「フレシキブル」とは「融通が利くさま」や「柔軟なさま」という意味で、ビジネスシーンでよく使われています。しかし、使いにくい言葉でもあり、どのような言い換え表現があるのでしょうか。
この記事では、「フレキシブル」の意味と言い換え表現のほかに、使い方や「フレキシブル」を使った用語などを紹介します。
「フレシキブル」の意味とは?
「フレシキブル」とは「融通が利くさま」
「フレシキブル」とは「融通が利くさま」という意味で、変化に応じて適切な手段を選び、行える状態を指しています。もともとは「柔軟なさま」という意味があり、規則や制度、態度などに当てはめることで、「フレキシブル」には「融通が利くさま」という意味が生まれました。
「フレシキブル」は英語「flexible」が語源
「フレシキブル」は英語で「flexible」で、「フレシキブル」の語源になった言葉です。「flexible」は形容詞で、「曲げる」という意味の「flex」と、「できる」という意味の「able」から成り立っています。「flexible」には「フレキシブル」と同じ意味である「融通が利く」や「柔軟な」という意味の他にも、「曲げやすい」や「素直な」などの意味があります。
「フレシキブル」の言い換え表現と対義語とは?
「フレキシブル」は日本語で「柔軟な」や「臨機応変に」に言い換え
「フレキシブル」は日本語なら「柔軟な」や「臨機応変に」に言い換えられます。「フレキシブル」という言葉がカタカナ語で、相手に意味がよく伝わっていないと思われるときには、日本語に置き換えるといいでしょう。
「フレキシブル」の対義語は「インフレキシブル」
「フレキシブル」の対義語は「インフレキシブル」です。「フレキシブル」を英語に置き換えたときの対義語「inflexible」が由来のカタカナ語です。
ただし、日常会話で「インフレキシブル」が使われることはほとんどなく、フレキシブルの反対の意味を表したいときは、「フレキシブルではない」のようにフレキシブルを否定する表現を使うのが一般的です。
「フレシキブル」の使い方とは?
「フレキシブルな」や「フレキシブルに」と使う
「フレキシブル」は形容動詞なので、「フレキシブルな」や「フレキシブルに」のように前置詞を語尾につけた言い回しがよく使われます。融通を利かして物事を行うときなどに使われるでしょう。
- フレキシブルな働き方ができる会社
- フレキシブルに行動する
「フレキシブル」はビジネス上で変更があるときに使われる
ビジネスシーンでは、予定通りに計画が進まないことなどがよくあることから、状況に応じて柔軟に対応するべき時に「フレキシブル」という言葉はよく使われています。
業務の進行状況を見て、予定とは違う対応が必要な時などにに「フレキシブル」が使われます。
- フレシキブルな対応をお願いします
- いざというときは、フレシキブルに対応してください
また、スケジュール調整において臨機応変に仕事を進める時にも、次のような表現が使われます。
- フレキシブルに働く
- 取引先の回答に応じて、フレキシブルに仕事する
「フレキシブルな人」とは「柔軟に対応できる人」
「フレキシブルな人」とは「柔軟に対応できる人」のことを指します。状況の変化に応じて予定を変えて適切に対応できるため、ビジネスシーンでは重宝されやすいでしょう。また、「フレキシブルな人」は、理解力があり、コミュニケーション能力も高く、フレキシブルな人は慣習にとらわれずに対応できることから、自主性が高く行動力もある人が多いようです。
「フレキシブル」を使った用語とは?
「フレシキブルタイム」とは「従業員が選べる働く時間帯」
「フレシキブルタイム」とは「従業員が自分でいつ働き、働かないのかを選べる時間帯」のことで、フレックスタイム制度で取り入れられている勤務時間帯のひとつです。
「フレックスタイム制度」とは「従業員が働く時間を選べる制度」のことですが、勤務時間の中に「コアタイム」と「フレキシブルタイム」を設けられています。「コアタイム」は必ず働かなければいけない時間帯のことで、従業員が勤務時間を決められる「フレキシブルタイム」を設けることで、業務を円滑に進められるように工夫しています。
「フレキシブルアンサンブル」とは「自由に編成できる楽譜」
「フレキシブルアンサンブル」とは音楽業界で使われている用語で、「演奏される楽器に合わせて自由に編成できる楽譜」のことです。既存のアンサンブルの枠を超えて、使用される楽器やグループの規模によって、どの楽器が譜面のどの部分を担当するのかを自由に決められる構成になっています。
「フレシキブルアーム」とはスマホスタンドの一種
「フレシキブルアーム」とはフレキシブルアームスタンドの略語で、主にスマートフォン用のスタンドとして使われています。スマホを支える腕状のものが自由に曲げられるスタンドです。
「フレシキブルホース」「フレキシブルジョイント」などの工業用語
「フレシキブル」は工業製品の名称によく用いられています。
- 「フレキシブルホース」:ホース部分が婉曲に曲げられるホース
- 「フレキシブルジョイント」:二つの機械を繋ぐための部品で、繋ぐ部分が曲げられるもの。「フレキシブル継手」とも言われる
- 「フレシキブルボード」:「繊維強化セメント板」とも言われ、セメントに石綿を混ぜたものの加圧加工した不燃材。耐水性や防湿性にも優れているので、外壁から床板、水回りの壁などにも使われている
まとめ
「フレキシブル」とは、「融通が利くさま」や「柔軟なさま」という意味の形容動詞です。英語の「flexible」が語源で、「フレキシブルに対応する」などビジネスシーンでもよく使われます。意味が通じにくい場合には、「臨機応変に」などと言い換えてもいいでしょう。