「チームビルディング」の意味とは?目的や方法・研修事例も紹介

「チームビルディング」とは「良いチームを作ること」という意味です。ビジネスではゲームやアクティビティを通してチームの結束を生み、個別で働くよりも、より効果のあるパフォーマンスを生み出します。

この記事では、「チームビルディング」の意味や目的に合わせて、チームビルディングを行うための方法などを解説します。

「チームビルディング」の意味とは?

「チームビルディング」とは「良いチームを作ること」

「チームビルディング」とは、簡単に言えば「良いチームを作ること」です。では、よいチームとはどのようなチームかと言うと、メンバーの個性が尊重されて、それぞれのスキルなどの持ち味を活かしながら、チームとして団結することで、いいパフォーマンスを発揮して目標達成を目指します。

チームビルディングによって、一人ではできない課題でも、チームとしてまとまることで、効率的に課題をこなせるようになります。

「チームビルディング」はチームワークとは違う

チームビルディングとチームワークでは個性に焦点が当てられるかどうかの違いがあります。

チームワークではメンバー同士の関係をいかに保つかが重要視されます。一方、チームビルディングでは、メンバーの個性を活かしながらチームとしてのパフォーマンスを最大限に発揮できるようにします。つまり、チームワークでは個性には注目されませんが、チームビルディングではメンバーの個性にも焦点が当てられます。

「チームビルディング」の目的とは?

目的はチームとして結束して目標達成できるようになること

チームビルディングを行う目的は、チームとして結束して目標達成をできるようになることです。この目的を成し遂げるために、メンバーがそれぞれの個性やスキルを発揮し、メンバー同士のコミュニケーションを通してお互いを認め合えることです。

各メンバーの能力が最大限に生かされたうえで、チームとして活動することで、最も効率的に最大限の成果が期待できるようになります。

リーダークラスはリーダーシップ能力を、若手社員は主体性を身につける

リームビルディングは社員のキャリアによってもその目的が違います。リーダークラスの社員なら、チームビルディングにより目標達成するためのリーダーシップ能力や、部下のサポート能力なども高めます。

中堅クラスでは、リーダーと若手社員とのつなぎ役としての能力を高めます。次世代のリーダーとしての素養なども育まれることになるでしょう。

一方、新人や若手社員の場合、リーダーからの指示を聞き、主体的に動けるようになる能力を高めることが目的になります。

「チームビルディング」の実施方法は?

5段階プロセス「タックマンモデル」でチームの段階を把握

「タックマンモデル」とは、チームビルディングの状態を5つの段階別に分けたモデルで、心理学者タックマンによって提唱されました。チームの現状を知るための方法として使われて、チームビルディングを行う前後に使ってみるといいでしょう。

タックモデルの5つの段階
  1. 形成期
    チームビルディングの初期段階。チームメンバーがお互いのことを理解して尊重し合い、チームとして活動するための土台作りの段階。
  2. 混乱期
    メンバー同士が知り合いになったことで、逆に意見の食い違いや対立が増えてくる段階。妥協点を見つけることが課題になる。
  3. 統一期
    メンバーがチームとしてまとまりが出てくる段階。
  4. 機能期
    目標を達成するための結束力が生まれてくる段階。メンバーそれぞれの個性を認めて、お互いに信頼できた結果、チームとしての成果も見えてくる段階。
  5. 散会期
    チームが解散する段階。チームとして成功したかどうかも、この段階で判断される

チームビルディングを行うためにワークショップを行う

チームビルディングを行うにはワークショップが行われます。数時間かけて行うワークショップや数日間かけるワークショップもあります。

ワークショップを通して、メンバー同士の親睦を図るだけでなく、自分と向き合って自分自身を知り、チームとしての結束を強めていきます。

ゲームなどのアクティビティの種類

チームビルディングで行われるアクティビティとして行われる主なゲームを紹介します。

  • 自己紹介ゲーム/質問ゲーム

自己紹介ゲームや質問ゲームは、時間的な縛りを設けて、自己紹介をゲーム形式で行います。

「自己紹介ゲーム」では、例えば、自己紹介の時間を1分間と決めて、そのタイムに最も近く自己紹介を終えられた人を勝ちにするゲームです。また「質問ゲーム」では、2人1組となり、1分間だけ相手を知るための質問が許されて、お互いを知ることになります。

  • ペーパータワー

ペーパータワーとは、指定の紙を使って時間内にどれだけ高いタワーを作るのかを競うチーム対抗戦のゲームです。紙にどのような工夫をするのかという発想力を高めるだけでなく、チーム内での役割分担や協調性なども鍛えるゲームです。

  • ジェスチャーゲーム

ジェスチャーゲームは言葉を言わずに相手に題目を表現して相手に伝えるゲームです。表現力を身につけながら、コミュニケーション能力も磨きます。

まとめ

「チームビルディング」とは「良いチームを作ること」という意味です。企業などでは、ゲームなどのさまざまなアクティビティを通して、チームとしての結束を固めて、より効率的な成果を出すための研修が行われています。

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「難解なワードでもわかりやすく」をモットーに、常識ワードからビジネス用語、時には文化・アート系など、幅広く記事を書かせていただいています。ドイツ在住で2児の母。好きな食べ物はビターチョコレートとナッツ類。