「才気煥発(さいきかんぱつ)」とは「才能が現れること」を意味する四字熟語です。「才気煥発な人」のように使う「才気煥発」の、例文を知りたいという方もいるでしょう。
この記事では「才気煥発」の意味や使い方の例文、類語の「才気横溢」も解説します。くわえて「才気煥発」の対義語や英語表現も解説しましょう。
「才気煥発」の意味とは?
「才気煥発」の意味は「才能が現れること」
「才気煥発(さいきかんぱつ)」とは「すぐれた才能が現れること」を意味する四字熟語です。「才気(さいき)」が「活発な頭脳の働き」を、「煥発(かんぱつ)」が「火がもえるように、美しく現れること」をそれぞれ意味します。
「才気煥発」の読み方は「さいきかんぱつ」
「才気煥発」の読み方は「さいきかんぱつ」です。「煥発」は日常的に使う漢字ではないため、「さいきかんはつ」や「さいきかっぱつ」などと読み間違えないようにしましょう。また、「煥」と似た漢字に「換」や「換」があるため、書き誤らないよう注意が必要です。
「才気煥発」の使い方と例文
才能が外へあふれ出る状況で使う
「才気煥発」は、すぐれた才能が外へあふれ出る状況で使われます。「才気」は「活発な頭脳の働き」を意味することから、とくに「頭の働き」が優れている状況を表します。情報を処理する能力にたけていたり、物事の先をよんで行動したりなど、才能を活かして活躍している場面で使用しましょう。
「才気煥発な」「才気煥発で」のように表す
「才気煥発」は「才気煥発な」や「才気煥発で」のように使います。たとえば「才気間伐な人」という使い方をする場合、「すぐれた才能があふれ出る人」を意味します。
褒め言葉として使われる「才気煥発」ですが、失敗をした人や才能がないと落ち込んでいる人に使うと皮肉となるため注意しましょう。
・才気煥発な彼ならば、この苦境をどうにか乗り切るのだろう。
・彼女の才気煥発なところに惚れて、交際をせまったのだ。
・まわりと比べて才気煥発でないことに、引け目を感じていた。
・才気煥発で知られている先生のもとで働けて、光栄に思う。
「才気煥発」を使った例文
- 先輩は容姿端麗なうえに才気煥発だから、みんなから好かれている。
- 主人公の才気煥発なさまは、見ていて気持ちがいい。
- 運動神経が抜群なだけでなく、才気煥発な一面もあるから人気なのだろう。
- 幼少期から才気煥発であった彼女が、学年トップになるのは必然であった。
- 見下していた彼の才気煥発さを目の当たりにし、さぞかし驚いただろう。
「才気煥発」の類語・対義語とは?
「才気煥発」の類語は「才気横溢」
「才気煥発」の類語には「才気横溢(さいきおういつ)」や「才華爛発(さいからんぱつ)」があてはまります。「才気横溢」は「優れた才能があふれるほど盛んであること」を、「才華爛発」は「素晴らしい才能があふれでること」をそれぞれ意味します。
「才気煥発」と「才気横溢」「才華爛発」は「才能が外へあふれでる」という意味で共通しているため、類語として言い換えが可能です。
・なぜか彼からは才気横溢だと思われている。
・彼は若くして地位もあり、美しく、才気横溢であった。
・才華爛発だと部署内で評判の社員が、他部署へ引き抜かれた。
・まさに才華爛発。彼女は才能を活かして活躍しつづけるだろう。
「才気煥発」の対義語は「浅学菲才」
「才気煥発」の対義語には「浅学菲才(せんがくひさい)」があてはまります。「浅学菲才」とは「知識が浅く才能がないこと」を意味する四字熟語です。「才気煥発」とは反対に「才能がないこと」を意味しているため、対義語として使用できます。
「浅学菲才」は相手の才能のなさを指摘する言葉ではなく、自分には才能がないと謙遜する言葉として使われます。使い方によっては嫌味や無礼と捉えられるため、注意しましょう。
・浅学菲才の身ですが、少しでもお力になれるよう頑張る所存です。
・わたしのような浅学菲才の者に、このような機会を設けていただき感謝いたします。
「才気煥発」の英語表現とは?
「才気煥発」は英語で「Brilliant」
「才気煥発」の英語表現に適しているのが「Brilliant」です。「Brilliant」とは「すばらしい」や「目覚ましい」を意味する単語で、才能や思考がすぐれている状況で使われます。
とくにイギリス英語では「Brilliant」の「光り輝く」「明るい」という意味が転じて、目覚ましいほどの才能を表す状況で使われます。
まとめ
「才気煥発」とは「すぐれた才能が現れること」を意味する四字熟語です。「才能」といっても様々ですが、とくに「頭の働き」がすぐれている状況で「才気煥発な人」や「才気煥発である」のように使われます。
類語には四字熟語の「才気横溢」や「才華爛発」が当てはまります。どちらも「才能が外へあふれでること」を意味しているため、言い換えてみましょう。
彼の才気煥発さに、いくとどなく助けられた。
意味:彼のすぐれた才能に、いくとどなく助けられた。