首元に巻くものでファッションアイテムの一つとして活躍するのが「ストール」や「マフラー」です。一般的には同じようなカテゴリーに位置しますが、形や巻き方などの違いを知っていますか?
ここでは「ストール」と「マフラー」の違いや似たようなアイテム「ショール」の説明を含めながら解説していきます。英語表記、巻き方や使用する目的の違いにも注目してみて下さい。
「ストール」と「マフラー」の違いとは?
「ストール」と「マフラー」の違い①”生地”
「ストール(stole)」と「マフラー(muffler)」の違いは、“使用する生地”です。「ストール」は麻やコットンなどの薄手のものから、ウールやカシミヤなどの厚手のものまで幅広い素材が使われていますが、「マフラー」は暖かさを追及するため厚手素材を使うのが特徴です。
「ストール」と「マフラー」の違い②”大きさや形”
「ストール」と「マフラー」は、“大きさや形”も違います。「ストール」はやや正方形に近い縦長で肩にかけることができるようサイズは大きいのが特徴です。一方「マフラー」は縦長の長方形で「ストール」より小さく巻物のようなイメージがあります。
「ストール」と「マフラー」の違い③”着用する季節”
「ストール」と「マフラー」は、“着用する季節”が違います。「ストール」は春・夏・秋・冬と、年間を通して使うことができますが「マフラー」は寒さを感じるようになる秋の終わり頃から冬にかけて着用します。
そもそも「マフラー」は外から寒さをさえぎるために首元に巻くものです。「マフラー」の主な目的は防寒となりますが、ほとんどの「ストール」は厚みがありません。「ストール」も冬の間使うことができますが、寒さが厳しい地方やスキーやスノーボードなどのウインタースポーツなどに着用するのは不向きと言えるでしょう。
「ストール」と「マフラー」の違い④”着用する人”
「ストール」と「マフラー」は、“着用する人”が異なると言えるかもしれません。一般的に「ストール」は主に大人の女性が中心であるのに対し、「マフラー」は子供から大人まで男女共に着用されます。そうはいうものの、近年、ファッションにおいて性別でのボーダーラインは消えつつあり、「ストール」のメンズ使用も多く見られるようになっています。
「ストール」「マフラー」の特徴と”ショール”との違いとは?
「ストール」の特徴は”着用以外にも使われること”
薄手でサイズも大きいのが「ストール」の特徴ですが、「ストール」はは身に着けるためだけではなく、部屋の壁掛けやテーブルクロスとしても使うことがあります。細かく多色を用いたペイズリー柄や豪快なアニマル模様、美しい風景画をあしらったものまで、デザインの種類は数多くあります。「ストール」は使用する用途も魅力的です。
「マフラー」の特徴は”素材が多彩であること”
「マフラー」は一般的には防寒用のアイテムとなるため「暖かさ」を求めた素材が最も好まれます。肌触りがよくフワフワした素材には定番のウール素材のほか、高級素材のカシミヤやアルパカ、アンゴラ、近年ではフリース素材やモヘヤなども登場しています。
また、「マフラー」においては何より「暖かさ」が重要です。首元を優しく包み、暖かさを生み出すための起毛素材を積極的に取り入れたものも人気があります。「マフラー」は寒い期間に露出してしまう首元を暖かく守り、フワッとした感覚を最大限に楽しむことができる必須アイテムです。
「ストール」の方が「マフラー」よりファッション性が高い?
「ストール」も「マフラー」も柄やデザイン性に豊かである点は共通していますが、ファッション性やオシャレを楽しむという観点から「ストール」の方が身に着け方のアレンジが多くなるため、ファッション性は高いと言えるでしょう。
「ストール」の方が「マフラー」よりもファッションポイントとしても人気が高く、服装にあわせて遊び心をくすぐるアイテムとも言えるかもしれません。もちろん「ストール」と「マフラー」では着用時の見え方も変わってくるということになります。
「ストール」と「ショール」の違いは”大きさ”
「ストール」に似たものに「ショール(shawl)」があります。「ショール」は「ストール」に比べ厚手て、サイズ的にも大判のものを指します。「ストール」は首に巻いて使ういことが多いですが、「ショール」は三角形に折りたたんで両肩に掛けるのが通常の使い方です。「ストール」同様に、メンズ使用も増えてきているようです。
「ストール」「マフラー」おすすめの巻き方とは?
「ストール」おすすめ3つの巻き方
「ストール」のおすすめの巻き方を3つご紹介しましょう。
- ループクロス:縦を半分に折り、胸元のわっか部分に両端を通す巻き方
- ジレスタイル:首に巻かず、肩からざっくりと掛ける巻き方
- アフガン巻き:三角部分を胸元中心にくるようし、波打つように垂らす巻き方
ワンループは基本的な巻き方、ジレスタイルはドレス着用時におすすめの巻き方です。
「マフラー」おすすめ3つの巻き方
「マフラー」のおすすめの巻き方を3つご紹介しましょう。
- ワンループ:首の周りにゆったりと巻き、両肩から先端を垂らす巻き方
- 一周巻き:首の周りを一周させ、両肩から垂らす巻き方
- シンプルノット:ネクタイのように結び、結び目を胸の下に置く巻き方
シンプルノットもアフガン巻きもセーターの上から巻くと非常にオシャレです。
どちらも色々な巻き方ができる
「ストール」も「マフラー」も巻き方の種類は多彩です。どちらも巻き方に基本的なお手本はあるものの、決まったルールはありません。自分で自由にアレンジを加えて個性的な巻き方を楽しんでみましょう。
まとめ
「ストール」と「マフラー」の違いは「素材や厚み」「大きさや形」「着用する季節」「巻き方」などです。「ストール」は季節を問わず年間を通して着用するアイテムですが、「マフラー」は主に冬季の使用が多く、また「ストール」に関しては壁掛けやテーブルクロスなど、着用以外にも多目的に使われるのが特徴と言えるでしょう。
「ストール」も「マフラー」も服装に合わせて楽しめるアイテムです。ぜひ、自分なりに工夫しながら個性を演出してみて下さい。