「面映ゆい」とは、「きまりが悪い」「照れくさい」を意味しています。「面映ゆい思い出」や「面映ゆい気持ち」などの使い方をする「面映ゆい」。「使い方を知りたい」「意味と語源を知りたい」という方に向けて、「面映ゆい」の意味や語源、使い方と類語を紹介します。例文もあわせて紹介しているため、参考にしてください。
「面映ゆい」の意味や読み方・語源とは?
「面映ゆい」の意味は”きまりが悪い・照れくさい”
「面映ゆい」の意味は、“きまりが悪い・照れくさい”です。恥ずかしさから、他者に面目が立たない状況や、照れくさくて顔向けできない状況で使用されます。例えば、「怒られてばかりの親に褒められ、面映ゆかった」という例文。
上記のように、「恥ずかしかった」「照れくさかった」に代わる言葉として、「面映ゆい」が使われます。
読み方は「おもはゆい」で「面映い」とも表す
「面映ゆい」の読み方は「おもはゆい」です。「映」という漢字は、「見映(みば)え」「出来映(できば)え」などの使い方もあるため、「おもばゆい」と読み間違えないよう注意しましょう。
送り仮名について、「面映ゆい」と「面映い」の2種類がありますが、どちらも辞書に記載されている表記です。しかし、「面映い」を記載していない辞書があることや、「映える」の送り仮名が「(は)える」であることから、「面映ゆい」が主流となっています。
「面映ゆい」の語源は古語”映ゆし”にある
「面映ゆい」の語源は古語の「映ゆし」にあります。「面映ゆい」は「面」と古語の「映ゆし」という2つの言葉にわけることができ、「面」は「顔」を、「映ゆし」は「まばゆい様子」をそれぞれ意味しています。
2つをあわせて「相手の顔がまばゆく、しっかりと見ることができない様子」を表しており、「恥ずかしい」「きまりが悪い」状況で、「面映ゆい」が使われるようになりました。
「面映ゆい」の使い方と例文とは?
「面映ゆい」は”照れくさい・恥ずかしい”状況で使用
「面映ゆい」は「照れくさい」や「恥ずかしい」と感じた状況で使用されます。日常会話では「面映ゆい」を、「照れくさい」や「恥ずかしい」などの言葉で言い表すことができるため、多くは使用されません。
しかし、目上の人との会話やビジネスシーンでは、「面映ゆい」を使用することもあるため、意味や使い方は押さえておきましょう。
「面映ゆい」は方言ではない
普段の会話では耳にしない「面映ゆい」という言葉を、「方言では?」と思う人もいるでしょう。しかし「面映ゆい」は辞書にも記載されている言葉で、方言ではありません。日常会話で使用することは少なくても、書籍や目上の方との会話では使用される言葉であるため、覚えておきましょう。
「面映ゆい気持ち」は”照れくさい気持ち”を表す
「面映ゆい」の使い方に「面映ゆい気持ち」があります。「照れくさい」や「きまりが悪い」と感じている気持ちを表しています。例えば、「パートナーと喧嘩をしてしまい、翌朝面映ゆい気持ちで挨拶を交わした」という例文。
上記の例文では、「照れくさい」という意味ではなく、「喧嘩をした後だからきまりが悪い」という意味で「面映ゆい」が使われています。
「面映ゆい思い出」は”照れくさい思い出”を意味する
「照れくさい思い出」や「きまりが悪い思い出」を意味する、「面映ゆい思い出」という使い方もあります。過去のことを思い出し、「照れくさい」「きまりが悪い」と感じた状況で使用できます。例えば、「旧友と久しぶりに再会し、当時の面映ゆい思い出が蘇ってきた」という例文。
上記の例文は、「旧友と再会し、当時の照れくさい思い出が蘇った」という意味になります。
「面映ゆい」が名詞化した”面映ゆさ”
「面映ゆい」を名詞化した使い方が、「面映ゆさ」です。「面映ゆさを感じる」や「面映ゆさがある」などの使い方をします。例えば、「わたしは話を逸らすことで、面映ゆさをかき消そうとした」という例文。
上記の例文は、「話を逸らすことで、照れくさい気持ちをかき消そうとした」という意味になります。
「面映ゆい」を使った例文
「面映ゆい」を使った例文をご紹介しましょう。
- 友人との会話で初恋を思い出し、面映ゆくなった
- 上司や同僚からプレゼンの内容を褒められ、面映ゆい
「面映ゆい」の類語とは?
類語には「恥ずかしい」や「居心地が悪い」が該当する
「面映ゆい」の類語には、「恥ずかしい」や「居心地が悪い」が当てはまります。慣れない状況や、褒められた状況で「恥ずかしい」または、恥ずかしさから「居心地が悪い」と感じたシーンで使用しましょう。
「面映ゆい」の英語表現とは?
「面映ゆい」の英語表現は”embarrassed”
「面映ゆい」を英語表現にすると、“embarrassed”となります。「恥ずかしい」や「きまりが悪い」を意味する単語で、「面映ゆい」を表す単語として使用できます。例えば、「I was embarrassed」という例文。
上記の例文は、「わたしは恥ずかしかった」という意味をもち、面映ゆかった様子を表しています。ただ、「embarrassed」は前後の文章によって「金銭的に困る」という意味もあるため、使い方に注意しましょう。
まとめ
「面映ゆい」とは、「きまりが悪い」「照れくさい」を意味する言葉です。「面映ゆい気持ち」や「面映ゆい思い出」などの使い方をし、「面映い」と表記されることもあります。類語には「恥ずかしい」や「居心地が悪い」が当てはまるため、状況に応じて類語に置き換えてみましょう。