海外旅行に欠かせないパスポートですが、もしもパスポートの有効期限が切れていたらどうしたらいいのでしょうか。
今回は「パスポート」の意味のほかに、パスポートの有効期限が切れたときの対処法と新しいパスポートの申請の仕方を解説します。
「パスポート」とは?
「パスポート」とは海外旅行に必要な”旅券”のこと
「パスポート」とは、海外に旅行または滞在時に本人を確認するための証明書として役立つ文書です。「旅券」とも呼ばれています。
相手国に対して本人の保護や便宜をお願いするときにも使われて、外務大臣によって発行されます。海外でパスポートの発行を受ける場合には、その国の領事によって発行されます。
パスポートには5年用と10年用パスポートがあり、成人は5年用か10年用のどちらか一方を申請時に選べますが、未成年は5年用パスポートのみ申請可能です。
偽造しにくい「ICパスポート」も存在
「ICパスポート」とは2006年3月20日から発行されているパスポートで、IC(集積回路)に氏名などの個人情報や顔写真を記録するため、パスポートの偽造を見破りやすくなりました。また、ICが組み込まれたページが増えたことから、従来のパスポートよりも厚くなりました。
外国でも入国の際にIC情報から個人認証をする設備が増えてきているので、今後ICパスポートの価値がますます高まっていくでしょう。
「パスポート」の申請方法とは?
パスポート申請の流れと受領時期
新しいパスポートの申請には、申請に必要な書類や写真を用意して、住民登録をしている役所のパスポート申請窓口に提出します。またパスポートの受け取りは、申請をしてから土、日、祝日を除く1週間程度です。
夏休みなど長期休暇が見込まれる数週間前は窓口が込み合いますので、時間的に余裕を持って申請に行きましょう。
パスポート申請に必要な書類
パスポート申請に必要とされる書類は次の通りです。
申請料金はパスポートの種類に応じて違う
パスポートの申請料金はパスポートの種類によって異なります。10年有効のパスポートなら16,000円、5年有効のパスポートは11,000円です。もしも申請者が12歳未満なら申請料金は6,000円です。
料金の支払いは、パスポートの受領時になります。
パスポートの受け取りは本人のみ
パスポートの受け取りは年齢に限らず本人のみです。受け取り時に受け取ったことを確認するための書類に署名をしますが、小学生以上のお子さんなら本人が署名します。もしも字を書くことが難しいお子さんの場合のみ、代筆が可能です。
パスポートの受け取りは発行日から6ヶ月以内で、その期間を過ぎると失効しますので早めに取りに行きましょう。
「パスポート」が期限切れした場合の対処法とは?
期限切れしたら新規申請
パスポートが期限切れしたら、新しいパスポートを申請します。国内外でパスポートを紛失した場合にも、新規のパスポートを申請することになります。
パスポートの更新ができるのは、有効期限が一年以内になった場合のみで、更新手続きの方法は新しくパスポートを申請する場合と同じです。
有効期限が3か月なら新規申請をおすすめ
パスポートの有効期限が切れていなくても有効期限が3カ月程度しか残っていない場合には、海外旅行前に新しいパスポートを申請することをお勧めします。なぜなら、多くの外国でパスポートの有効期限が3か月から6ヶ月以上残っている渡航者を入国させる条件としているからです。
特に長期滞在を予定している場合には、パスポートの残存期限によっては入国を拒否されることもあるので、渡航先の大使館や領事館に滞在に必要とするパスポートの残存期間を確認するようにしましょう。
旅券以外の「パスポート」の意味とは?
「パスポート」には「フリーパス」という意味もある
「パスポート」は遊園地など施設で遊具を乗り放題にできるチケットや無料入場券という意味もあります。また目的を果たすための手段という意味で「パスポート」が使われることもあります。
○○資格試験合格のためのパスポート
まとめ
「パスポート」とは海外へ渡航するときに必要な旅券です。有効期限が過ぎている場合は、渡航前に新しいパスポートの申請手続きを行いましょう。またパスポートの有効期限が3か月を過ぎていたら、渡航前にパスポート申請することをお勧めします。
パスポート申請窓口で「一般旅券発給申請書」を受け取り必要事項を手書きで書き込みます。また、外務省のHPから申請書をダウンロードすることもできます。ダウンロードした申請書にはウェブ上で必要事項を入力し印刷して、手書きで署名をします。自宅で申請書を用意することで、パスポート申請窓口で申請書に記入する時間を省くことができます。
申請日より6ヶ月以内のもの。
マイナンバーカードや運転免許書など写真の入った本人確認ができる書類でコピーは不可です。それ以外の場合は、健康保険証や国民健康保険証などの証書に併せて会社の身分証明書や学生書などからそれぞれ1点づつ必要です。
パスポートが有効期限が切れたときのパスポート申請では、パスポートが無効であることを処理するため有効期限が切れたパスポートも持参します。