ピアニーとはどんな色?牡丹色・マゼンタとの違いやカラーコード

「ピアニー」は赤紫色の仲間に属する色です。今回は「ピアニー」のカラーコードをはじめ、「ピアニー」は色の三原色RGBや、「減法混色」もしくは「減法混合」のCMYKではどう配合すればできるのかをご紹介。また、似た色である牡丹色やマゼンタとの違いも解説します。

「ピアニー(peony)」とはどんな色?

「ピアニー」は赤紫色の仲間、「ピオニー」とも言う

「ピアニー(peony)」は赤紫色の仲間です。落ち着いたパープルの色味は、「芍薬(しゃくやく)の花の色」を表しています。系統色名は「dk-RP」、「暗い赤紫」と定義される色です。「ピオニー」や「ピアニーパープル」とも呼ばれます。

「ピアニー」のカラーコードは「#A03B79」

「ピアニー」のカラーコード(webcolor:Webページで表現する色を指定するため用いる制御コード)は、「#A03B79」もしくは「#711154」が一般的です。

光の三原色RGBでは、「#A03B79」の場合「R(赤)160、G(緑)59、B(青)121」で表します。「減法混色」もしくは「減法混合」と呼ばれるCMYK(Cyan(シアン)・Magenta(マゼンタ)・Yellow(イエロー)・Key plate(キープレート≒黒、墨))では、「#A03B79」は「C20、M80、Y0、B30」で表します。

「ピアニー」の補色は緑系統の色

「ピアニー」の補色は、緑系統の色になります。補色はコントラストの強い配色になっており、色相環(hue circle:色相をリング状に配置したもの)で正反対に位置する色の組合せを言います。

この色相環で「ピアニー」のような赤紫色の正反対に位置しているのが緑系統の色なので、補色は緑系統の色ということになります。

「ピアニー」の由来や雑学

「ピアニー」は「芍薬の花」のこと

上記で述べた通り、「ピアニー」は「芍薬の花の色」を指します。芍薬の英語名が「ピアニー」です。ただし、英語では牡丹の仲間を総称して「ピアニー」と言います。芍薬はボタン科ボタン属の花で、花弁が幾重にも重なり合う、絢爛豪華な大輪花を咲かせるのが特徴です。

「ピアニー(芍薬)」の花言葉は色によって違う

芍薬の花言葉は「つつましさ」と「謙遜」です。しかし、芍薬には花全体の花言葉の他に、色別に花言葉が存在します。

  • 赤…「誠実」「威厳」
  • 白…「幸せな結婚」
  • ピンク…「はにかみ」
  • 紫…「怒り」「憤怒」

唯一、紫色の芍薬に関してはあまりいい花言葉ではないので、誰かに贈る際には色に注意しましょう。

芍薬と牡丹の花はよく似ている

英語では同じ「peony」となる芍薬と牡丹。どちらもその多くが大輪八重咲きの可憐で美しい花を咲かせます。美しい人を指す言葉に「立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花」という言葉があるのはよく知る人も多いでしょう。

2つの花はよく似ていますが、ボタンは樹木(木本性)であるのに対し、シャクヤクは草(草本性)であることが最も大きな違いです。特に牡丹を「tree peony」と呼ぶことにより、2つを区別しています。

他にも、芍薬の葉は丸みと艶があるのに対し、牡丹の葉はギザギザで光沢がない、芍薬のつぼみはやや丸いが、牡丹は少しとがっている、芍薬の方が牡丹よりも花の咲く時期がやや遅い、などの違いがあります。

「ピアニー」と似た色との違い

「牡丹色」は「鮮やかな赤紫」

「ピアニー」と似た色に「牡丹色」があります。「牡丹色」は、「牡丹の花のような色」のことで、系統色名は「vv-RP」、「鮮やかな赤紫」と定義されます。

カラーコードは「#E55A9B」で、RGBは「R229、G90、B155」。「ピアニー」よりも明るい、ピンクに近いような色味になります。

「マゼンタ」は色の三原色のひとつ

「マゼンタ(magenta)」は、色の三原色(減法混色の三原色)CMYKのひとつで、家庭用プリンターでも採用されています。イタリアの地名が名前の由来になっており、世界最古の人工的な染料とされる合成染料フクシンが由来です。

系統色名は「vv-R」で、「牡丹色」と同じく「鮮やかな赤紫」と定義されます。カラーコードは「#E4007F」です。

「フクシアパープル」は「フクシアの花の色」

「フクシアパープル(fuchsia purple)」もまた、「ピアニー」によく似た色です。フクシアとは南米に咲く花の一種のことで、この「フクシアの花の色」が色の由来となっています。系統色名は「vv-RP」、カラーコードは「#B84C97」。こちらも「鮮やかな赤紫」と定義される色です。

「クリムソン」は虫から抽出される「鮮やかな赤紫」

上記の3色同様、「鮮やかな赤紫」と定義される「クリムソン(crimson)」。「ケルメスオーク」という樫の木の一種に寄生する、ケルメス貝殻虫から抽出される色です。

コチニール貝殻虫から抽出される「コチニールレッド」がヨーロッパに伝わる前は、「クリムソン」が赤い染料として使用されていました。系統色名は「vv-RP」、カラーコードは「#B93F76」です。

まとめ

「ピアニー」は落ち着いたパープルの色味の、赤紫色の仲間です。「芍薬の花の色」を指しており、「ピオニー」や「ピアニーパープル」とも呼ばれます。似た色には、「牡丹色」や「マゼンタ」、「フクシアパープル」などがあります。