「相違」の意味と正しい使い方!類義語や英語表現も紹介

「相違」と聞くと、すこし難しそうな響きがありますよね。しかしその言葉の意味を知れば、決して難しい言葉ではないことがわかっていただけるはずです。そこで「相違」の意味を解説し、その使い方から類義語に対義語、そして英語での表現方法もご紹介します。



「相違」の読み方と意味

「相違」の読み方は、「そうい」です。意味は、「二つの物や事のあいだで違いがあること」で、「相異」と書くこともできます。

例文:
「事実と相違がある」
「あなたと私の意見には相違がある」

「相違」の使い方と例文

「相違点」は「違うところ」の意味

二つ物を比べたときに違いがあるといいたい時には「相違がある」ですが、「違ったところがある」と伝えたい時には「相違点がある」と表現します。これもよく使われる「相違」の使い方のひとつです。

例文:
「本物とレプリカの相違点はこの色合いにある」
「確かにあの双子はよく似ているけれど、相違点もある」

「相違ない」は「間違いない」の意味

「相違ない」には二つの意味があります。

  1. 「違いない」
  2. 「支障がない」「無事だ」

日常的によく使われているのは、一つ目の意味である「違いない」です。物事の真偽を問われたときに、正しければ「相違ない」を使います。

ここで大切なことは、「相違ない」には100%の確信がいるということです。「絶対に違いない」という意味合いで使われます。

例文:
「奴が犯人に相違ない」
「あなたの言動に相違ないか?」

「相違ありません」は敬語ではない

「相違ない」を丁寧な言い方をしたのが、「相違ありません」です。丁寧語は敬語のひとつで、相手に丁寧な物言いをしたい時に使います。親しい間柄の目上の人や見ず知らずの相手にも使える表現です。

例文:
「事実に相違ありません」
「保証書から、この宝石が本物で相違ありません」
「AとBが同じであることに相違ありません」

ビジネスでは「相違ございません」

ビジネスシーンでもよく聞かれる「相違」ですが、顧客からの問い合わせで間違いのないことを伝えるときに、「相違ございません」というフレーズが使えます。

同じようなシーンで「相違ありません」を耳にすることがありますが、残念ながら「相違ありません」は丁寧表現であって敬語ではありません。

ですから、目上の相手や顧客などの敬意を払うべき相手には、「相違ございません」と言う方が適しています。

「相違」の類義語と対義語

「相違」の類義語

  • 「違い」:
    もっとも一般的な表現。
  • 「異同」:
    書き言葉として使われる「異同」は「物の違い」という意味で、「同」には意味がありません。

同義語「差異」は「比べたときの違い」の意味

「差異」も「相違」の類義語ですが、「差異」には、「二つのものを比べたときの差」というニュアンスが明確に表されてます。かならず2つ以上の対象を比較したときに明確になる「違い」を表現しています。

例文:
「品質の差異」
「実際の製造の段階で計画と差異が生じた」

「相違ない」の類義語

  • 「違いない」
    「違いない」は「相違ない」と同じ意味としてとらえられていますが、実際に使ってみると多少の違いがあります。
    「相違ない」には「確実に間違いはない」と絶対的に断定しているのに対して、「違いない」は「ほぼ間違いない」といった間違っている可能性を残した状態で間違いないと断定した表現です。ですから不確定要素があるような場合には、「違いない」を使った方が正確な表現と言えるでしょう。
  • 「明らかな」「明白な」「紛れもない」「疑いようがない」
    どの表現も、「はっきりとしていて疑いの余地がない」という意味です。

    例文:
    「彼が本当のことを言っているのは明白だ」
    「紛れもない事実だ」
    「彼が共犯であることは疑いようがない」

「相違」の対義語

  • 「類似」
    物や事が「似ていること」の意味です。
    例文:「類似点」「あの二つの事件は類似している」
  • 「一致」
    「二つ以上の物が違いなく一緒になること」という意味です。
    例文:「意見が一致する」「言行一致」

「相違」の英語表現

「相違」は英語で“difference”

「相違」は英語で「difference」や「distinction」があります。

かしこまった言い方ならば「disparity」、「相違」を「食い違い」という意味でとらえるなら「discrepancy」と言う表現もあります。

「相違ありません」は英語で“It is true and correct.”

「相違ない」または「相違ありません」を英語で言うときに、「相違」の意味である形容詞の「different」を否定るする形で、「It is not different.」と表現できます。

しかし「相違ない」を使うときに「間違いなく正しい」ということを伝えたいのなら、上記の表現では弱すぎます。むしろ「それは確かに正しい」という言い方にして、「It is true and correct.」としたほうがいいでしょう。

「相違ない」を表現するフレーズ

また「次のことに相違ない」といった言い方には、いくつかの英語表現があります。「相違ない」を、「本当だ」「正しい」「疑いない」などの言い回しに変えて英語で表現します。例文を使ってご紹介します。

  • “It is true that he will move to a new company.”
    「彼が新しい会社に転職するのは本当だよ」
  • “It is certain that she will get married.”
    「彼女が結婚するのは確かだ」
  • “There is no doubt of your mistake in the paper.”
    「君がその書類にミスを犯したことに相違いない」
  • “I am sure that you said the truth.”
    「君が本当のことを言ってるのを確信する」

まとめ

「違い」という意味の「相違」は、ビジネスシーンでもよく使われます。同僚や先輩と意見が食い違った場面や、顧客に対して間違いないと伝えるときにも使われます。正しい使い方を覚えて、実践的に「相違」を使ってみましょう。