「空気を読む」の意味と語源を解説!使い方の例文と類語についても

「空気を読む」は、その場の雰囲気を感じ取り、状況に応じて行動することを意味する言葉。職場はもちろんプライベートな場面においても、人間関係を円滑にするにあたり有効なスキルのひとつです。今回は「空気を読む」の意味と語源に加え、使い方の例文と類語を解説します。また、英語や中国語・韓国語の表現も紹介します。

「空気を読む」とは?

「空気を読む」の意味は”その場の雰囲気や状況を察する”

「空気を読む」の意味は、“その場の雰囲気や状況を察すること”です。

場の雰囲気や状況を察するというだけではなく、そのタイミングではどのような行動を取るのがよいかを考えて判断した結果の、対応も含みます。敢えて言動を指し控えることもあれば、状況を変えるために行動を起こすこともあります。

“場の空気を読む”が「空気を読む」の語源

「空気を読む」の語源となるのは、慣用句「場の空気を読む」の言葉です。「場の空気」とは「その場の雰囲気」を意味しており、「空気を読む」と「場の空気を読む」は同じ意味合いを持つ言葉となります。

「空気を読む」は日本人だけの文化ではない

「空気を読む」ことは日本だけの文化というわけではなく、英語にも「空気を読む」に該当する言葉が存在しています。しかし、英語での表現は、「気を利かせる」「相手の真意を汲み取る」などの意味合いを持っており、「場の雰囲気を察する」の意味合いは薄いものとなります。

「空気を読む」ことの是非が問わることもある

近年雑誌やブログで「空気を読む」ことの是非を問う意見が見かけられます。「空気を読む」ことを相手に強要することや、「空気を読む」ことで理不尽を我慢すること、自分の言いたいことが言えないことなど、「空気を読む」ことに対するネガティブな意見が述べられています。

しかし「空気を読む」は、本来「その場の雰囲気や状況を察する」ことを意味する言葉で、必ずしも我慢や理不尽に結びつくわけではありません。「空気を読む」ことで、状況や雰囲気を察した結果、その場の雰囲気を変え物事を良い方向へ導くこともできます。

「空気を読む」の使い方と例文とは?

自己PRの際は「空気を読む」を言い換えるのがよい

履歴書や面談において、自分が「空気を読む」力を持っていることをPRしたい場合にも、「空気を読めます」などそのまま使うことは避け別の表現に置き換えることをおすすめします。

「空気を読む」力を持っていることは、以下のような言い換えをすることが可能です。

  • 状況を正確に見極め、臨機応変かつその時々に応じた行動を取ることができます。
  • 相手の言葉の意味や意図を読み取ったコミュニケーションを得意としています。
  • ゼミやサークルなどで意見が割れ収集がつかない場合、それぞれの真意を汲みとった場のまとめ役として期待されていました。

「空気を読む」を使った例文

「空気を読む」を使った例文をご紹介しましょう。

  • 彼は複雑な家族構成で育ったからか、中学生にしてすでに空気を読むことに長けている。
  • このチームのメンバーはいずれも個性的で主張も強いので、常に空気を読むことが必要だが、自分ばかり気を使うのはもう嫌だ。

「空気を読む力」を使った例文

「空気を読む力」を使った例文をご紹介しましょう。

  • 長い社会人生活において空気を読む力を養ってきた。
  • 一触即発になりかねない雰囲気だったが、彼女の空気を読む力のおかげで無事に終わった。

「空気を読まない」を使った例文

「空気を読まない」を使った例文をご紹介しましょう。

  • 彼女は空気を読まない人だから困る。彼女の発言のせいで、せっかくまとまりかけた話が物別れに終わってしまった。
  •  彼は空気を読まないので振り回されることも多くあるが、憎むことができない人だ。

「空気を読む」の類語とは?

類語①「場の雰囲気を読む」は”空気を読む”と同じ意味

「場の雰囲気」(ばのふんいき)とは、その場の雰囲気や様子を表しており、「場の雰囲気を読む」は「空気を読む」と同じ意味を持つ言い換えの表現です。「場の雰囲気を読む」ではなく、「場の空気を読む」と使うこともできます。

類語②「行間を読む」は”隠れた意味や意図を察する”を意味する

「行間を読む」(ぎょうかんをよむ)という言葉は、文章にはない「筆者の隠れた意味や意図を察し、汲み取る」を意味しています。「空気を読む」が場の雰囲気から「察する」のに対し、「行間を読む」は文章から「察する」という点が異なります。

類語③「深読みする」は”相手の言葉を必要以上に考える”の意味

「深読みする」(ふかよみする)は、「空気を読む」と近い意味を持ちますが、ニュアンスが異なります。「空気を読む」は「場の雰囲気から察する」を意味しますが、「深読みをする」は「相手の言葉の真意がどこにあるかを必要以上に考える」を表す言葉となります。

「空気を読む」の英語と中国語・韓国語表現とは?

「空気を読む」は英語で”Read between the lines”

英語で「空気を読む」を表現する場合は、“read between the lines”を使います。しかし、「Read between the lines」は「その場の雰囲気や状況を察する」よりは、「言葉の意図や意味を読み取る」の意味合いが強い言葉です。

“take a hint”も「空気を読む」の英語表現

「take a hint」は”気を利かせる”の意味を持ちます。日本語の「空気を読む」と同様に、状況を見極めてどういう行動が取るのが良いかを考えることから、「Read between the lines」よりは「空気を読む」に近い意味合いの英語表現となります。

中国語は”察言观色”・韓国語は”분위기파악하다”

「空気を読む」の中国語・英語での表現を紹介します。中国語で「空気を読む」を表現する場合は、「言葉と顔色で相手の気持ちを推測する」の意味を持つ四字熟語「察言观色」を使うことができます。

韓国語においては、「분위기파악하다」が、「空気を読む」と同じ「雰囲気を察する」の意味合いとして使うことができます。

まとめ

「空気を読む」は、「その場の雰囲気や状況を察する」の意味を持つ言葉。状況を察して、どのような行動を取るべきかを考え判断します。

「空気を読む」ことについては、我慢や押しつけになるという観点からその是非が問われることもあります。しかし、「空気を読む」ことで、物事を円満に収めたりコミュニケーションを円滑にすることもできるので、ビジネスにおいては有効なスキルのひとつであると言えるでしょう。