「バイタリティのある人」とよく言いますが、正しくはどのような人の事を指すのでしょうか?無意識のうちに使うものの、改めて考えると意味が完全に掴み切れていないこともあるでしょう。
ここでは日常でよく使われる「バイタリティ」をピックアップし、意味と使い方を中心に例文を用いて紹介しています。類語や英語表現・英語圏での認識も併せてお役立て下さい。
「バイタリティ」の意味や語源とは?
「バイタリティ」の意味は「生命力」「活力」
「バイタリティ」の意味は、「生命力」「成長力」「生命」「活気」「元気」です。ラテン語の「命」を表す言葉が語源となっています。動物や植物がぐんぐん成長していく力、人が身体的にも精神的にも元気よく希望に向かって進む力が「バイタリティ」です。
また、「活力」「元気」などの意味を助長して「持久力」「持続力」「継続する力」と意味で使われることもあります。活力や元気があれば、ものごとに対して長時間取り組むことができるという解釈です。
語源は英語の「vitality」
「バイタリティ」は英語の「vitality」のことです。形容詞「vital」の名詞形となります。
「バイタリティ」の使い方や例文とは?
「バイタリティ」は人に対して「活気や元気がある・なし」の表現に
カタカナ語で「バイタリティ」を使う時は、人に対し「活気や元気のある、なし」などを表現するときに用いることがほとんどです。「やる気」と似たような表現となりますが、「バイタリティ」とは少し意味合いが異なります。「やる気」なら、むしろ「モチベーション」を使ったほうが適切でしょう。
「バイタリティ」と言えば、生命力に溢れ、全身に活力がみなぎっている様子を表します。身体的にも精神的にもエネルギッシュな人物だと言えるでしょう。
「バイタリティ」の高い人とは?
一般的に「バイタリティ」の高い人の特徴は「力強い」「健康的」「打たれ強い」「積極的」「ポジティブ」「小さいことは気にしない」「目標がある」「失敗を恐れない」「権力に屈しない」などです。いつもやる気がみなぎり、他の人がするプラスアルファを試み、とても行動的であるため、集団の中でもひと際目を引く存在であることでしょう。
バイタリティのある人は、おおむね職場でも「活躍度」が高く、上司や同僚にも頼りにされます。仕事への取り組みも真摯で、仲間意識が高いのも特徴でしょう。バイタリティを高めれば仕事への意欲や希望も自然と湧いてくるため、周囲からの評価も極めて高いです。
「バイタリティ」を使った例文
- 新入社員のKさんは、とてもバイタリティのある人だ。
- バイタリティに溢れる人は、いつも元気で前向きなのが特徴である。
- 最近バイタリティが衰え、疲れが目立ち始めた。
- 私の自慢はバイタリティの高さである。
- 仕事で外回りが多い人は、体力的にもバイタリティが足らないと辛いものだ。
「バイタリティ」の類語とは?
「元気で活気ある」という意味の類語は「生気」「気力」「気迫」
「バイタリティ」の類語で「元気で活気ある姿」を表す言葉は「生気」「気力」「気迫」などがあります。また、勇ましく元気があるなら「英気」「旺盛さ」、美しい活力を示すなら「精彩」「生彩」なども類語として挙げられます。
「力を行使する」のニュアンスでは「気勢」「エネルギー」
「バイタリティ」の類語で「力を行使する」という意義の言葉は「気勢」「エネルギー」「神気」「意気」などがあります。身体の底から感じる力強さがひしひしと伝わる言葉ばかりです。
「バイタリティ」を使った英語表現とは?
英語圏で「バイタリティがある」は誉め言葉
英語圏で人に対して「バイタリティがある」と言うのは、たいそうな誉め言葉となります。能力や性格を褒められることと同様に「活気に満ちた姿」を第三者に適切に評価してもらえることは非常に誇らしいことであり、自尊心をくすぐる最大の誉め言葉の一つなのです。
「バイタリティ」の英語例文
バイタリティを使って簡単な英語例文を挙げてみましょう。
- All of my clients have business vitality.
私のクライアントはどこも企業活力(バイタリティ)あふれている。 - I try to do jogging every morning to increase vitality.
バイタリティを高めるために、毎朝ジョギングを心がけている。
まとめ
「バイタリティ」は英語の「vitality」のことで「生命力」「活力」「元気」などを意味する言葉です。通常、口語や文章で用いる時は「バイタリティがある」「バイタリティが高い」「バイタリティ溢れる」「バイタリティが足らない」「バイタリティがない」などのように使います。
職場でも「バイタリティ」が極めて高い人はいませんか?おそらく高い目標を掲げ、意気揚々と仕事をし、上司にも委縮しないような存在であることでしょう。バイタリティの源となる食事をしっかりとり、元気に社会生活を送っていきたいものです。