12月はお歳暮のシーズンです。ビジネスでいたたいたお歳暮のお礼状の書き方を、そのまま使えるテンプレートでご紹介します。あわせて書き方のポイントを例文とともに紹介しますので、テンプレートをアレンジしてお使いください。
また、お歳暮のお礼状は一般的には封書で出すことが基本ですが、ビジネスの場合は第三者に見られても問題のない文面にすることを前提に「はがき」で出す慣例も認められています。ここでは「はがき」でも使える例文を紹介しています。
「お歳暮のお礼状」書き方の3つのポイントとは?
書き方①お歳暮のお礼
- さて、このたびは結構なお歳暮の品をお贈りいただきまして、まことにありがたくお礼申し上げます。
- さて、このたびはご丁重なお品をご恵贈いただき、まことにありがとうございました。
- さて、本日はお心のこもったお歳暮の品をありがたく拝受いたしました。深謝申し上げます。
書き方②一年の感謝と相手の配慮への感謝
- 日ごろは大変お世話になっておりますうえに、このようなお心づかいをいただき、恐縮しております。
- 皆様には本年も何かとご厚情をいただきまして、深謝いたしております。
- 平素はこちらこそお世話になっておりますのに、いつも心にかけていただきまして心よりお礼申し上げます。
- 今年一年、格別のご厚誼を賜り厚く感謝申し上げます。
書き方③来年の厚誼を願い、繁栄・健康を祈る言葉
- 今後ともこれまで同様のご高配を賜りますよう、よろしくお願いいたします。来たる年も貴社のご発展とご活躍をお祈り申し上げます。
- 今後もご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。寒さ厳しき折から、皆様ご自愛のうえ、ご多幸な新年をお迎えになられますようお祈り申し上げます。
- 来年も本年同様のご厚誼を賜りたく、心よりお願いいたします。新しい年の貴社のご発展と皆様のご健勝をお祈り申し上げます。
- 本年のご厚誼に心から感謝し、新しい年のご繁栄をお祈り申し上げます。
- 年が変わりましても変わらぬお力添えをくださいますようお願いいたします。歳末ご多忙の折、ご自愛のほどお祈り申し上げます。
「お歳暮のお礼状」にそのまま使えるビジネス例文テンプレート
「会社に出すお礼状」のテンプレート
平素は多大なご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。
さて、本日ご丁重なお歳暮の品をありがたく拝受いたしました。この一年間お世話になりました上にご芳情を頂戴し、心から感謝申し上げます。
来る年も貴社と皆様の一層のご健勝をお祈りいたしますとともに、来年も変わらぬご厚誼を賜りますよう伏してお願いいたします。
まずは略儀ながら書中にてお礼申し上げます。
敬 具
いつも格別のお引き立てを賜り、ありがたくお礼申し上げます。この度は結構なお歳暮の品をお贈りいただき ご厚志まことに感謝いたします。
本年のご厚誼に心から感謝し、新しい年のご繁栄をお祈り申し上げます。
まずは略儀ながら書中にてお礼申し上げます。
敬 具
「取引先担当者に出すお礼状」のテンプレート
さて、本日はお心のこもったお歳暮の品をありがたく拝受いたしました。深謝申し上げます。
平素はこちらこそお世話になっておりますのに、いつも心にかけていただきまして恐縮に存じます。
寒さ厳しき折から、皆様ご自愛のうえ、ご多幸な新年をお迎えになられますよう祈念申し上げます。
まずは略儀ながら書中にてお礼申し上げます。
敬具
平成Ο年Ο月Ο日
株式会社△△
(役職)氏名
さて、この度はご丁重な品を頂戴しまして誠にありがとうございました。今年一年、大変お世話を賜りましたうえに、このようなお心づかいを頂き恐縮に存じます。
皆様の一層のご健勝をお祈りいたしますとともに、来年も変わらぬご高配を賜りますようお願い申し上げます。
まずは略儀ながら書中をもちましてお歳暮のお礼まで 。
敬 具
平素は格別のお引き立てをいただき心よりお礼申し上げます。
さて このたびはご丁重なご挨拶を賜り、さらには過分なるお歳暮の品をお贈りいただきまして誠にありがたく深く感謝いたしております。
本年に賜りましたお力添えに心から感謝し、新しい年の貴社のご繁栄と皆様のご健勝をお祈り申し上げます。
まずは略儀ながら書中をもちましてご挨拶かたがたお礼申し上げます。
敬具
「頭語・結語」と「時候の挨拶」の書き方とは?
