「レジリエンス」の意味とは何か?定義や鍛え方も解説

現代の社会は複雑でストレスの多い環境になりつつあります。職場では日々業務に追われることの他、トラブルの対処や繊細な人間関係などで精神的に追い詰められてしまうこともあるでしょう。そこで免疫力を高めたいエリアが「レジリエンス」です。

ここでは「レジリエンス」の英語の意味と言葉の定義、また「レジリエンス」を高めるためのや鍛え方について解説しています。新人教育やメントー強化に役立ててみましょう。

「レジリエンス」の意味と定義は?

最初に「レジリエンス」の英語の意味と言葉の定義について解説します。

「レジリエンス」の意味は英語の「resilience」

「レジリエンス」は英語の「resilience」のことで、英語では「病気や不幸などの困難な状況から立ち直る力、または復活する力」などの意味を持つ言葉です。身体的、精神的な苦境の状況て停滞せず、元の状態に敏速に跳ね返る力を指し、「弾力性」や「回復力」の強さを表現する言葉でもあります。

ストレスボールを想像してみて下さい。強く握ってクシャクシャになっても、すぐに元通りに戻ります。このイメージが「レジリエンス」です。

「レジリエンス」の定義は「困難な状況に適応させる能力」

「レジリエンス」の定義は「自分に不利となる状況の中でも、個人それぞれのライフタスクに上手く適応させる能力」となります。

ちなみに「ライフタスク」とは「自分なりの対処が必要な課題」という意味があり、主に「仕事」「交友」「愛」「自己」「精神世界」などにおいて直面する「課題」を指しています。

「レジリエンス」がビジネスにおいて必要な理由とは?

続いて「レジリエンス」が現代の社会に必要な理由について解説します。

「レジリエンス」は現代の社会に必要な「力」

「レジリエンス」はもともと「ストレス」や「プレッシャー」などと併せて学ぶべき心理学用語の一つでしたが、現代の複雑な社会において、人や企業に対して頻繁に用いられるようになってきています。心理学の域を超え、社会全体が「複雑な環境や状況に適応していく力」「過酷な場面で上手に生き抜く力」への重要性に気づき始めているのでしょう。

つまり、現代社会に必要なのは、人に対しては「ストレスを跳ね返す力」、また企業や組織においては「リスクへの対応力」です。人も企業も追い風に負けないタフな体質になることが求められています。

「レジリエンス」が広まった背景は「労働環境の変化」で受けるストレス

心理用語の一つである「レジリエンス」への認識が一般社会に広まった背景は、近年の「労働環境の変化」や「働き方改革」への動きが活発になってきたことが挙げられます。

また、職場では仕事の量が増える一方で、求めるクオリティーも上がり、さらなる業務への過重な責任も課されるようになったケースもあるでしょう。加えて、職場の人間関係を左右するあらゆるハラスメントも増えている状況で、従業員がストレスを感じる割合がも加速する一方です。

そのような背景もあり、「過酷な労働環境」の中で上手にストレスに適応し、本来の自分を瞬時に「復元」できる能力が必要であると考えられるようになりました。

従業員の「レジリエンス」を高めれば組織を強化できる

前述したように、複雑な職場環境が増えたため、従業員は「ストレス」を貯めやすくなっているのが現状です。しかし「レジリエンス」を高めることで従業員がストレスに適応すれば、企業の生産性を落とさずに済むことが期待されます。つまり、「人材のレジリエンス」は「企業や組織のレジリエンス」に直結するということです。

また、グローバル社会を迎えて、海外のビジネスマンと仕事をすることもあるでしょう。しかし日本人は内向的で自己肯定感が低い人が多いとも言われているため、勝負のシーンでしり込みをしてしまうことも多く見られます。過酷なビジネスシーンで生き抜いていくためにも「レジリエンス」は必要不可欠な要素なのです。

「レジリエンス」の鍛え方・トレーニング方法とは?

続いて「レジリエンス」を高める方法や鍛え方を紹介しましょう。

「レジリエンス」は目標を掲げて体を動かすことでトレーニングできる

どんな小さな目標でもよいので、目標を掲げて体を動かすようにします。目標に到達すると、人は「心地よい達成感」を感じるものです。これは脳に「ドーパミン」が分泌されることで感じる「幸福感」の表れです。「練る前に腹筋を一日20回する」「帰宅後に縄跳びを10分する」といった達成可能な目標を設定し、小さな喜びを継続的に味わうようにします。

「レジリエンス」は呼吸法によって鍛えることが可能

ストレスを感じた時に効果を発揮するのが「呼吸法」です。とくに「マインドフルネス呼吸法」は椅子があれば簡単にでき、気持ちがスッキリする呼吸法の一つでもあります。

実施のコツは目を閉じて呼吸に集中することですが、息を吐く時にストレスや体内にあるマイナス要素を吐き出すようにし、息を吸う時に酸素と共にエネルギーを体内に取り入れるように意識します。毎日続けるようにすれば、ストレスを貯めないということに、体と脳が慣れていくのです。

まとめ

「レジリエンス」は現代社会が必要とする力の一つ「回復力」「復元力」を意味する言葉です。自分に不利な状況から瞬時に跳ね返る力や逆境に適応しながら上手に生き抜いていく力は、むしろ学歴の高さよりも尊重される力であるとも言われています。

企業においてはリスクマネジメントや危機管理の強化も「レジリエンス」を高めることにつながりますが、組織の軸である「人材」に対しても、あらゆる環境に対応できるように「レジリエンス強化」の研修やトレーニングを採用するようにすると良いでしょう。

「レジリエンス」について、より深く知りたい人は、以下の本もおすすめです。