「おまいう」の意味とは?使い方や「おまいうブーメラン」も解説

「おまいう」の意味とは「お前が言うな」です。インターネット掲示板やSNSで、ツッコミの言葉として使われています。「おまいうブーメラン」「おまいう案件」などの派生形もあわせて「おまいう」の意味や使い方を紹介しましょう。

「おまいう」の意味

「おまいう」の意味とは「お前が言うな」

「おまいう」の意味とは「お前が言うな」です。相手の発言に対するツッコミ・批判の意味で使われています。マンガなどの特定の元ネタはなく、自然に生まれた略語だと考えられます。

「おまゆう」と書かれることもありますが、意味は同じです。

「おまいう」は掲示板・SNSで見られるネットスラング

「おまいう」はネットスラングのため、インターネット掲示板やSNSで使われています。いつから使われているのかは不明です。しかし、2016年にはウェブメディアが「おまいう」な発言の大賞を決める企画を開催しているため、その頃には浸透していたと言えるでしょう。

「おまいう」に限りませんが、ネットスラングは詳しくない人に通じない可能性があるため注意しましょう。ビジネスメールなどのかしこまった場面にも相応しくありません。

「おまいう」の使い方と例文

「おまいう」はツッコミ・批判に使う

「おまいう」の基本的な使い方は、相手の発言にツッコミ・批判・非難する用法です。過去の自分の発言と矛盾した内容や、自分のことを棚に上げた発言が「おまいう」と言われやすいでしょう。

文脈によって批判・非難の強さは変わります。友人同士の冗談や愛のあるツッコミとしても使いますし、強い非難の気持ちを込めて使われることもあります。政治の問題点やスキャンダルの場合、強い非難の意味で使われることが増えるでしょう。

「(おまいう)」を自虐に使うこともある

「(おまいう)」を自虐やセルフツッコミに使う人もいます。自分の発言の語尾に「(おまいう)」をつけるのが一般的です。

例えば、「セールだからって買い過ぎは良くないよ(おまいう)」という投稿で考えてみましょう。「(おまいう)」があることから「セールで買い過ぎたことを自虐している」ことが分かります。

「おまいう案件」は出来事に使う

「おまいう案件」は、「おまいう」と言われるような出来事に対して使われます。ひとつの発言だけではなく、事件全体が「おまいう」と言われるような場合にも使用されます。

「おまいう」の例文

  • 「Aさんって人の陰口ばかり言ってて、最低だよね。陰口を言う人と一緒に働きたくないよ」「おまいう。それも陰口だよ?」
  • もう3時だぞ、お前らもう寝ろ(おまいう)

「おまいう」の注意点

「おまいう」は「発言だけなら正論」にしか使えない

「おまいう」は「発言だけなら正論」という場面でしか使用できません。「言っていることは正しいが、お前の普段の言動とは矛盾している」というニュアンスがある言葉のためです。

例えば「酒の飲み過ぎは止めよう」という発言だけ見れば、多くの人が正論だと思うでしょう。それを普段から飲み過ぎている人が言ってはじめて「おまいう」と言うことが可能です。「飲み過ぎてばかりのお前が言うな、自分のことを棚に上げるな」という意図のツッコミになります。

「おまいう」は発言自体の反論には向かない

「おまいう」は発言自体への反論には向きません。上記のように「発言だけなら正論」が前提のためです。「おまいう」を使うと、相手の発言が正論だと認めているニュアンスが出てしまいます。

「おまいう」の類語・関連語

「おまいう」の類語は「ブーメラン」

「おまいう」の類語は「ブーメラン」です。「批判・注意などの発言が自分自身に該当すること」を意味します。例えば、不倫を批判していた人の不倫が発覚した場合が「ブーメラン」に当てはまります。他人が皮肉として「見事なブーメランですね」などと言うことが多いでしょう。

「ブーメラン」とは、投げた本人の手元へ戻ってくる特徴がある武器・スポーツ用品です。その特性が由来になって生まれたスラングです。

類語と重ねた派生語「おまいうブーメラン」

「おまいうブーメラン」は、「おまいう」と類語「ブーメラン」を重ねた言葉です。意味は「ブーメラン」と変わりません。

「お前もな」は「おまいう」ほど批判の意図がない類語

「お前もな」も「おまいう」の類語です。他人への注意や警告をした際に、言っている本人にも該当していることを指摘する言葉です。

「おまいう」と違い、強い批判・非難の意図で使われることはあまりありません。また、「お前もな」は他人を励ます言葉に使われることもあります。例えば、「みんな、元気だしてね」に「お前もな」と返すことも可能です。

「おまおれ」は響きは似ているが類語ではない

「おまおれ」は「おまいう」と響きは似ていますが、類語ではありません。「おまおれ」は相手に強く共感する場面で使用します。「お前は俺か」の略で、自分かと思うぐらい、共感できると伝えています。

相手の発言内容が、客観的に正しいかどうかを問わず使用できる言葉です。褒められにくい内容でも、自分が同じ意見の場合は「おまおれ」が誤用になりません。

類語・関連語の例文

  • あれだけ批判していたのに、自分も賄賂を受け取っていたなんて。おまいうブーメランすぎる。
  • 「色々なスタンプを使い分けるのが面倒で、毎回同じやつで返してる」「おまおれ」

まとめ

「おまいう」はネットスラングとして定着しています。しばらく死語になることはなさそうですので、SNSで使ってみるのも楽しいでしょう。愛用しすぎて、うっかりビジネスメールに使わないように注意してください。