「配慮」の意味と使い方を解説!類語との違いや英語表現も紹介

ビジネスシーンでよく耳にする言葉に「配慮」がありますが、その意味を正しく理解できているでしょうか。「気づかい」や「高配」、「考慮」など似た言葉もあるため、間違って使いやすい言葉です。「配慮」の意味や使い方を解説して、類語との意味の違いや英語表現も紹介します。

「配慮」とは?意味と例文

「配慮」の読み方と意味

「配慮」は「はいりょ」と読みます。

意味は「心をくばること」です。「心をくばる」とは、「他人や他のことをよく考えて、思いやりをもって気を遣うこと」を意味しています。

「配慮」を使った例文

「配慮」を使った例文をいくつかご紹介します。

  • 「この度はお客様に配慮が足らず、ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした」
  • 「あなたの行動は身勝手すぎる。もっと他人に配慮をすべきだ」
  • 「相手の立場を配慮すれば、もう少し違う対応ができたはずだ。よく反省しなさい。」

「配慮」の使い方

遠回しな命令になることもある「配慮」

「配慮」を力関係が弱い相手に使うと、遠回しな命令に聞こえることがあります。「配慮」というと丁寧な言葉遣いにも聞こえますが、立場の弱い相手にとっては「配慮しなくてはならないという圧力」がかかります。相手を不快にさせないためには、相手が納得する事情を説明することが大切です。

相手と使う状況の両方を鑑みて、相手にプレッシャーとならないような「配慮」の使い方を心がけましょう。

例文
「これより先は関係者の方以外の方は入室を禁止させていただいているので、ご配慮願います」
「今回の納品延期は受け入れますが、今後このようなことがないようにご配慮ください」

目上からの「配慮」には「ご配慮」

目上の人から配慮を受けた場合は、敬語表現にして「ご配慮」を使います。ビジネスメールや会話の中でもよく使われます。

例文
「常々ご配慮いただき誠に感謝いたします」
「壊れやすい品物なので、取り扱いにはご配慮いただきますようよろしくお願いします」
「私どものミスによりご迷惑をかけたにもかかわらず、寛大なご配慮をいただき感謝申し上げます」

「配慮」を求めるのは厚かましい行為

相手に「配慮」を求めるという行為は厚かましい行為です。特にその相手が目上の人なら尚の事です。「配慮」を使うときは相手に無礼にならないように、先方に事情を説明してお詫びの言葉も添えるようするといいでしょう。

例文
「大変ご迷惑をおかけしました。本人も反省をしていますので、ご配慮のほどよろしくお願いします」
「納品期日が迫っておりますが、現状を考慮しますと、納品が間に合いそうにありません。○○様には申し訳ないのですが、ご配慮をいただきまして、納期を伸ばしていただけないでしょうか」

「配慮」と「考慮」の違い

「配慮」と似た言葉で「考慮」がありますが、意味には大きな違いがあります。

「配慮」が「相手や物を気遣う気持ち」「心づかい」という意味に対して、「考慮」は「考える」という字があるように「自分でよく考えること」です。

例文
「相手に「配慮」をするために何ができるのかを「考慮」することは、ビジネスに限らずコミュニケーションには大切だ」

「配慮」の類語

  • 「お構い」「顧慮」

「相手の状況などを気にする」という意味で、「お構い」や「顧慮」があります。

「どうぞお構いなく」といって相手への気遣いを見せたり、「相手の立場を顧慮して」のように相手のことを思いやるときに使います。

  • 「気づかい」

「配慮」の類語のひとつ「気づかい」は「気遣い」とも書きます。その意味は「相手に対して気をつかうこと」です。

「配慮」と「気づかい」の違いは、「気づかい」には相手のことを思い「心配する」という意味が含まれます。体調の悪い相手に「だいじょうぶか」と言って接する行為は「気づかい」です。一方、相手の体調を気遣って何をすればいいかと考えてタクシーを呼んだとすれば、それは相手に対して「配慮のある行為」と呼べます。

「気づかい」の類語には「心づかい」があります。

  • 「高配」

「高配」は「配慮」と同じ意味と考えていいのですが、使う相手への度合いが変わります。「配慮」する相手の地位が高い人には「高配」を使います。

また「高配」を使うには伝えるべき案件の内容とも関係します。案件が重要な場合には「高配」という語は相応しいのですが、大した要件でもないのに「高配」を使えば、いくら地位の高い相手だとしても躊躇してしまうでしょう。

相手の立場と伝えるべき内容に応じで、「配慮」と「高配」を使い分けてください。

「配慮」の英語訳と例文

「配慮」の英語訳「regard」

「配慮」の英語訳にふさわしいのは「regard」です。相手や物事への「気づかい」や「関心」という意味です。例文は次のようになります。

  • “out of regard for his social standing”
    「彼の社会的立場を配慮して」
  • “She rescued him without regard to herself.”
    「自分のことを顧みず、彼女は彼のことを助けた」

「consideration」には配慮と考慮の両方の意味

「配慮」の英訳として「consideration」も使われますが、「consideration」には「配慮」と同時に「考慮」という意味も含まれます。例文は次の通りです。

  • “The idea was motivated by political considerations.”
    「その考えは政治的な配慮が動機となっている」
  • “Our company should show more consideration to the employees.”
    「私たちの会社は社員にもっと配慮をするべきだ」

まとめ

「配慮」は相手や物事を思いやる気持ちという意味の言葉です。コミュニケーションを円滑に進めるために他人への配慮は欠かせません。他人に配慮をするには、まずは自分が心に余裕を持つことが大切です。感謝の気持ちを忘れずに、周りの人を思いやってみてはいかがでしょうか。