「雨降って地固まる」の意味とは?使い方と類語も解説(例文つき)

職場では会議やミーティングなどで意見が異なり、言い合いや揉め事になることもあるでしょう。そのような場面で「雨降って地固まるというじゃない?」と状況を見守る意図で言葉を放つことはありませんか?

ここでは「雨降って地固まる」の意味と使い方での注意点、類語や外国語表現を例文を用いて紹介しています。語彙力アップにお役立て下さい。



「雨降って地固まる」の意味と正しい使い方

最初に「雨降って地固まる」の意味と使い方をわかりやすい例文を用いて解説しましょう。使い方で気を付けたい点も一緒に挙げています。

「雨降って地固まる」の意味とは

「雨降って地固まる」の意味は「揉め事や醜い言い合いがあったとしても、その後にはむしろ状態が良くなるものである」「嫌なものごとがあった後は、かえって良い結果が訪れるものである」などになります。

人にもよりますが、通常「雨」というのは人が嫌うものです。しかし、不思議とその雨が降った後には地が固まり、強くしっかりとしてくるのがわかります。この状況を比喩的に用いて、人が嫌うような雨のような状況「喧嘩や揉め事の後」には、地は固まる「状況は落ち付きを保てる」となります。

「雨降って地固まる」の正しい使い方と例文

「雨降って地固まる」は「揉め事があった後は、逆に良い状況に落ち着く」という意味がありますが、第三者の協力を得て荒れ果てた状況を修復したという場合には不適切な使い方となります。あくまで「自然に時間の経過を経てものごとが落ち着く」という場合のみ使うようにしましょう。正しい例文を挙げてみます。

  • 顧客と契約で揉めたが、雨降って地固まるというように一週間後には納得してサインをくれた。
  • 雨降って地固まるというが、同僚のひどい荒れようは、いつ収まるのだろうか?

「雨降って地固まる」の類語は?

続いて「雨降って地固まる」の類語と例文を紹介しましょう。

「雨降って地固まる」の類語

「雨降って地固まる」の類語には「喧嘩の後の兄弟名乗り」「雨の後は上天気」「破れりゃ固まる」などがあります。ニュアンスは微妙にことなるものの、どれも「悪い状況の後に訪れる良い結果、良い状況」を表現しています。

「雨降って地固まる」の類語を使った例文

前述した類語の例文を挙げてみましょう。

  • チーム分裂で激しい問答があったが、喧嘩の後の兄弟名乗りで握手をして状況は落ち着いた。
  • 部長に散々ミスを怒鳴られたが、雨の後の上天気で今はニコニコしている。
  • 勘違いで口喧嘩をするも、破れりゃ固まるというように、二人は仲直りをした。

「雨降って地固まる」の外国語表現

最後に「雨降って地固まる」の外国語表現をみてみましょう。ここでは英語と中国語をピックアップしています。

「雨降って地固まる」の英語表現

「雨降って地固まる」を英語表現するときは、激しい状況を最もストレートに表現できる嵐を用います。「After a storm comes a calm」は「嵐の後には必ず静かさが訪れるものだ」となり、英語圏では最も知られる比喩表現となります。

ビジネスシーンでは意見が分かれ言い争いになった時に、肩をたたきながら「You know, after a storm comes a calm?」と悪い状況に落胆しないように励まし合うことも多いものです。状況に合わせて上手に使ってみて下さい。

The meaning of 「雨降って地固まる」

「雨降って地固まる」の意味を英語で解説すると、次の通りになります。

The meaning of 「雨降って地固まる(Ame futte chi katamaru)」are 「After a storm comes a calm」「A storm will eventually clear the air」. This means the things or situations are only getting better after horrible argument or fights. All we need to do is just wait and see how things are getting back on right track naturally and quietly.

「雨降って地固まる」の中国語表現

中国語で「雨降って地固まる」は「不打不相识(bù dǎ bù xiāngshí)」となります。別の表現では「雨后地面变硬」があり、日本語の「雨が降って地固まる」になぞらえた中国語であることが理解できるでしょう。どちらも「悪いことが起こっても、その後は前より状態が良くなる、良い結果になる」という意味があります。

まとめ

「雨降って地固まる」は「言い争いや揉め事があった後には、むしろ良い結果が得られるということ」「雨のように激しい状況になっても、その後は安定した状態が訪れるということ」をたとえたことわざとなります。

気を付けたい点は「誰か別の人が介入し、ものごとを落ち着かせる」という状況では使われないことです。「雨降って地固まる」では「第三者が仲介することなく、次第に状況は落ち着いてくるものである」という意味となることを留意しておきましょう。

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某私立大経営学部卒、大手旅行会社、商社を経て、豪州へ移住。米国PCメーカーのカスタマー部に勤務後、カンガルーやエミューのいるNSW州の片田舎で生活を開始。田舎暮らしをきっかけにフリーランス(ライター・翻訳)に転身し現在に至る。趣味はゴルフ、料理、ローカルとのゴシップ、キャンプ。