可能な期間の最終日を表しています。締め切りを過ぎてからレポートを提出しても、受け取ってもらえないのが一般的です。
「締め切り」のことを「締切日」と書くこともあります。
- レポートの締め切りは2月21日です
- 締め切り当日になってミスが発覚した
「締め切りが近い」「締め切りが迫る」
「締め切り日がもうすぐ」というときには、「締め切りが近い」「締め切りが迫る」と表現します。「迫る」は「圧倒的な勢いで近づいてくる」という意味から派生して、時間において使われると「時期などが近づいてくる」という意味で使われています。
- 申請の締め切りが近いから、急いで情報を集めてほしい
- 締め切りが迫っているので、コンテストに出す書類を揃えよう
「締め切りを守る」のはビジネスでは当たり前
「締め切りを守る」とは「締め切り日までに物事を間に合わせること」という意味です。「締切を守ること」はビジネスでは必須です。
締め切りを守れなければ、相手からの信用を失うこともあります。締め切りを守るように、計画を立て行動しましょう。
もしも締め切りを守れないときは、余裕を持って数日前には先方に締め切りを守れないことや締め切りを延長してほしいことを伝えるようにしましょう。
「締め切り」の類語
「期限」とは「あらかじめ決められた期間」
「期限」は「あらかじめ決められた期間」という意味で、事前に決められたある時点からある時点までの間のことです。
「締め切り」は「期限の最終的な時点」という意味になります。そのため、連続する期間と言い表したいときには「期限」を使い、期限の最終的な時点や期日を言いたいときには「締め切り」を使います。
- ソフトウェアの有効期限が切れた
- 支払いの期限は明日までなので、急いで振り込まなくてはいけない
「期日」とは「あらかじめ決められた日時」
「期日」とは「あらかじめ決められた日時」という意味で、将来的に約束された特定の日のことを指します。
「期日」と「締め切り」の両方とも「ある特定の日」を意味する言葉です。「締め切り」とは異なり、特定の日までの「期間」という意味合いは含みません。将来的に約束された日であればいつでも「期日」という言葉が使われます。
- レポートの提出期日は、3月15日です
- 明日が受付の期日なので、忘れないように
「締め切り」の英語表現
「締め切り」は英語で「deadline」
「締め切り」は英語で「deadline」です。「死」を意味する「dead」が使われていることからもわかるとおり、「deadline」は厳しめの締め切りを意味していて、「deadline」は必ず守らなくてはならない締め切りという意味合いが含まれています。
レポートの締め切りや採用の募集などに使われることの多い言葉ですので、「deadline」が設けられていたら必ずその締め切りを守りましょう。
「締め切り」の英語例文
- “deadline”/“closing date”
「締め切り日」 - “She met the deadline.”
「彼女は締め切りを守った」 - “The deadline is near so that I am in trouble.”
「締め切りが近くて困っている」 - “He submits the report in time for the deadline.”
「彼は締め切りに間に合うようにレポートを提出する」
まとめ
「締め切り」は「期限の最終的な期日」という意味で、ビジネスシーンなどで必ず守るべき期日とされています。締め切りに合わせて書類などを用意して、提出します。もしも締め切りに間に合わないときには、事前に先方に連絡するのがビジネスマナーです。