雑誌やインターネットのサイトで「ex」という言葉を見かけたことはありませんか?人によってさまざまな解釈があると思いますが、実は意外な意味で使われる言葉でもあります。
ここでは「ex」の意味と使い方について例文を用いて解説しています。語句の先頭に「ex」がつく単語の意味と照らし合わせながら、紹介していきましょう。
「ex」の意味とは?
「ex」の意味①”元カノ・元カレ”
「ex」の意味は、”元カノ・元カレ”です。単体で使う時の意味は、昔交際ををしていた彼女、または彼氏の事を指します。発音は「エックス」で、英語表記は「ex-girlfriend」「ex-boyfriend」で、英語圏で生活をしていると、会話の中にも「ex」はよく登場します。
「ex」の意味②”前妻・前夫”
「ex」単体でもう一つの意味は”前妻・前夫”です。結婚経験者が使う表現となりますが、「ex」が「元カノ」か「前妻」になるかは、個人的な状況によります。ここは会話や文脈の流れや行方で解釈をしていきましょう。
また、英語で会話や文章で用いる時は「my ex」「your ex」などのように「所有格」をつけることも忘れないようにして下さい。
「ex」と名詞を組み合わせた「元〇〇」の例
「ex」の後に名詞を付けて「元〇〇」と称することもできます。たとえば「ex-worker=元従業員」「ex-owner(元オーナー)「ex-basketball player(元バスケットボールプレーヤー)「ex-president(元社長)」などがあります。
これらの例からもわかるように「ex」は「前の」「過去の」意味があるため、「former worker」「former owner」などように、別の形容詞を使って言い換えることもできます。
「ex」のその他の意味は「試験」「古い」「時代遅れ」
海外の教科書や参考書などで使われている「ex」は「exercise=練習問題」の意味があり、省略して「ex」と表記します。項目別で説明した後に、練習問題として最後の方に登場するのが「ex」です。
また「ex」は「out of」と同じ意味で「古い」「時代遅れの」というニュアンスでも使われます。たとえば「out of date=賞味期限切れ」や「out of fashion=時代遅れのファッション」は形容詞「ex」と同じ意味です。
ちなみに、日本では「example=例」の省略語として「ex」を使うことがありますが、欧米ではほとんど使われません。英語圏の多くで「例」を表す時は「e.g」を使いましょう。
「ex」の使い方と気を付けたい点とは?
「ex」の使い方と気を付けたい点を、例文と併せて紹介します。
「ex」はフランクな時、「former」は正式な時に使う
「ex」と「former」の使い分けは、「ex」が日常的な会話でフランクに使いたい時、「former」は正式な時やかしこまった時に使うのが適切です。一般的に「ex」のニュアンスは気軽でくだけた表現となるため、言葉を使うタイミングや相手、状況などを把握してから適切な表現を選ぶようにしましょう。
「ex」はビジネスメールでは不適切
「ex」は「前の」「元の」という意味を持つ単語ですが、くだけた表現であるためビジネスメールやビジネスシーンでは適切とは言えません。たとえば「私の元上司」と表現するときに「ex-boss」とするのは、取引先の相手に対してフランク過ぎる印象を与えてしまう可能性があります。ビジネスシーンでは「ex」に代わる「former」を使うようにしましょう。
「ex」を使った例文
「ex」を使った例文をご紹介しましょう。
- 街でばったりexと鉢合わせてしまった。
- 昨日10年連れ添ったexと電話で話した。
- exが結婚したと風のうわさで聞いた。
接頭辞「ex」の意味と代表的な単語とは?
単語の先頭につく接頭辞としての「ex」について解説します。基本的な意味と代表的な単語を挙げてみましょう。
接頭辞(接頭語)の「ex」の意味は「外へ」
接頭語の「ex」の由来はラテン語が由来で、「外へ」や「外に出す」という意味を持ちます。英語では「out of」や「out to go」などが適切な表現です。
「ex」が最初に来る単語の例
- except:除外する
- explain:説明する
- exceed:超える
- exchange:交換する
- export:輸出する
- excel:他に勝る
- exclude:締め出す
- exhibit:展示する
- expose:さらす
- express:表現する
まとめ
「ex」は「元カレ」「元カノ」「前妻」「前夫」という意味の言葉ですが、「ex-military(元自衛官)」「ex-partner(元パートナー)などように「ex」の後に名詞を続けて「元〇〇」「前〇〇」と表現することもできます。「ex」はフランクでくだけた表現となるため、親しい間柄で使うようにし、ビジネスシーンでは代わりに「former」を使うようにしましょう。
また、接頭辞「ex」には「外へ」「外に出す」の意味があり、「explain(説明する)」「exact(強要する)」など数多くの動詞に使われています。併せて覚えておきましょう。