パソコンやスマホなどを扱っていると日常的に使うことになる「アプリ」ですが、「アプリケーション」という言葉の省略形だとご存知でしたか。その「アプリケーション」にはアプリとは違う意味もあるのです。そこで「アプリケーション」のさまざまな意味を説明して、気になる「アプリケーション」のトラブル対処法についても解説します。

「アプリケーション」の意味とは?

「アプリケーション」の一般的な意味「応用」と「申請」
「アプリケーション」の意味は、「応用」「申請」です。
- 「適応」「応用」
- 「申請」「申し込み」
「応用」の意味ならば、「応用技術」を意味する「アプリケーションテクノロジー」のように使うことができます。
また「申し込み」の意味ならば、「申込用紙」を意味する「アプリケーションフォーム」のような使い方があります。
「アプリケーション」には「ソフトウェア」という意味も
パソコンやスマホ、タブレットなどのデバイスが普及した昨今、ソフトウェアとしての「アプリケーション」が知られるようになりました。
コンピューター用語としての「アプリケーション」とは、OS上にインストールして使われるソフトウェアのことです。正式名称は「アプリケーションソフトウェア」と言い、ほかにも「アプリケーションプログラム」などの別称があります。
「アプリケーションソフトウェア」とは?

「アプリケーションソフトウェア」とはOS上で動くソフトウェアのこと
「アプリケーションソフトウェア」の目的は、デバイスで事務作業のためのワードプロセッサや表計算、グラフィックの描画やデータベース管理など様々な作業を行えるようにすることです。
代表的なアプリケーションには、文書作成や表計算などドキュメントを作成するMicrosoft Officeやグラフィックを扱うAdobeがあります。
ちなみに「アプリケーションソフトウェア」は「アプリケーション」や「アプリケーションプログラム」と呼ばれて、「アプリ」や「app」と略されることもあります。
スマホ用のアプリケーションソフトウェアは「モバイルアプリケーション」
「携帯アプリ」や「スマホアプリ」とも呼ばれる「モバイルアプリケーション」は、スマートフォンやタブレットのような携帯端末で使われるために設計されたアプリケーションです。
iOSならApp Store、アンドロイドならGoogle Playが最王手のアプリケーションストアで、それぞれダウンロードしてアプリを購入できます。
アプリケーションにとって大切な「アイコン」の役割
アプリケーションをインストールすると、ホーム画面上にアイコンが表示されます。アイコンを見れば、何のアプリケーションかが一目でわかり起動させることもできます。
アプリケーションストアでは見栄えのいいアイコンか否かで売り上げも変わってくるといわれているほど大切なアイテムです。
「アプリケーション」の英語表現とは?

一般的な意味なら「application」
「アプリケーション」は英語で「application」と書きます。「応用」や「適用」または「申し込み」の意味で使われることが一般的です。
- “the application of general rules to particular cases”
「特定のケースに対する一般規則の適用」 - “I submitted the application to enter the school.”
「学校に申込書を送った」
「アプリケーションソフトウェア」を意味する場合は「application」と書くこともありますが、略さずに「application software」と書かれることの方が多いでしょう。
アプリケーション管理方法ともしもの時の対処方法とは?

アプリケーション管理ソフトウェアで一括管理
アプリケーションには様々な種類があり、動作環境も異なります。さらにバージョンのアップデートなど、アプリケーションがデバイスにとって理想的な状態で使えるかどうかを随時チェックする必要があります。
そうした作業を手動で行うのは大変ですが、「アプリケーション管理ソフトウェア」ならその負担が軽くなります。IT管理が複雑化する企業などでは必須のソフトウェアと言えるでしょう。
アプリケーションの削除方法
使わなくなったアプリケーションを削除することで、ハードディスクの空き容量を増やしOSの起動時間を速めることができます。
Windowsの場合の削除方法は下記の通りになります。
- 「スタート」から「コントロールパネル」を開く。
- 「プログラム」内の「アンインストール」をクリック。
- アプリケーションの一覧が表示されるので、削除したいアプリケーションを選択、「アンインストール」をクリック。
アプリケーションが強制終了したときの対処法
もしも急にアプリケーションが強制終了されてしまった時の対処法は3つあります。
- 再起動させる
もっとも簡単な方法が再起動です。デバイスを再起動させるだけでアプリケーションの不具合が治る場合があります。 - アップデートを確認
アップデートができていないとアプリケーションが正しく稼働しないことがあるので、最新版がアップデートされていたかどうかを確認しましょう。 - アンインストールして再インストールする
最終的な手段がアプリケーションの再インストールです。上書きよりは、不具合のあるアプリケーションをアンインストールしてからもう一度インストールし直すほうが確実です。
アプリケーションの強制終了は原因追及が困難
PCなどを使っていて突然、アプリケーションが強制終了した場合、その原因を追究するのは困難です。アップデートされていなかったことや他のアプリケーションとの兼ね合いなど様々な原因が考えられるからです。
エラー表示が出て強制終了した場合なら、Windowsでは管理ツールに入っている「イベントログ」を使えば問題の原因がわかります。「イベントログ」にはアプリケーションの動作記録が残されていて、そこに残された処理終了コードから原因を究明できます。
まとめ
「アプリケーション」には「応用」や「申請」などがありますが、スマホやコンピュータの使用が日常的になった今日では、「ソフトウェア」の意味で使われることが多いでしょう。しかし「応用」や「申請」の意味も「アプリケーション」の大切な意味に変わりはありませんから、しっかりとその意味を把握しておきましょう。