手紙の書き方の基本である「頭語・結語」と「時候の挨拶」について説明します。テンプレートにアレンジして使ってみてください。
「頭語」と「結語」
「頭語」と「結語」は決められた組み合わせがあります。ビジネスのお歳暮のお礼状の場合は、一般的に「拝啓」で始まり「敬具」で終わる形が使われます。特に丁寧にしたい場合は「謹啓」で始まり「謹白」で終わる形を使います。「謹啓・謹白」は手紙の頭語・結語のうちで最も丁寧で高い敬意を表す言葉です。
「時候の挨拶」
お歳暮が贈られる時期は12月の初旬から12月中旬というのが一般的で、お歳暮を頂いてから遅くとも3日以内にお礼状を出すのがマナーとされています。そのため、お礼状には12月の時候の挨拶を用いることになります。
「拝啓」のあとに一字空けて時候の挨拶を述べ、本文に入ります。時候の挨拶には「〇〇の候」という漢語調の書き方と語りかける口語調の2種類の時候の挨拶があります。以下の記事で12月の時候の挨拶を詳しく説明していますので参考にしてください。
【時候の挨拶】12月 ビジネス文例と結び!お礼状や季語の例文も
ビジネスの「お礼状」でよく使う言葉とは?
ビジネスのお礼状でよく使われる言葉の意味を紹介します。挨拶文をアレンジする時に参考にしてください。
受け取ることをていねいに言う言葉
- 「拝受」(はいじゅ):受けることをへりくだって言う言葉 「拝受いたしました」
- 「恵贈」(けいぞう):贈ることを敬っていう言葉 「ご恵贈にあずかり~」
お礼をていねいに言う時に使う言葉
「〇〇を賜り/あずかり/いただき、感謝申し上げます。」というように使います。
- 「厚情」(こうじょう):深い思いやりの心「ご厚情を賜り~」
- 「厚誼」(こうぎ):親しい交際 「一方ならぬご厚誼を賜り~」
- 「高誼」(こうぎ):深い思いやり 「一方ならぬご高誼にあずかり~」
- 「高配」(こうはい):相手の配慮を尊敬していう言葉 「ご高配にあずかり~」
- 「懇情」(こんじょう):親切な気持ち 「ご懇情を賜り~」
- 「厚志」(こうし):手厚い気持ち 「ご厚志をいただき~」
- 「芳志・芳情」(ほうし・ほうじょう):相手の心づかいを尊敬していう言葉 「ご芳志(ご芳情)をいただき~」
まとめ
お歳暮のお礼状に書き入れるポイントを3つ(1.お歳暮のお礼、2.一年の感謝と相手の配慮への感謝、3.来年の交誼を願い、繁栄・健康を祈る言葉)と、手紙の書き方のポイントである「頭語・結語」と「時候の挨拶」などを紹介しました。
紹介したテンプレートをアレンジしてオリジナルなお礼状を作成してみてください。また、いただいた品物に対する感想も「従業員一同、よろこんで賞味させていただきました。」などと付け加えることができれば、さらに心のこもったお礼状となりますので、チャレンジしてみてください。
日頃は一方ならぬご愛顧を賜り厚くお礼申し上げます。
さて、このたびは誠に結構なお品をご恵贈賜りまして、心より感謝申し上げます。今年一年もご支援ご厚情を賜りましたうえに過分なご芳志を頂戴しまして恐縮に存じます。
来る年も皆様のご期待に添えますよう全力をあげて努力してまいりますので、今後とも変わらぬご高配を賜りますようよろしくお願いいたします。
まずは取り急ぎ、略儀ながら書中をもってお礼申し上げます。
謹白
平成Ο年Ο月Ο日
株式会社△△