11月30日は「絵本の日」「シティズ・フォー・ライフの日」です。その他にどんな記念日に制定されているのかや、この日の日本国内や海外での出来事もご紹介。星座や誕生花、誕生石、誕生色もご紹介していますので、話のきっかけや贈り物などの参考にしてみてください。
11月30日はなんの日?
「絵本の日」
11月30日は「絵本の日」です。1986年(昭和61年)11月30日に、近代絵本の先駆けとなった瀬田貞二著の『絵本論』の初版が福音社から出版されたことにちなみ、ビブリオキッズ&ビブリオベイビーにより制定されました。
ビブリオキッズ&ビブリオベイビーは、絵本・図鑑の民間図書館やこども向け歯科医院を運営する団体です。
「絵本の日」は絵本に携わる研究者や作家、出版社、書店、読者が一緒になり、子どもたちの感性を育てつつ、国内外の絵本を通し教育的、文化的、社会的結びつきを深めるための活動が行われています。
「シティズ・フォー・ライフの日」
11月30日は国際デーのひとつ「シティズ・フォー・ライフの日(国際表記:Cities for Life Day)」です。「シティズ・フォー・ライフの日」は、世界の1625都市以上で実施される「死刑廃止運動の日」となっています。
1786年(天明6年)11月30日に、神聖ローマ皇帝レオポルト2世が死刑制度の廃止をヨーロッパで初めて宣言したことにちなみ、制定されました。
11月30日の夜には例年、賛同都市の多くで街のモニュメントや観光案内、有名な建築物などをライトアップして、死刑制度の廃止や停止を世界中の国々に対し訴えています。
「シルバーラブの日」
1948年(昭和23年)11月30日に、歌人の川田順氏が弟子だった大学教授夫人と一緒に家出をしました。当時、川田氏は68歳。3年前から続いていた40歳の教授夫人との恋の行く末を悲観し、死を覚悟しての行動でしたが、すぐに養子に連れ戻されました。
この際に川田氏が詠んだ句の「墓場に近き老いらくの恋は恐るる何もなし」から、「老いらくの恋」という言葉が流行語になったことにちなみ、11月30日が「シルバーラブの日」に制定されました。その後、川田氏と教授夫人は結婚しています。
11月30日のその他の記念日
上記に挙げた記念日以外にも、11月30日には以下のような記念日に制定されています。
11月30日の日本での出来事
1888年:日墨修好通商条約締結
1888年(明治21年)11月30日、日本にとってアジアを除いて初の対等条約となる「日墨修好通商条約(にちぼくしゅうこうつうしょうじょうやく)」が締結されました。「墨」とは、メキシコのことです。
「日墨修好通商条約」は治外法権が無く、関税自主権のある日本にとってアジア以外では初めての平等条約で、メキシコにとっても初めてアジアの国と締結した条約でした。
条約締結後の1891年(明治24年)には、日墨両国公使を交換し、日本は在外公館の永田町の用地をメキシコに提供。現在もメキシコの駐日大使館は永田町にあり、他に永田町に一戸建ての大使館がある国はありません。
2019年:新国立競技場完成
2019年(令和元年)11月30日、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会(新型コロナウイルス感染症の世界的流行の影響を受け、実際の開催は2021年)のメインスタジアムとなる、「新国立競技場」が完成しました。
新国立競技場は隈研吾氏による『杜のスタジアム』をコンセプトとしたデザインで、観客席は約6万席。全てカップホルダー付きの個別席となっています。
11月30日の海外での出来事
1954年:ホッジス隕石落下
1954年(昭和29年)11月30日、アメリカ合衆国アラバマ州に隕石が落下しました。この隕石はシラコーガ隕石の破片で、大きさは18cm×13cm、質量は約3.9kgでした。
落下の際、アラバマ州タラディーガ郡シラコーガの近辺にあったホッジス家の屋根を突き抜け、昼寝中だったアン・エリザベス・ホッジス夫人に当たり、夫人は命に別状はありませんでしたが、左尻と左腕にひどい打撲を負いました。
このことから、この隕石が人間に当たり負傷させたという確実な記録が残る最初の隕石となり、「ホッジス隕石」と名付けられました。
1974年:化石人骨「ルーシー」発見
1974年(昭和49年)11月30日、アウストラロピテクス・アファレンシスの化石人骨「ルーシー(Lucy)」が東アフリカのエチオピアで発見されました。
「ルーシー」はアファール猿人と呼ばれるアウストラロピテクス・アファレンシスの中でも初期に発見されたもののひとつ。資料としても、全身の約40%におよぶ骨がまとまって見つかったという点で貴重なことから、広く知られています。
11月30日生まれの有名人・偉人
1835年:マーク・トウェイン
1835年(天保6年)11月30日に、アメリカ合衆国の小説家マーク・トウェイン(Mark Twain)、本名サミュエル・ラングホーン・クレメンズ(Samuel Langhorne Clemens)が誕生しました。
アメリカ合衆国ミズーリ州出身のマーク・トウェインは『トム・ソーヤーの冒険』や『ハックルベリー・フィンの冒険』の著者として有名です。他にも数多くの小説やエッセーを発表しており、講演活動も世界中で行うなど、とても人気のある著名人でした。
1874年:ルーシー・モード・モンゴメリ
1874年(明治7年)11月30日、カナダの小説家ルーシー・モード・モンゴメリ(Lucy Maud Montgomery)が誕生しました。
ルーシー・モード・モンゴメリは『赤毛のアン』の作者で、この作品の連作シリーズ「アン・ブックス」が有名です。イギリス系カナダ文学の先駆者的な存在で、日本語訳の本が出版された、最初のカナダ文学者でもあります。
11月30日の星座・誕生花・誕生石・誕生色
11月30日の星座は「いて座」
11月30日の生まれの人の星座は「いて座」です。いて座に当てはまる人は、11月23日から12月21日生まれの人です。
いて座の人は、好奇心旺盛で面白いものを求めて行動するのが大好き。退屈を嫌い、興味があることのためなら新しい世界にも恐れずに飛び込んでいくとされます。楽観的でポジティブなので、ウジウジ悩むこともなく、前向きで過去は振り返らないと言われています。また、負けず嫌いで嘘がつけないタイプが多いとされています。
11月30日の誕生花は「ツワブキ」「カスミソウ」
11月30日の誕生花は「ツワブキ」「カスミソウ」「アツモリソウ」です。「ツワブキ」はキク科の多年草で、海沿いの草原や崖、林の縁などで見られる花。黄色や白、オレンジの花を咲かせます。
11月30日の誕生石は「シトリン」「トパーズ」
11月30日の誕生石は「シトリン」と「トパーズ」です。「シトリン」は黄金の果実と言われる「シトラス」を語源に持つ石。別名「黄金の種をまく石」と言われています。
11月30日の誕生色は「枯葉色」
11月30日の誕生色は「枯葉色(かれはいろ)」です。「枯葉色」は、黒に近いダークなグリーンといったイメージの色です。枯葉色を誕生色に持つ人は「自分をしっかりと保つ信念の人」という特徴があるとされます。
まとめ
11月30日は「絵本の日」「シティズ・フォー・ライフの日」「シルバーラブの日」です。「日墨修好通商条約」が結ばれた日であり、初めて人間に当たって負傷をさせた隕石が落ちた日でもあります。誕生花や誕生石なども知っておくと、役立つこともあるでしょう。
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