赤ちゃんが産まれたお祝いとしてプレゼントを贈る「出産祝い」。贈る側も嬉しくなってしまいますが、贈るときのマナーはあるのでしょうか。
今回は「出産祝い」の意味と贈る時期のほかに、「出産祝い」の贈り方のマナーと喜ばれる贈り物やメッセージの書き方を紹介します。また「出産内祝い」の意味も解説しますのでご参照ください。
「出産祝い」の意味と贈る時期とは?
「出産祝い」とは”出産を祝う慣習”
「出産祝い」とは、“赤ちゃんが産まれたことをお祝いする慣習”です。一般的には出産祝いとして生まれた子の親にプレゼントを贈ることやプレゼントその物のことを指します。
かつて「出産祝い」とは、妻の実家から男の赤ちゃんが産まれた場合には「熨斗目模様の紋付広袖」を、女の赤ちゃんが産まれた場合には「友禅模様の紋付の着物」を贈り、お宮参りのときにお宮参りのときに贈られた着物を着せて成長を祝いました。
現在では、「出産祝い」は赤ちゃんの誕生を祝う贈答の習慣のひとつになりました。
「出産祝い」を贈る時期
出産祝いを贈る時期は、生後1か月以内です。必ず赤ちゃんが無事に産まれたことを確認してからお祝いの品を贈ります。
出産祝いの祝儀袋と金額の相場とは?
出産祝いに使われる「祝儀袋」と「のし紙」
出産祝いには、現金か品物を贈ります。現金を贈る場合には祝儀袋を使い、品物を贈る場合にはのし紙をかけて梱包します。
「のし(熨斗)」とは祝儀袋などの右上についている飾りで、元々不老長寿をもたらす縁起物とされた干したアワビを贈り物に添えたことが由来しています。
祝儀袋とのし紙を結んでいる飾り紐は水引(みずひき)と言い、出産祝いに使われる水引は、色は紅白で蝶結びになっているものを選びます。蝶結びは本来の水引の結び方ではありませんが、結び直せるので何度あってもいいことという意味の縁起のいい結び方です。
祝儀袋の表書きは「御出産祝」や「御誕生祝福」
祝儀袋やのし紙の表、真ん中の上部に書かれるのが「表書き」です。出産祝いの場合は、次のような表書きが書かれます。
お祝い事の表書きに「寿」がありますが、出産祝いでは用いられません。 水引をはさんで表書きの下部には、出産祝いの送り主の名前をフルネームで書き入れます。夫婦連名の場合は夫のフルネームを書き、その左側に妻の名前だけを書き添えます。 グループの場合は、目上の人または代表者を表書きの下に書き、他の人の名前をその左側に続けます。 職場などの「部」や「課」でまとまって出産祝いを贈る時には、「○○部一同」と書けます。 「出産祝い」は、贈る相手との関係によって金額が変わります。傾向として相手との関係が親しくなると、包まれる金額が多くなりますが、相手との関係が親しくても金額が多すぎると遠慮されてしまいます。 下記に目安となる出産祝いの金額相場を紹介するので参考にしてみてください。 出産祝いに喜ばれるのは、育児用品や赤ちゃん用品です。 育児用品では、おくるみやベビーブランケット、バスローブやタオルなどです。少し先を見越して、テーブルウェアセットや幼児まで使えるブランケットなども人気があります。 赤ちゃん用品では、スタイやパンツのセット、ロンパースなどの赤ちゃんの衣類です。 ユニークな出産祝いなら、おむつケーキが定番です。おむつや赤ちゃんが使うスタイやタオル、おもちゃなどをまとめて、デコレーションケーキのように包むプレゼントです。 ほかにも、名前を入れた赤ちゃん用リュックや、パンツやロンパースでも動物や恐竜、お菓子などをイメージした個性的なデザインのものを選べばユニークなプレゼントになるでしょう。 出産祝いのメッセージは、赤ちゃんが産まれたお祝いのメッセージです。赤ちゃんが生まれて嬉しい気持ちを伝えるとともに、ママになりたての相手を気遣う気持ちも忘れないようにしましょう。 出産後まもなくのママは体調が不安定で神経的にも落ち着いていません。相手をいたわり、長すぎないメッセージを贈るようにするといいでしょう。 出産おめでとう! 新しい家族が増えて賑やかになるね。 体調には気を付けて、これからもますますお幸せに。 会えるのを楽しみにしています。 「出産内祝い」とは、出産祝いをいただいた人へのお返しのことです。 「出産内祝い」は元来”出産の内々の祝い”という意味で、親近者のみで食事などをして祝う集まりのことでしたが、招待客のお礼として、または集まる代わりに贈り物をしていました。 その贈り物をする習慣が現在の「出産内祝い」の習慣となり、出産祝いをくださった方にお返として贈る贈り物を「出産内祝い」と呼ぶようになりました。 「出産祝い」とは無事に赤ちゃんが産まれてきたことを祝って贈り物を贈る習慣のことです。かつては妻の実家から贈り物が贈られていましたが、現在では友人や親戚、職場などからも祝われるようになりました。また「出産内祝い」は出産祝いをいただいたお返しのことです。贈り主の名前は表書きの下
出産祝いに包む金額の相場
贈る相手との関係 金額の相場 友達や同僚 3,000円程度 親しい友人 5,000円前後 兄弟姉妹 5,000~30,000円 親子 30,000~50,000円 親戚 5,000~20,000円 喜ばれる出産祝いとは?
育児用品や赤ちゃん用品が人気
ユニークな出産祝いにおむつケーキ
出産祝いのメッセージの書き方とは?
出産祝いのメッセージは相手を気遣った言葉にする
「出産内祝い」とは?
「出産内祝い」とは”出産祝いのお返し”のこと
まとめ