「スプリント」と聞いて何を思い浮かべますか?スポーツ、または合併や買収などの動きを見せている携帯電話会社の名前が頭をよぎる人も多いと思いますが、正しい「スプリント」の意味をおさえている人は少ないかもしれません。
ここでは「スプリント」に注目し、正しい意味と言葉の使い方、またサッカーや陸上における「スプリント」の意味を紹介しています。例文とあわせて、早速みていきましょう。
「スプリント」の意味と語源は?
最初に「スプリント」の意味と語源について紹介します。
「スプリント」の意味は「全力疾走」「短距離走」
「スプリント」の意味は、「全力疾走」「ラストスパート」「短距離走」です。また、予期しない突然の「大奮闘」や、あらゆるシーンにおける「大急ぎの動き」という意味も持ち合わせています。
ちなみに、日本で使われているカタカナ語としての「スプリント」は、主に「短距離走」または「スクラッチレース」などを表現することが多いです。スポーツやレースを連想する人が多いのはこのためでしょう。
「スプリント」の語源は英語の「sprint」
「スプリント」は英語の「sprint」が語源となります。「sprint」の発音は「スプリントゥ」で「t」の部分はほとんど発音をしないのが特徴です。
「スプリント」の正しい使い方と例文
続いて「スプリント」の正しい使い方と例文を挙げてみます。
「スプリント」はスポーツ全般で使われる
「スプリント」は「全力疾走」や「ラストスパート」、また「短距離走」を指す言葉であるため、陸上や水泳、サッカーや自転車競技などのシーンで使われることがほとんどです。加えて「全力疾走する」「ラストスパートをかける」「短距離走をする」という動詞的な使い方をすることもあります。
「スプリント」する人を「スプリンター」と呼ぶ
「スプリント」する人のことを「スプリンター」と呼びます。おもに全力疾走で突っ走る人や短距離走者のことをスプリンターと呼びますが、「スプリンター」の場合はあらゆる環境やシーンで使うことができます。
たとえば、仕事を全力疾走で勢いよくこなす人を「スプリンター」という比喩的な表現を用いて呼ぶこともできるでしょう。英語の「sprint」には「大奮闘する」という意味もあるため、ものごとに対し一生懸命で真っすぐな姿を表現するにはピッタリの言葉でもあります。
「スプリント」を使った例文
「スプリント」を使った例文を5つ挙げてみましょう。
- 明日、自転車のスプリントを見に行く予定だ。
- スプリントを制したら、今度は長距離に挑戦だ。
- 彼は後ろを振り返ることなく、ゴール直前でスプリントをかけた。
- 新人のAさんは、営業部の誇り「期待のスプリンター」である。
- プロサッカーのスプリント回数ランキングを発表した。
3つのスポーツにおける「スプリント」の意味
最後に「サッカー」「自転車」「水泳」の3つのスポーツ競技における「スプリント」の意味を解説しましょう。
「サッカー」の場合は「ダッシュの数」
サッカーの「スプリント」とは、試合中に選手が記録する「ダッシュの数」のことを指しています。プロリーグの場合、試合の間に選手が何回ダッシュを繰り返したのかをトラッキングし、「スプリント回数ランキング」として公開することもあります。
ちなみに、日本のJリーグの場合は時速24㎞以上の速度で、一秒以上継続してダッシュした時に一回とカウントされることになっているようです。
「自転車」の場合は「トラックレース」のこと
自転車競技における「スプリント」の意味は、スクラッチレースやマッチスプリントと言われる「トラックレース」のことを指します。自転車競技の場合もショートレースとなるため、距離が短くなるという部分では陸上の短距離と同じです。
自転車の「スプリント」では瞬発力や卓越した技術が求められる他、他の競技者との駆け引きやペース配分など頭脳的な作戦も必要とされます。公認ではありませんが、基本的にはゴール直前の200メートルでのタイムで勝敗を決めることとなっています。
「水泳」の場合は「50m及び100mを全力で泳ぐこと」
水泳の「スプリント」は「短距離を全力で泳ぎ切る」という意味です。陸上や自転車と同じように短距離になりますが、水泳競技における「スプリント」はおおむね「50mか100m」を指すことがほとんどとなります。
まとめ
「スプリント」は英語の「sprint」のことで、意味は「全力疾走」「ラストスパート」「短距離走」、また「大奮闘」などになります。
日本では、ほぼスポーツに関連する表現として認識されていますが、ビジネスシーンでも比喩的な表現として「スプリント」や「スプリンター」を会話に取り入れてみましょう。全力で仕事に突っ走っている同僚や後輩に「君は、我が部署が誇るスプリンターだよ」と頑張りを褒めてあげて下さい。