「ギミック」の意味と使い方とは?ビジネス英語での使い方も解説

友達との会話の中で「これ、ギミックが効いた時計だね」などというように、カタカナ語の「ギミック」を使うことがありますが、「ギミック」は実際ビジネスでもよく使われる「戦略を秘めた言葉」でもあります。

ここでは「ギミック」の意味を中心に、さまざまな分野で言葉の使い方を紹介しています。英語表現と併せてマスターしてみましょう。

ギミックとは?

最初に「ギミック」の英語表記、意味、使い方を例文を用いて紹介しましょう。

「ギミック」の意味は「特殊なもの」「巧妙な仕掛け」

「ギミック」の意味は、「特殊なもの」「巧妙な仕掛け」です。基本的に「仕掛けやカラクリのあるおもちゃや手品」「特殊なもの」または「名前の付けようのないアイテム」の事です。今まで見たことのないようなもの、人目を引くようなおもちゃやアイテムを指しています。

また、ビジネスシーンでは「巧妙な戦術」「練られた策略」「見当もつかない施策」など、一般的に見破ることができないような「からくり」のある戦略を指す言葉として使われtいます。

「ギミック」には「不正」に近い意味も?

「ギミック」は会計などのシーンで使われるとき、「不正じみた」というような意味合いで使われることがあります。もともと「ギミック」は「巧妙な仕掛けやからくり」という意味があるため「会計での仕掛けやからくり=不正を疑われるような」というニュアンスが自然と生まれてしまうのでしょう。

「ギミック」の語源は英語の「gimmick」

「ギミック」の英語表記は「gimmick」となります。英語の中でも日本語に訳すのが難しい単語の一つで、複数形は「gimmicks」です。

「ギミック」の使い方と例文

「ギミック」の正しい使い方と例文

「ギミック」を使う時は、一筋縄では行かないような巧妙なからくりと、簡単に理解できないような特殊な仕掛けがあるものに対して使うのが適切です。どれだけ性能や品質が素晴らしくても、そこに「驚くような仕掛けやからくり」が備わっていない場合は「ギミック」という言葉は使わないほうが良いです。

ウィットに富んだ商品、見抜けない戦略、そのようなものごとや状況の時に「ギミック」を使うのがベストでしょう。わかりやすい例文を挙げてみます。

  • この小物にはギミックがそこかしこに詰まっている。
  • 広告を出す時は、ギミックにこだわった仕上がりにするべきだ。
  • ギミックを効かせたファッションが今注目を浴びている。

ビジネス英語における「ギミック」の使い方

「ギミック」を使ってビジネス例文を挙げてみます。

  • We would go with simple gimmick this time
    今回はシンプルなギミックで攻めてみよう。
  • What is your sales-promotion gimmick to achieve your goal?
    目標を達成するための販売戦略(ギミック)は何だ?
  • It is the best to use the internet site to get customers attention as a topical gimmick.
    インターネットのサイトを話題作りのギミックとして使い、消費者の注目を集めよう。

色々な分野における「ギミック」の意味と使い方

最後に色々な分野における「ギミック」の意味と使い方を紹介します。

「ギミック」はマーケティング業界でよく登場する

国際環境でマーケティングビジネスに携わっている場合、「gimmick」という言葉を頻繁に使います。とくに広告関連では「gimmick」を駆使した内容のものが多いため「ギミックを効かせる」「ギミックの度合いや質が高い、低い」というような会話も聞かれることでしょう。営利を目的としたギミックは、国境を越えても同じように採用されているのです。

「ギミック」はおもちゃや手品、広告やビジネス戦略だけではありません。ファッションや映画業界でも使われています。

映画と音楽の分野における「ギミック」の意味

映画やカメラ、音楽分野での「ギミック」は「特殊効果を使った音や映像」また「巧妙な3Dやトリックを施した撮影」などを指しています。SF映画や動物が人間の言葉を話すシーンに人々は釘付けになるものです。ギミックを巧みに利用した「視聴者の興味を大いに引く戦略」であることが理解できます。

ファッション業界での「ギミック」とは

ファッション業界でも「ギミック」という言葉をよく使います。たとえば「スラックスの腰回りを調節できるギミック」「襟元のフリルやボタンが交換できるギミック」など、ファッションにも使い心地や融通性、またオシャレの幅を広げるための「ギミック」はたくさん隠れているのです。

「ギミックリング」とは

最近では「ギミックリング」という、いかにも難解に思えるようなリングも登場しています。「ギミックリング」とは1つのリングに見えて、実は2つに分かれるデザインだったり、リングの内側に飾りやメッセージが隠れていたりする仕掛けのあるリングのことです。

さらにリングに紐を通せば素適なペンダントとして利用できたりと、消費者の脳裏に焼き付くような面白い仕掛けやアイデアがぎっしり詰まっているのも特徴です。

まとめ

「ギミック」は「特殊なもの」「巧妙な仕掛けやからくり」「広告やビジネスでの戦略」「特殊撮影やトリック撮影」などの意味で使われるカタカナ語です。使う場面や環境によって言葉の意味や使い方が少しずつ変わってくるため、状況に適した日本語を用いるようにしましょう。