「適応」と「適用」の意味と違いとは?使い分け方と摘要も解説

「適応」と「適用」はそれぞれ「状況などに合うこと」と「用いること」という意味で違う言葉なのですが、読み方が似ていて混合しやすいですよね。この記事では「適応」と「適用」の違いを意味の違いから解説します。また、その使い分け方も紹介しますので、「適応」と「適用」の使い分けに迷ったらご参照ください。

「適応」と「適用」の違いとは?

「適応」は「状況などに合うこと」、「適用」は「用いること」

「適応」は「状況や状態に合うことと、順応すること」という意味に対して、「適用」は「状況やルールに従って用いること」という意味になります。

具体的に説明すると、「適応」はあるものが状況や状態、条件に合わせているときや、生物がある環境に合わせて生態を変えて順応している状態などを指して使われます。それに対して、「適用」は「状況などに合わせて用いること」という意味なので、例えば保険や薬などを規則に従って使うことという意味で使われます。

「適応」と「適用」は、「適」という同じ漢字を違い、読み方も似ているのですが、「適応」は「状況などに合うこと」という意味で、「適用」は「用いること」という意味なので、意味上の違いがあります。

「適応」と「適用」を使った例文

  • 熱帯環境に適応した動植物
  • 胃潰瘍の患者に適用する薬

「適応」と「適用」の意味

「適応」とは「ある状況や状態に合うこと」

「適応(てきおう)」とは「ある状況や状態に合うこと」という意味で、簡単に言い換えれば「合う」という言葉が使えます。「状況に適応する」とは「状況に合う」という意味で、あるものが状況に当てはまることを指しています。

例文

事態に適応した行動をとることで無駄がない

「適応」には「生物が環境に合うように変化させる現象」という意味も

また「適応」には「生物が環境に合うように変化させる現象」という意味もあります。生き物がもともと持っていた能力や生理的な性質、習性などを環境に合わせたものに変えていくことを指しています。

また、人間が環境に合わせた行動パターンを身につけたり、考え方を変えるようになったりすることも「適応」と言います。

例文

アメリカの生活に適応した友人は、日本人ではないようだ

「適用」とは「状況や規則に従い用いること」

「適用(てきよう)」とは「状況や規則に従い用いること」という意味です。「適用」という言葉は、ある状況や条件があることが前提で、それに則って用いることや使われることを指しています。

「適用」を使った例文
  • この薬を飲むときには、適用上の注意をよく守ってお飲みください
  • 債務が多すぎるため、会社更生法が適用された

「適応」と「適用」の使い分け方とは?

「適応」は状況に合うとき、「適用」は用いるときに使う

「適応」は状況や状態に合うときに使い、「適用」は状況やルールに従い用いるときに使います。あることやあるものが状況や状態に合うということを言いたいときには「適応」を使い、状況などに合わせて使うときに「適用」が使われます。

「適応」と「適用」の使い分けに迷ったら、漢字の違いをヒントに使い分けるといいでしょう。「適応」の「応」には「こたえる」「したがう」「状況に合った動きをする」という意味がありますが、「適用」の「用」は「つかう」や「役立てる」という意味があります。「応」と「用」の意味の違いから「適応」と「適用」を使い分けられます。

「適応」を使った例文
  • 部署の新体制に適応するまでに時間がかかった
  • 環境の変化に適応した鳥
「適用」を使った例文
  • キャンペーン適用の条件に、年齢制限がある
  • プログラムの修正にパッチファイルを適用する

【医療】薬や治療法は「適応」、保険は「適用」

医学用語で「適応」は「薬や治療法、検査方法などがある特定の患者に対して妥当である、使えると判断されること」という意味で使われています。

一方「適用」は薬や治療法などを費用を保険によって支払われるときに使われます。このことを「保険適用」「保険が適用される」のように表現されます。

「適応」と「適用」の同音異義語や類語

「摘要」とは「重要な部分を抜き書きすること」

「摘要」とは「重要な部分を抜き書きすること」という意味です。「摘」には「選びだす」という意味があり、「要」は「たいせつなところ」という意味があります。

「摘要」は「適用」の同音異義語となり「適用」とは意味が違いますので、誤用しないようにしてください。

「摘要」を使った例文

レポートに記載した引用は、テキストの25ページから摘要した

「適応」の類語は「適合」や「該当」

「適応」の類語には「適合(てきごう)」や「該当(がいとう)」があり、どの言葉にも「ある条件や状況に合うこと」という意味があります。

ただし「適合」は「条件や状況がぴったりと合うこと」という意味なので、「適応」に比べると条件などが合っている状態の精度がより高くなります。

また「該当」は「条件や資格が一致すること」という意味ですが、「適応」よりも整合性が高い時に使われます。

「適合」または「該当」を使った例文
  • 提供される臓器が適合したので、移植手術の準備に取りかかる
  • 次の条件に該当する人は手を挙げてください

まとめ

「適応」とは「状況や状態などに合うこと」という意味で、「適用」とは「状況やルールに従って用いること」という意味です。「適応」は「環境に適応する」のように使い、「適用」は「保険を適用する」のように使います。一見、似ている言葉ですが意味が違うので、誤用には気をつけましょう。

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「難解なワードでもわかりやすく」をモットーに、常識ワードからビジネス用語、時には文化・アート系など、幅広く記事を書かせていただいています。ドイツ在住で2児の母。好きな食べ物はビターチョコレートとナッツ類。