英語のことわざ12選!有名でかっこいい&簡単で短い言葉も紹介

日本語でことわざを使って話すと言いたいことが伝わりやすくなるように、英語でもことわざを使うと意思疎通がスムーズになることがあります。今回は、簡単なのに奥深く面白いものや、短くておしゃれなもの、定番の有名でかっこいいことわざなどをご紹介します。

英語のことわざとは?

英語のことわざ一覧

  • 「Love begets love.」
  • 「Time heals all wounds.」
  • 「No seek, no find.」
  • 「Love is blind.」
  • 「No pain, no gain.」
  • 「No man is an island.」
  • 「Failure teaches success.」
  • 「He that will lie will steal.」
  • 「So many men, so many minds.」
  • 「Rome wasn’t built in a day.」
  • 「Easy come, easy go.」
  • 「All is well that ends well.」

英語のことわざの特徴

英語でことわざを意味する単語は「Proverb」や「Saying」です。「Proverb」は、教訓やアドバイスといった、日本語で言う格言に近いイメージのものです。一方「Saying」は、有名な言葉やセリフなど、人々の間で広く知られているものや真実をわかりやすくしたもの、というニュアンス。「Proverb」よりも「Saying」の方が、より広い意味で使われます。

英語のことわざには英語圏の文化が反映されているため、日本語に同じような意味のことわざがあっても、言葉のチョイスや表現の仕方が違います。英語圏の習慣や考え方を知るという面でも、英語のことわざは興味深いものです。

簡単で面白い英語のことわざ

Love begets love.(愛は愛を生む)

「Love begets love.」は、愛は愛を生む、という意味のことわざです。「begets」には、生じさせる、引き起こす、設ける、などの意味があります。

「Love begets love.」は、人を愛すれば、愛は返ってくるという教訓が込められていることわざです。愛されたいと望むのならば、まずは自分が人を愛することから始めてみましょう。

Time heals all wounds.(時が解決してくれる)

「Time heals all wounds.」を直訳すると、時がすべての傷を癒してくれる、という意味になります。これはつまり、時が解決してくれる、ということ。時間は偉大なヒーラーです。

時間が経てば、辛い出来事や失恋の傷なども癒えていきます。周りに傷ついた人がいて、きっと時間が経てば元気になるよ、と言ってあげたい時、この言葉を使って励ましてあげましょう。

No seek, no find.(探さなければ見つからない)

「No seek, no find.」は、探さなければ見つからない、という意味の言葉です。「seek」は見つけようとする、探し求める、得ようとする、などの意味があります。「Nothing seek, nothing find.」とも言います。

求めようとしなければ、得ることもありません。何かを手に入れたいと思うのなら、まずは自分から動き出してみましょう。あきらめずチャレンジする気持ちを後押ししてくれる言葉です。

おしゃれで短い英語のことわざ

Love is blind.(愛は盲目)

「Love is blind.」は、愛は盲目、もしくは恋は盲目、という意味のことわざです。とてもシンプルで覚えやすい表現ながら、的を射ている言葉です。

恋をすると、相手の欠点が見えなくなってしまうという意味の「恋は盲目」は、日本語でもよく使われる表現。好きになると相手のあばたさえもえくぼに見えるという意味の言葉「あばたもえくぼ」と同意です。

No pain, no gain.(苦労なくして利益なし)

「No pain, no gain.」は、痛みなく得られるものはない、と直訳できます。つまり、苦労なくして利益なし、という意味の言葉です。

これは、日本語のことわざ「虎穴に入らずんば虎子を得ず」と同じ意味を指す言葉。価値があるものや、大きな成功を得たいならば、苦労を厭わず危険を冒す覚悟も必要という教えが込められたことわざです。

No man is an island.(人は孤島ではない)

「No man is an island.」は、人は孤島ではない、ということわざです。これはつまり、人は孤立して生きていけるものではない、人は一人では生きられない、という意味です。

「No man is an island.」は、イングランドの詩人で作家の John Donneの有名な言葉です。人との関わりは時に面倒なこともありますが、お互いに助け合うことが大切だということを忘れないようにしましょう。

日本語のことわざに似ている英語のことわざ

Failure teaches success.(失敗は成功のもと)

「Failure teaches success.」は直訳すると、失敗は成功を教えてくれる、となります。これは日本語のことわざ「失敗は成功のもと」や「失敗は成功の母」と同じ意味の言葉です。

失敗をすれば、その原因を探って反省し、また失敗しないために方法や欠点を改めます。それがその後の成功につながるという教えが込められた言葉です。失敗から学ぶことは多いので、失敗を恐れず挑戦しましょう。

He that will lie will steal.(噓つきは泥棒の始まり)

直訳すると噓つきは盗むもの、となる「He that will lie will steal.」は、噓つきは泥棒の始まりと同じ意味のことわざです。Heを修飾する「that will lie」があるため、willが2回も出てくる構文になっています。

平気で嘘をつく人は、良心をなくして盗みも平気でできるようになってしまう、という戒めが込められた言葉。小さな嘘でも、悪の道への一歩になってしまう可能性があることを心に留めておきたいものです。

So many men, so many minds.(十人十色)

「So many men, so many minds.」の直訳は、たくさんの人がいるだけ、たくさんの心がある、です。つまり、日本語の「十人十色」と同じ意味になります。

日本語では「色」と表しているところが、英語では心や精神という意味の「minds」で表現されています。違いを色で表しているのは、英語圏にはない日本らしい感性と言えそうです。人の数だけ違った思いがあり、考えも好みも、人それぞれです。

「十人十色」の意味とは?座右の銘としての使い方や類語・対義語も

有名でかっこいい英語のことわざ

Rome wasn’t built in a day.(ローマは一日にして成らず)

「Rome wasn’t built in a day.」ローマは一日にして成らずは、広く知られている有名なことわざ。かつて繫栄したローマ帝国が、約700年もの歳月をかけて完成したことに由来しています。

立派なものや立派なことは、短期間では成し遂げられない、長い期間の努力が必要だという教えが込められています。日本語では「塵も積もれば山となる」や「千里の道も一歩から」などが近い意味の言葉です。

Easy come, easy go.(悪銭身に付かず)

「Easy come, easy go.」の直訳は、簡単に手に入るものは簡単に出ていく、です。これは、日本語のことわざ「悪銭身に付かず」とほぼ同じ意味の言葉です。

「悪銭身に付かず」は、盗みや賭け事など、楽をして手に入れたお金は無駄遣いをしてすぐになくなってしまう、という意味のことわざ。苦労をして手に入れたものこそが、本当に身に付くものになります。

All is well that ends well.(終わり良ければすべて良し)

「All is well that ends well.」は、終わり良ければすべて良し、という意味のことわざです。「終わり良ければすべて良し」は日本のことわざと思われがちですが、実はイギリスのことわざ。シェイクスピアの戯曲「All’s Well That Ends Well」が由来とされています。

最後の結果が良ければ、その発端や過程で失敗があっても問題ない、というこの言葉は、途中の経緯でいろいろあっても、最終的に良い結末を迎えた時に使われます。

まとめ

簡単で面白いものや、短くておしゃれなもの、日本語にもほぼ同じ意味のことわざがあるもの、知っておきたい有名でかっこいいものを厳選し、英語の覚えやすいことわざをご紹介しました。英語のことわざを上手に使って、コミュニケーションの幅を広げてみましょう。