「あるいは」の意味は「または」と違う?類語との違いと使い方

「あるいは」は、ビジネス文書だけでなく日常でもときどき目にする言葉です。なんとなく「または」と同じ意味だと思っている方も多いかもしれませんが、いくつかの意味があり、きちんと使い分けないと間違って伝わってしまうことも。今回は「あるいは」の意味と、「または」などの類語との違いを紹介します。



「あるいは」が示す3つの意味

「あるいは」には主に3つの意味があります。それぞれ例文を交えて紹介します。

①いくつかの中のどれか1つ

一般的に利用されることが多いのは、同じ種類の物事を並べ、その中のどれか1つを指す表現です。例えば「バターあるいはマーガリンが必要」という文では、バターとマーガリンという同じ種類のものを並べ、どちらか1つが必要ということを伝えています。

②いろいろな場合があること

「あるいは」は、同じ種類の物事を並べて、いろいろな場合があることも表現できます。例えば「あるいは素早く、あるいはゆっくりと準備している。」という文では、「素早く」や「ゆっくり」などの速度を並べて、素早く準備する人やゆっくり準備する人などいろいろな人がいることを表しています。「一方では」と言い換えることができます。

③起こる可能性があること

「あるいは」には何かが起こる可能性があるという意味もあります。言い換えると「もしかしたら」や「ひょっとしたら」となります。例えば「明日はあるいは晴れるかもしれない。」という文では、明日の天気が晴れになる可能性があるという意味を表しています。

「あるいは」と類語の使い方の違い

「いくつかの中のどれか1つ」という意味で、選択を表す「あるいは」には、いくつかの類語や関連語があります。そのまま言い換えて使えるものもあれば、少し印象が変わる表現もあるので注意が必要です。ここでは「または」「もしくは」「それとも」の3つと「あるいは」の違いを紹介します。

「あるいは」と「または」の違いは、選択肢の違いを強調

「あるいは」と「または」は、どちらも選択を表す言葉ですが、「あるいは」よりも「または」の方が、いくつか並んでいる選択肢の違いを強調する表現になります。

例えば「ランチセットにはドリンクまたはデザートがつきます。」と「ランチセットにはドリンクあるいはデザートがつきます。」という2つの文があった場合、意味は同じですが、「または」を使った方がドリンクとデザートは別のものだという印象が強くなります。どちらか片方だけがつくことを強調したい場合には、「または」を使うといいでしょう。

「あるいは」と「もしくは」の違いは、1つしか成り立たない

「もしくは」は、いくつかの中のどれか1つしか選べない状況で使うことが多いです。例えば「学校に行くか、もしくは休むか」という文では、どの選択肢を選んでも、学校に行くか休むかのどちらかが必ず成り立ちます。

「あるいは」は、複数選ぶことができる場合に使うことが多いです。例えば「学校に電車で行くか、あるいは自転車で行くか」という文は、電車と自転車を両方使うこともできますし、徒歩やバスなども選択肢に入ります。

「あるいは」と「それとも」の違いは、疑問文以外で使える

「あるいは」は疑問文以外でも使うことができますが、「それとも」は基本的に疑問文のみで使われる表現になります。例えば「うどんにしますか?あるいは、そばにしますか?」という表現は、「うどんにしますか?それとも、そばにしますか?」と言い換えることができます。しかし、「バターあるいはマーガリンが必要です。」という表現は、言い換えることができません。

「あるいは」を外国語で表現すると?

英語で「あるいは」は「or」

いくつかのうちのどれか1つを表す「あるいは」を英語にするときには「or」を使います。「A or B」や「A,B or C」のように、選択肢の間に「or」をいれて使います。選択肢が2つ以上あるときには、コンマを使い、最後の2つの間に「or」をいれます。

英語の文頭に「あるいは」を使うなら「Perhaps」

「起こる可能性があること」を表す「あるいは」を英語で表現するときには、文頭に「Perhaps」をつける方法があります。「Perhaps」は「おそらく」を意味する言葉で、文頭に置くことができます。「明日はあるいは雨かもしれない」は、英語で「Perhaps, is rain tomorrow.」と表現できます。

中文で「あるいは」は「或」

いくつかの中のどれか1つを表す「あるいは」を中国語にすると「或」になります。「醤油あるいは味噌が必要です」を中文にすると「我需要醤油或味噌」となります。いろいろな場合があることを表す「あるいは」も、同じく「或」で表現できます。例えば「あるいは泳ぎ、あるいは歩く」を中文にすると「或遊泳或散歩」となります。

まとめ

「あるいは」は、比較的使いにくい言葉と感じる方もいるでしょう。文章を書くときには、「または」などの別の言葉に言い換えて使う人も多いのではないでしょうか。しかし、場面に合わせて上手に「あるいは」を使いこなせるようになると、これまでよりも的確に自分の意志を伝えられるかもしれません。本記事を参考にして、ぜひ「あるいは」を使ってみてください。

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kingyo120

国立大学法学部卒。事務職、コールセンターでの勤務経験あり。現在は2児の育児をしながらフリーランスとして活動しています。趣味は料理と裁縫。健康のためにウォーキングに挑戦中です。