「インフォメーション」という言葉は「インフォメーションテクノロジー」(IT)や「インフォメーションマーク」などの用語が多く、さらに「インテリジェンス」などの類語との意味の違いも気になる言葉です。
今回は「インフォメーション」の意味や「インフォメーション」を使った用語のほか、類語や英語表現も解説します。
「インフォメーション」とは?
「インフォメーション」の意味は”情報”
「インフォメーション」の意味は、“情報”のことです。文字や音声によって伝えられるある事柄についての知らせや知識のことです。人はある事柄について知りたいときにインフォメーションを得て、その事柄について知ることができます。
この情報という意味から派生して、社会の出来事などを広く告げ知らせる「報道」という意味もあります。
また「インフォメーション」には、「受付」や「案内所」という意味もあり、知りたい事柄のことを情報を得られる場所のことも指します。
「インフォメーション」の略は”インフォ”
「インフォメーション」とは”インフォ”と略されます。また「インフォ」は”インフォマーシャル”や”インフォグラフィック”などの造語にも使われます。
「インフォマーシャル」とは広告形態のひとつで、従来のコマーシャルよりも比較的長く、商品やサービスの詳細なより詳細な情報を消費者に届けます。主にデジタル放送などのニューメディアで展開されています。
「インフォグラフィック」は情報をイラストや図表などにして可視化させたものを指します。例として標識や線路図などが挙げられます。
「インフォメーション」を使った用語とは?
「インフォメーションテクノロジー」とは”情報技術”のこと
「インフォメーションテクノロジー」(information technology)とは「情報技術」のことで、英語表記したときの頭文字を取った「IT」(アイティ)という表現も多用されています。
「情報技術」はコンピュータなどの情報機器を使いながら、インターネットを活用した情報通信技術の総称として使われています。
「インフォメーションマーク」とは「i」をシンボル化した記号
「インフォメーションマーク」とはインフォメーションセンターを表す記号のことで、「インフォメーションアイコン」とも呼ばれています。
英語で「インフォメーション」と表記したときの頭文字である「i」をデザインに用いて、特徴は大文字の「I」ではなく小文字の「i」が使われていることです。
「インフォメーションメール」とは”宣伝メール”のこと
「インフォメ―ションメール」とは「インフォメール」とも呼ばれる「企業が商品やサービスの情報を宣伝として送るためのメール」のことです。「info@(企業名).jp」のようなメールアドレスが使われます。
インフォメールには、製品情報を宣伝するためのセールメールやある商品のサポート提供を通知するサポートメールなどさまざまな種類があります。
「インフォメーションレシオ」とはアクティブ運用を図る指標
「インフォメーションレシオ」とは投資信託のなかでもアクティブ運用においてどれだけ効率的に運用ができているのかを図る尺度に用いられる指標です。「情報レシオ」や「情報比」とも呼ばれていますが、「インフォメーションレシオ」はハイリスク・ハイリターンの投資運用において、高いリスクに見合うだけの利益を得られているのかどうかを検証する際に用いられます。
「インフォメーションレシオ」は、資産運用の全体を表すポートフォリオのリターンから運用成果の評価基準であるベンチマークを引いたときの平均値を、アクティブリターンの標準偏差であるトラッキングエラーで割って算出します。
「インフォメーション」の類語の意味と違いとは?
「情報」は”インフォメーション”の和訳
「インフォメーション」の類語のひとつ「情報」は「インフォメーション」の和訳で、どちらもある事柄や状況に関する知識や知らせという意味があります。
「情報」と「インフォメーション」との違いは、「情報」には生体系や機械において指令として伝える信号という意味や、現代社会の構成要素のひとつとされる情報技術の略称として「情報」が使われるのに対して、「インフォメーション」には情報という意味の他に案内所や受付といった意味もあることです。
「インテリジェンス」は”解釈された情報”の意味
「インテリジェンス」は「知能」や「理性」の意味もありますが、「情報」という意味で使われることもあります。「与えられた情報を分析、解釈したことにより得られる情報」という意味で、「伝えられたままの情報」を意味する「インフォメーション」とは使い分けられます。
「ノウハウ」とは”商品や技術についての情報”
「ノウハウ」とは物ごとのやり方やコツといった意味の他に、製品の開発や製造に関する技術や知識や、企業経営などに関する知識や経験のことを意味します。
「インフォメーション」との違いは、「ノウハウ」はある決まった事柄の技術的な知識や経験を指すのに対して、「インフォメーション」は技術的知識にこだわることなくあらゆる情報に対して使えることです。
「データ」とは”物事を判断するための資料や事実”
「データ」とはあることを判断するときにもととなる情報や資料、事実のことを意味します。またIT業界ではコンピュータで処理される数値や記号化された情報のことを「データ」と言います。
「インフォメーション」とは違い「データ」には、意味を与えないランダムな音や記号なども含まれます。
「インフォメーション」の英語表現とは?
「インフォメーション」は英語で”information”
「インフォメーション」は英語で“information”で、「r」を落としやすいので綴りには気をつけましょう。
「information」の意味は、情報のほかに案内や案内所という意味があり、警察などへの密告や法律用語で告発や告訴状といった意味でも使われます。
「インフォメーション」を使った英語例文
「インフォメーション」を使った英語例文をご紹介しましょう。
- “information center”
「(駅やホテルなどの)」観光案内所、インフォメーションセンター - “He collects the information about the affairs of the company.”
「彼はその会社の経営状態についてのインフォメーションを集める」 - “We heard the information that the police will shortly make an arrest of a suspect.”
「警察はまもなく容疑者を逮捕するというインフォメーションを得た」
まとめ
情報技術を取り扱う企業名によく使われる「インフォメーション」とは、ある事柄の情報や知らせ、報道という意味です。受付やインフォメーションセンターのような案内所という意味もあります。