社会人になると同じ読み方で異なる漢字を用いる言葉に多く出会いますが、どちらを使ってよいか迷うことはありませんか?「言葉遣い」と「言葉使い」もその一つです。
ここでは「言葉遣い」の意味を中心に「言葉使い」との違いや英語表現を含めて解説しています。どうぞ参考にしてみて下さい。
「言葉遣い」とは?「言葉使い」との違いは?
まずは「言葉遣い」の意味に触れながら「言葉使い」の違いについて解説しましょう。
「言葉遣い」の意味は「言葉の使い方」
「言葉遣い」の意味は、「言葉の使い方」や「言葉の選び方」、「言葉の話し方」どです。
「言葉遣いがよい」は「正しい言葉を選び、正しい表現を用いて話している」という意味になります。
「言葉遣い」と「言葉使い」は両方同じ意味
「言葉遣い」と「言葉使い」は同じ読み方で同じように使われており、辞書でも両方同じ意味だと説明されています。ただし、どちらも正しい言葉でありながら「言葉遣い」は名詞であり、「言葉使い」は「言葉を使う」で動詞であるとする考えもあります。
どのような状況においてどちらを使うのが正しいのか、また間違っているかは正式に答えが出ないのが現状です。実際に言葉を選ぶときは例文を参照したり、使って違和感のない方を選ぶようにするとよいでしょう。
社会人「言葉遣い」はなぜ重要?おすすめ本の紹介も
あらためて「言葉遣い」は重要なマナーであることに触れながら、参考にしたい「言葉遣い」に関するおすすめ本を紹介します。
仕事をスムーズにしていくために大切
ビジネスパーソンとして仕事をスムーズにしていくためには綺麗な「言葉遣い」を心がけることが大切です。なぜなら相手にとって「聞き心地がよく言っている内容を理解しやすい」「話を肯定的に受け止めることができる」からです。
同じ商品を売っている二人の営業マンがいて、一人は言葉遣いが綺麗、もう一人は汚いとします。どちらから商品を買いたいですか?
綺麗な「言葉遣い」を続ければビジネスがよい方向へ向かうことも期待できます。ビジネスパーソンとして勝ちに出るなら、まず「言葉遣い」を磨いていきましょう。
ビジネスパーソンの基本であり最低限のマナー
上司や先輩から言葉遣いについて「汚い」「直したほうがいい」と指摘されたことはありませんか?言葉遣いの直し方は一長一短ではありませんが、記述式のテストを行ったり、ロールプレイングで実際の言葉遣いを練習するなど、方法はたくさんあります。
ニュース番組や報道を担当するアナウンサーのようにというわけではありませんが、丁寧な言葉を使って綺麗に言葉を表現することで相手の心に思いが響くことは意外と多くあるものです。
言葉遣いはビジネスパーソンの基本であり最低のマナーでもあるため、マナーの向上に努めている人はまず言葉遣いから改善していくとよいでしょう。
「言葉遣い」に関するおすすめ本
「言葉遣い」について学べるおすすめ本を3つご紹介します。役立つ情報が満載なのでマニュアル本として使いこなしてみて下さい。
- 敬語使いこなしパーフェクトマニュアル
- 言葉づかいの教科書
- 一生使える「敬語の基本」が身につく本
「言葉遣い」の英語と英文例
最後に「言葉遣い」の英語表現について触れてみましょう。国際的な環境でのビジネスではマナーを含め言葉遣いにも気を配るようにしましょう。
「言葉遣い」の英語は「phrase」「wording」
日本でも外来語として浸透している「phrase=フレーズ」は広い意味で英語の「言葉遣い」にあたります。
語法や口調、話し方をひっくるめて「言葉遣い」を英語で表現するなら「diction」が最も適切ですが、ビジネスシーンではあまり使われません。どちらかといえば「wording」「use of words」「pattern of speech」「expression」のほうが自然です。
また「Watch your tongue!(言葉遣いに気をつけなさい)」と言われないように、くれぐれも気を付けましょう。
「言葉遣い」を使った英文例
- Having beautiful wording is one of great manner in Japan,too.
日本でも綺麗な言葉遣いをすることが良いマナーとされています。
- The answer could be different depends on how well you choose words to others.
言葉遣いの良しあしで相手の答えが変わることもあるだろう
- The most important thing in service industry is how to treat people with right words.
サービス業は言葉遣いが肝心である
英語でも丁寧に話すことが大切
日本の国際企業に勤めたり取引先が海外ベースの会社である場合、使われる言語も英語が多いことがほとんどです。綺麗な言葉遣いをすることは世界共通のマナーであり、英語環境で仕事をする上で最も気を付けるべきことの一つです。
「英語が苦手」という人でもジェスチャーや表情、イラストやドキュメントを使って心から丁寧に話すことが大切です。英単語が思い浮かばなくても重要な英単語をしっかり言うことで相手に意味が通じることもあるのです。
英語の言葉遣いで気を付けたいマナーは「ゆっくり」「はっきりと」そして相手の話をしっかり耳を傾けることです。わからないことがある時は「I beg your pardon?」「Would you please speak a bit slowly?」と言っても決して失礼ではありません。
まとめ
言葉遣いはビジネスで最も大切なマナーの一つであり、相手に対する心遣いでもあります。正しい言葉や表現を選ぶのはもちろんですが、併せて相手の気持ちや状況を配慮した丁寧な話し方をするようにしましょう。