蛍光灯や電球を選ぶときに「昼光色」と「昼白色」、どちらを選ぶべきか悩むことがあります。そもそも「昼光色」と「昼白色」の違いとは何でしょうか?
ここでは「昼光色」と「昼白色」の違いを中心に、選び方のコツ、また蛍光灯のその他の種類「LED」や「電球色」についても触れながら解説していきます。
「昼光色」と「昼白色」の違いとは?
「昼光色」と「昼白色」の違い①色温度
「昼光色」と「昼白色」の違いは“色温度”にあります。「昼光色」は約6500ケルビン、「昼白色」は約5000ケルビンです。つまり、「昼光色」の方が色温度が高く、「昼白色」の方が色温度が低いということになります。
色温度とは光の色を数値化したもので、ケルビン(略してKと呼ぶ)という単位を用いて表したものです。モノを燃焼する時、一般的にはオレンジや赤など暖色系の色は色温度が低く、紫や青などの寒色系の色は温度が高くなります。
「昼光色」と「昼白色」の違い②色合い
「昼光色」と「昼白色」の違いは“色合い”にもあります。
上記でも説明したように「昼光色」と「昼白色」では色温度が異なります。そのため、発光した時に目に入ってくる色合いも異なってきます。「昼光色」は青みのある明るい色を放ち、「昼白色」は太陽の光に近い自然な色を放ちます。
「昼光色」と「昼白色」の違い③目への影響
「昼光色」と「昼白色」では色合いや光の強さが異なるため、使い方によっては目への影響や目の疲れ方も違ってきます。「昼光色」は色温度が高く強い光を放ち、手元の細かい部分まで明るく照らしてくれますが、逆に目が疲れやすくなってしまいます。一方「昼白色」の場合は、自然な光を演出し、太陽に極めて近い明るさをもつため、目にも優しく一般的に人々に慣れた色だと言えます。
「昼光色」か「昼白色」どちらを選ぶ?
リビングや洗面所など「設置場所」で選ぶ
「昼光色」にするか「昼白色」にするか、店先で迷ってしまうことはありませんか?今までは「蛍光灯」という類で一括りにしていた人も、違いや特徴を理解することで、設置場所に最も適したものです。
「昼光色」か「昼白色」か、選び方のポイントはやはり設置場所です。以下に設置場所と適した蛍光灯の種類を挙げてみましょう。
- キッチン・リビング:昼白色(自然な色合いを醸し出す。青く光る昼光色は不向き)
- オフィス・個人部屋:昼白色(細かい作業を含む場合は手元まで明るく見える昼光色が最適)
- 物置部屋・衣裳部屋:昼光色(色や形をはっきり見ることができる)
部屋の模様替えや目的に合わせて選んでみよう
設置場所によって適した、またはおすすめの蛍光灯の種類はありますが、部屋の模様替えやプライベートな目的に合わせて自由に選ぶこともできます。
たとえば、ダイエット中の方で食欲を抑えたい人は、青みを帯びた「昼光色」を選ぶのも良いでしょう。青の色彩効果を利用すれば自然と食欲が減退し、必要以上に食べるのを抑えることができます。過度に食欲を刺激することがないため、無理をせずにダイエットをしたい人には「昼光色」がおすすめです。
また、個人部屋の場合は、雰囲気や模様替えを兼ねて、違う種類の蛍光灯にするのも良いでしょう。部屋のディスプレイの他、気分もガラッと変わるため、良い気分転換にもなります。
「昼光色」「昼白色」以外の蛍光灯について
ここでは「昼光色」や「昼白色」以外で、一般的に使われる「LED」と「電球色」について触れていきます。
「LED」は植物の栽培に使われることも
近年、LEDを使って植物を栽培する工場が増えてきています。LEDは「Light Emitting Diode=ライト・エミッティング・ダイオード」の略称で「発光ダイオード」としても知られ、電圧をかけた時に発光する半導体素子を意味します。材料によってオレンジ、赤、緑に発光するのが特徴ですが、家庭でもリビングやホールなどに観葉植物や花を置いている場合は、LEDを用いると著しい成長が期待できます。
落ち着きのある色を選ぶなら「電球色」
一般的な電気屋や量販店で売られているのは「電球色」「昼光色」「昼白色」ですが、中でもさほど強い光の要らない寝室や読書部屋、廊下や階段、風呂場やトイレなどは「電球色」を使うのがおすすめです。
家の中でも強めの明かりが必要な場所と、そうでない場所がありますが、寝室や読書部屋は、落ち着きのある色を放つ「電球色」を使いましょう。精神が安らぎ、心がホッとする空間が生まれてきます。
まとめ
「昼白色」と「昼光色」の違いは「色温度」「色合い」「目に与える影響」などが挙げられます。「昼白色」か「昼光色」か、どちらにするかは、設置場所やの個人の趣向によって異なりますが、物置や衣裳部屋など強い明かりが必要な場所には「昼光色」、ごく自然な光が必要なリビングやキッチン、学習部屋やオフィスなどには「昼白色」が向いています。
もちろん、模様替えや気分転換を気軽にしたい時は「昼白色」から「昼光色」、「電球色」、「LED」などに変えてみるのもよいでしょう。ぜひ、ライフスタイルを楽しく快適にするために「蛍光灯」の色や設置場所を工夫してみて下さい。