「圧迫面接」の意味とは?辞退する前に企業側の意図を知っておこう

就職活動をしているなら、もしかしたら一度は「圧迫面接」を体験したことがあるかもしれません。言葉の響きから「意地悪で不快な面接」というイメージが湧いてきますが、実際はどのような雰囲気で面接が行われるのでしょうか?

ここでは「圧迫面接」の意味と実際の例に触れながら、企業がなぜ「圧迫面接」をあえて実施するのか?について解説しています。圧迫面接の対処法と併せてご覧ください。

「圧迫面接」の意味と企業の意図とは?

最初に「圧迫面接」の意味と、「圧迫面接」を行う企業の意図や特徴などについて解説します。

「圧迫面接」を行う企業の特徴

「圧迫面接」をあえて選択する企業の特徴にはいくつかありますが、目的として「コミュニケーション能力の高さ」「ストレスに対する強さ」「思考能力の柔軟さ」などを総合的に見極める傾向があります。

これらの「能力」が必要な職種としては、営業職やサービス関係、企画や福祉関係などが挙げられますが、その他、職場の風土やチームワークを要する部署などの理由もあるでしょう。企業としてはできるだけ長期雇用を望んでいるため、入社後にあらゆる「負」の部分が重なってしまい、すぐに辞めてしまうような人材は採用しません。

「圧迫面接」は面接官が威圧的な態度をとる面接

「圧迫面接」は就職や転職で人事担当者と面接をする時に、面接官が威圧的で否定的な質問をしたり横柄な態度をとるという、「相手を不快な気持ちにさせるような面接」の事を指します。

企業を代表して面接を行う人物でありながらマナーが悪く、相手を委縮させてしまうような面接形態のことです。誰しも「初対面でありながら、こんなに失礼な態度を取るとは…」と困惑する以前にキレてしまうこともあると言います。

「圧迫面接」は就職・転職での最初の難関

「圧迫面接」は就職や転職における最初の難関とも言われ、就職活動を行った半数以上の人が「圧迫面接」を経験していると言われています。社会人としての経験がある人なら多少の心構えはできているかもしれませんが、高校や専門学校、また大学を卒業した新卒者が「圧迫面接」を受けるということは、とてもストレス的な経験でしょう。

面接官が意識せず「圧迫面接」になってしまうことも…

中には面接官に「圧迫面接」をしているという認識もなく、そのつもりもないケースも多くあります。

採用面接では、忙しい仕事の時間の合間に面接担当者が短時間に面接を行う場合があり、履歴書の細部まで目を通したり、的確な質問内容が準備できないことが多々あります。そのような状況では、質問内容がつっけんどんで唐突であったり、「なぜ?」「本当に?」という言葉が繰り返したりと、面接を受ける側の心情を汲み取った段取りができていないことがあるため、「圧迫面接」だと思い違いをしてしまうこともあるでしょう。

「圧迫面接」の例と対処法

それでは「圧迫面接」で実際に行われた例を3つ挙げてみましょう。

圧迫面接で「それは違うと思う」と言われたら

面接官が「それは違うと思う」「それは間違っている」と何でも否定するケースです。面接はお互いが初対面であり、お互いを知る絶好のチャンスでもありますが、それにも関わらず意見や発言に対して否定ばかり繰り返すのは、「圧迫面接」としても不本意かもしれません。

この場合は「落とされる」と動揺せずに「失礼致しました。ご指摘の通り、自身には未熟な部分もあり、これから学ぶことがまだまだ多くあります」と、面接官の意向を受け止めつつ、前向きな態度を示すようにすると良いです。

圧迫面接で「大変だからやめたほうがいい」と言われたら

面接官に鼻から「うちはきついし長続きする人が少ない」「来ないほうが身のためですよ」と言われてしまうケースもあります。おそらく精神的、身体的にタフでないとやっていけないような企業であるのでしょう。

この場合、学生時代のスポーツ経験や習い事を通して「精神的に鍛えられた」という点をアピールしてみて下さい。「過酷な状況の中でも、目標に向かってひらすらに努力することが私のモットーです」と、継続してやり抜く根性とメンタルの強さを見せるのです。

圧迫面接で「我が社に向いていない」と言われたら

面接官に「我が社には向いていないのでは?」と頭打ちを食らうことがあります。これは裏を返せば「意欲のある人が欲しい」という証拠であり、逆を言えば「やる気がない人は要らない」ということです。

この場合はもう一度、自分の志望理由を丁寧に伝えるようにしましょう。「企業のどういうところに魅力を感じ、入社後はどのようなポジションで企業に貢献したいと考えているか」などです。企業に対して夢と希望を持つ人材は、どんな面接官にとっても好印象に映ります。ここで落ち込んでしまわずに、熱意と本気度を見せていきましょう。

「圧迫面接」を行う企業は辞退すべき?

「圧迫面接」を受けて心から「ハッピー」と感じる人はおそらくいないでしょう。むしろ「こんな企業なんか、こちらからお断り」と不愉快な気分になる人がほとんどです。いくら企業が意図的にやっていたとしても「圧迫面接」については「圧迫の限度が常識を超える」といった場合もあり「企業の本質」を見極めるのは難しいです。

「圧迫面接」で履歴書を目の前で破かれて「あなたは今、どのような気持ちですか?」と聞かれた例もあるほどです。「圧迫面接」の受け止め方は個々によりますが、就職するのは自分自身であることを認識し、辞退するかどうか最終的な判断をするようにして下さい。

「圧迫面接」を上手に乗り切る3つの方法

最後に「圧迫面接」を乗り切るための、3つの方法を紹介します。心が折れない強い自分に出会えるチャンスです。是非、実践してみて下さい。

質疑応答の「ロールプレイング」をしておく

「圧迫面接」で聞かれそうな質問をできるだけ多く掲げ、それらに対して瞬時に応えられるように準備をしておくと良いでしょう。友達や家族に面接官になってもらい、ロールプレイングをしながら「圧迫面接」への免疫を高めておくのです。

何が何でも「前向きな答え」で返す

「圧迫面接」では質問や態度がすべてネガティブです。面接官は故意に横柄な態度でさまざまなイジワルな質問を投げかけてきますが、どんな嫌味な質問であろうと、こちらはポジティブな姿勢で「前向きな答え」を返すようにします。企業な相手の思考の速さ、またストレスへの耐性を見ていることを忘れないようにして下さい。

面接官は「頼まれてやっている」と捉える

「圧迫面接」を乗り切るために最も必要なことは「面接官も仕事でやっているのだ」と認識することです。「これも仕事のうち」と考えれば、個人的に攻撃されていると思い違いをせずに済みます。

まとめ

「圧迫面接」については面接官、また面接を受ける側で賛否両論あるのが実情です。なぜなら、「圧迫面接」を行って採用されても、入社後、やはり社内の環境が荒れていたり、人間関係が上手に構築されていないような企業もあるからです。

しかし、正当な意図をもって、あえて「圧迫面接」を決行する企業もあります。判断は極めて難しいですが、面接を受ける側としては「こちらが企業に対し、面接をさせてもらっている」と余裕を持つくらいの心持ちが必要です。

また、一般的には第一印象で人の9割の印象が決まってしまうとも言われていますが、たとえ面接担当者がイジワルに見えても、瞬間的に「圧迫面接だ」と決めつけてしまわないことも大切です。自分のアピールポイントを最大限に出し切れるように、心をポジティブにスイッチして面接に臨むようにして下さい。