「ヘッダー」と聞くと、文書ファイルやタイトルや日付などを挙げる人が多いのではないでしょうか?今回は「ヘッダー」の意味を中心に、ヘッダー画像、ヘッダーサイズ、また「フッター」について解説します。
「ヘッダー」とは?
ヘッダーの意味①「文書の上部にある文字列」
「ヘッダー」の意味は、“文書の先頭部に定型として付け加えられる部分のこと”です。ワープロやメール文書で本文の上部にある文字列のことで、通常の文書の他、ワードやエクセルでも上部の箇所も「ヘッダー」と呼んでいます。
「ヘッダー」にはファイル名、日付、タイトル名、ページ数などの項目を設定することができ、書籍やデザインに関しても自分で自由に選択できます。「ヘッダー」は印刷物で最も中心となるものではありませんが、各ページごとにヘッダーを印刷しておくことで、後の書類管理が非常に便利になるというメリットもあります。
また、ヘッダーの属性に関しては、使用しているソフトウェアにもよりますが、文書がもともと所有する「ヘッダー」と、また印刷する際のプリンターの設定項目としての「ヘッダー」ががあります。
テクノロジーの発展を背景に、費用削減や職場のスペース確保などを目的にペーパーレスを率先する職場もありますが、まだまだ「書面」として保管しておくべきものは多くあります。そのため、ランダムに山積みになった書類やファイルを効率的に管理するためにも、ヘッダーの印刷はやはり必要不可欠となってきます。
ヘッダーの意味②「転送先を制御する付加情報」
通信プロトコルではデータの送受信におけるデータ形式を定義していますが、ほとんどの場合で記述形式や記述の長さに規制を設け、必要な情報を記載することを提唱しています。この情報を総称して「ヘッダー」または「メールヘッダー」と呼んでいます。電子メールでの具体的なヘッダー領域を下記で挙げてみます。
- 差出人(送信元)のメールアドレス
- 宛先のメールアドレス
- メール発信の日時
- メールの件名
- メール本文の文字コード
- ヘッダー画像
- 中継サーバー
使用しているソフトウェアはこれらの項目を確認しながら、あらゆる処理や判断を行っていきます。通常の文字情報のほか、画像部分に関しては、データ全体(圧縮方法、色情報、ピクセル数、解像度など)の情報もファイルに格納されていきます。
ヘッダーの意味③「ウェブサイトではロゴ画像・タイトル部分」
ウェブサイトでの「ヘッダー」とはサイトのロゴ画像やタイトル部分、またタイトルが置かれてある領域が「ヘッダー」となります。つまり本文のコンテンツよりも上部にある部分がホームページにおける「ヘッダー」となります。
ウェブサイトでのヘッダーの役割は、サイトのイメージを強調することで、ブランドイメージを訴求することができる点です。サイト全体のアイデンティティともなる箇所であるため、カンパニーロゴやブランドに相応しい画像を置きイメージ形成に役立てていくことができます。
また、HTMLでは<head>から<head>の箇所をヘッダーと呼んでいます。HTMLのbody内に挿入するタグの一つで、サイト上部に配置するコンテンツを指定するタグ要素となります。
「ヘッダー」と「フッター」とは?
「フッター」とは下部・足の部分
「ヘッダー」と対にあるのが「フッター」です。
「フッター」とは足の部分、つまりヘッダー部分以下に位置する領域を指します。たとえば、文書なら本文以下、ホームページならコンテンツ部分から下の部分、HTMLなら<footer>から<footer>と記述する部分です。
「ヘッダー画像」と「ヘッダーサイズ」について
「ヘッダー画像」の作成や編集は自分でできる
サイトのロゴ画像を専門用語で「ヘッダー画像」と呼んでいます。ツイッターやブログ、ホームページで使用する「ヘッダー画像」は自分で作成・編集することができ、ウェブサイトからダウンロードしたり、またオリジナル写真を加工して取り込むのが一般的です。
編集ソフトがあれば原寸サイズから全体を縮小したり、切り抜いたり、テキストや文字を挿入したり、と自分の思いのままにクリエイトすることできます。
無料ヘッダー画像 pixabay:https://pixabay.com/ja/images/search/%E3%83%98%E3%83%83%E3%83%80%E3%83%BC/
推奨される「ヘッダーサイズ」は1500px/500px
「ヘッダー」で使われる画像には、一般的に推奨される規格サイズがあります。推奨サイズは「1500ピクセル×500ピクセル」で、ツイッターやブログでも、画像の鮮明さや見やすさなどの観点から同様のサイズがベストとされています。
その他の「ヘッダー」の意味とは?
「ガス用ヘッダー」は複数に供給するための装置
ガス用ヘッダーとは、ガスを複数の場所に分けて供給するために取り付けるガス部材装置のことを言います。日本では都市ガスやLPG兼用のものがあり、用途に応じて二股、三股、五股といったガス用ヘッダーが存在しますが、形についても角形や丸形があり、付属品にはヘッダーカバーやヘッダーケースなどがあります。
鉄道の「ウィンドウ・ヘッダー」は窓上の金属補強版
鉄道のウィンドウ・ヘッダーとは、列車の窓上に取り付ける補強版のことを指します。列車が開発された当時は木造が多く、窓周囲の強度が著しく低下することが懸念されていました。そのため、補強を目的に金属製のウィンドウ・ヘッダーを取りつけ、車体と窓の維持強化をしていました。しかし、現在は技術の進歩により、木枠であった窓の構造がゴムやアルミサッシへと変わり、ウインドウヘッダーは使われなくなっています。
まとめ
「ヘッダー」とは英語の「header」のことで、文書やウェブサイトの上部分を指す言葉です。これに対してあるのが「フッター(footer)」で、「ヘッダー」より下部に位置する箇所を指しています。
社会人になってからエクセルやワードを使ったり、電子メールを送る機会が増えてきますが、その際に「ヘッダー」や「フッター」という言葉を頻繁に使うようになると思います。「ヘッダー」や「フッター」にはそれぞれ役割があり、それぞれの場面で正しく使うことが大切です。まずは言葉の意味を理解して、より機能的に活用できるよう準備しておきましょう。