「ちなみに」の正しい使い方と例文!意味や失礼にならない類語とは

「ちなみに」という言葉を知ってはいても、実際はどのように使えば良いのかということがわからないという方は意外と多いようです。今回は「ちなみに」の正しい使い方や意味、言い換えの類語などについて解説します。「ちなみに」を使ったビジネス例文もご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

「ちなみに」の語源と意味

語源は「因む」の変化

「ちなみに」の語源は「因み」だと言われています。「その物事に繋がりや関わりを持つ」という「因み」に、助詞の働きをする「に」を付け加えて接続詞的な用法を持たせたことが始まりという説が有力のようです。

「ちなみに」は「補足」の意味

「ちなみに」という言葉は、主となるテーマについて「言い添える情報」という意味です。相手に本当に伝えたい内容を伝えたときに「その内容について、伝えておいた方が良いと考える情報」を「ちなみに」という言葉で接続することができます。

この「ちなみに」で繋ぐ補足情報は「必ず伝えておかなくてはならない情報」ではなく、「どちらかと言えば伝えておいた方が良いだろう」「少なくとも自分は伝えておきたい」という程度のものです。

「ちなみに」は漢字では「因みに」

「ちなみに」という言葉は漢字では「因みに」と書きます。これは「〇〇に因んだ」などと使われる言葉です。〇〇の部分が主となるテーマ、そのテーマに関連した情報や物、または人という意味を持っています。「この土地に因んだ名産品」「〇〇さんに因んだ問題」「今回の議題に因んだ話題」などと使われることが多いでしょう。

「ちなみに」の正しい使い方

テーマに因んでいることが前提

「ちなみに」という言葉は、主となるテーマに関連があることに使われます。テーマに関係がないことについて「ちなみに」という言葉を使うことはできません。たとえば「A市は自然が豊な町です」と、A市について話したあとに使う「ちなみに」では「ちなみに私はA市を一度だけ訪れたことがあります」、「ちなみにA市は桃の生産も有名です」などでしょう。このように、主となるテーマに因んでいることについて「ちなみに」という言葉を使って接続をすることができます。

付け加える程度のボリュームに使う

「ちなみに」という言葉は、あくまでも「付け加える程度の内容」です。そのため「ちなみに」で始まる情報のボリュームが大きくなりすぎないこともポイントでしょう。目安としては一言で伝えきれる程度です。「ちなみに」の後に続く情報が多すぎると、聞き手は何が主となるテーマなのか判断ができなくなってしまいます。

「ちなみに」は目上の方には失礼?

「ちなみに」は敬語や丁寧語ではない

「ちなみに」という言葉は、ビジネスの場や目上の方との会話の中でも使われることがあります。しかし「ちなみに」という言葉に敬語や丁寧語はありません。そのため、相手によっては「ちなみに」という言葉にあまり良い印象を持っていない可能性もあります。

話す相手によっては「ちなみに」ではなく、「また」「尚」など他の言葉で補足情報を付け加えるようにした方が良いでしょう。

「ちなみに」の類語による言い換え

「付け加えますと」でテーマを補足

「ちなみに」という言葉を他の言葉に置き換えるとき、使いやすいのが「補足しますと」「付け加えますと」などです。メインの物事について話したあとに「付け加えますと…」という言葉を接続詞として使い、テーマを補足する情報を提供することができます。

相手が取捨する情報は「蛇足ですが」

「ちなみに」という言葉の便利なところは「不要な情報かもしれませんが、一応伝えておきます」というニュアンスが出せるところです。情報の重要度を相手に判断してもらい、情報の取捨を相手に任せることができます。この性質を持っている言葉に「蛇足」があります。「本来は不要なもの」という意味を持つこの言葉を使って「蛇足ですが」「蛇足かとは思いますが」などとすることもできます。

質問のときには「念のために」を使う

「ちなみに」という言葉を、質問の際に使うという方もいるでしょう。「ちなみに質問ですが」「質問です、ちなみに~」という使い方は「ちょっと念のために聞いておきたいのですが」というニュアンスを出すことができます。「ちなみに」以外の言葉を使うとすれば「念のために伺いたいのですが」「この件と一緒に確認させていただきたいのですが」などでしょう。「ちなみに」を使うよりもビジネス感が出せますし、相手によらず失礼になることもありません。

「ちなみに」を使ったビジネス例文

  • 「お手元に企画選考資料を配付しております。ちなみに今回初めて企画が採用されたAさんの企画もございますのでぜひご覧ください」
  • 「弊社は地下鉄○○駅より徒歩2分です。ちなみに地下道を通られると雨の心配もございません」
  • 「今年の忘年会は全員参加されることがわかりました。ちなみに全員が参加するのは15年振りです」
  • 「弊社ホームページをご覧ください。ちなみに、社名の後にスペースを空けて「渋谷」と入れていただくと画面トップに表示されます」
  • 「(手土産のお菓子を差し出して)皆さんでお召し上がりください。ちなみに、このお菓子は今若い女性に大変人気だそうです」

まとめ

「ちなみに」という言葉は相手にちょっとした補足情報を伝えたいときに便利な言葉です。口頭でも文章でも、なんとなくやわらかく穏やかな印象を受ける方は多いでしょう。「ちなみに」を上手く使って、相手がほっと安心したり、少しおもしろいと心を和らげたり、聞いておいて良かったと感じるような「補足」をすることができれば良いですね。