ドイツでサウナはリラックスできる癒しの場所として人気があります。ただ男女混浴だと知らないで行くと、びっくりしてしまうこともあるでしょう。
今回はドイツのサウナについて、男女混浴のサウナの様子やサウナの入り方、おすすめの持ち物にマナーなどを紹介します。またサウナ施設のタイプについても解説します。
※この記事の担当:Light1(ドイツ在住歴12年。ドイツの長い夏とドイツワインが好き)
ドイツのサウナとは?
サウナは老若男女を問わず人気
ドイツでサウナは心身ともにリラックスできる癒しの場です。毎日のバスタイムはシャワーで簡単に済ませることの多いドイツ人にとって、体の芯から温まることができるサウナは、汗をしっかりかくことでストレスを発散できるだけでなく、血行が良くなり免疫力が高まることで健康にもよく老若男女が楽しんでいます。
ドイツのサウナは混浴が基本
ドイツではサウナは混浴が基本です。女性専用サウナや女性だけが入場できる日などを設けているサウナもありますが、基本的には男女一緒にサウナを楽しみます。
更衣室も一緒なのですが、「サウナは混浴」というのが浸透しているため、お互いに恥ずかしがっている様子はありません。
ドイツのサウナの入り方とは
サウナの入り方はシャワー・サウナ・休息の順番で
サウナには次のような順序で入るのが一般的です。
まず、シャワーで体をきれいにしてバスタオルで体をしっかりと拭きます。乾いたバスタオルを持って乾式サウナへ向かい、最初は10分ほど入ります。体が温まったところで外へ出てシャワーで汗を流します。その後、椅子などに座って休憩します。
次に足浴をします。床に取り付けられた洗面台ほどの小さな足用の浴槽に足首が隠れるほどのお湯を入れて足だけを温めます。その後、また休憩して次のサウナを楽しみます。水風呂も2度目のサウナでしっかりと体が温まった後に使われる方が多いです。
シャワーやサウナに入る順番に決まりはないものの、上記で紹介したような順番でサウナに入ることを勧めているサウナ施設は多いです。
持ち物はバスタオル・水・バスローブもおすすめ
サウナに行くときには、バスタオル2枚、水、そしてバスローブを持っていくことをおすすめします。バスタオルはサウナ内で使うための一枚と、サウナから出てシャワー後に使うための一枚です。またサウナ後の水分補給は大切ですのでたっぷりのお水も持参します。
バスローブはサウナ後にリラックスするためにあると嬉しいアイテムです。バスローブの代わりにバスタオルでもいいのですが、バスローブの方が体をすっぽりと覆ってくれるためサウナで温まった体の体温を保ってくれます。
どこのサウナでもタオルやバスローブのレンタルに飲料は販売していることが多いですので、鞄いっぱいの荷物を持っていきたくない場合には、そうしたサービスを利用するのもいいですね。
サウナでのタオルの使い方
先ほどバスタオルを2枚持参することをおすすめしましたが、ドイツのサウナでは少なくとも2枚のバスタオルが必要です。
1枚目のバスタオルはシャワー後に体を拭くためのタオルです。もう1枚のタオルは、サウナに入るときには持っていくためのタオルで、乾式サウナ(ドライサウナ)では座ったり横になったりする場所に敷くために使います。
バスタオルの敷き方は、座る場合は腰掛けるところと足が着く位置にも広げるようにして敷きます。横になる場合も自分が横になる場所にタオルを敷き、利用者は自分のタオルから出ないように気を付けながらサウナ内で過ごします。
サウナでのマナー
騒がずこそこそ話が基本
サウナでは静かに過ごすのが基本です。サウナ内はもちろんこと、休憩室でも聞こえてくる話声はわずかで、たとえ友人同士でサウナに来たとしても二人だけでわかるような声量でこそこそと話しています。
サウナは静かに過ごす場所として認識されていますので、休憩室でも本や雑誌を読むか目をつむって一人の時間を過ごすようにします。
ドイツのサウナのタイプ
個人経営の小さめのサウナはインテリアも楽しむ
ドイツにあるサウナ用の施設には大きく分けて二種類あり、一つは個人経営でやっているような小さなサウナ施設です。
そうした施設では、サウナの種類は温度を変えた乾式タイプのサウナが1つか2つあり、シャワー室と休憩室だけの少ない設備です。庭があれば、火照った体を冷やすために庭に出ることもできるでしょう。
こじんまりとしている分、落ち着きがあり、インテリア面でも経営者の個性が出ているサウナが多く、常連客も多い傾向があります。
大型施設としてのサウナで一日過ごす
大型施設としてのサウナには様々な温度の乾式サウナや目の前が見にくいほどの湿気に包まれた湿式サウナや、フィンランド式やトルコ式などの国際色を生かしたサウナがあり、1日かけてゆっくり過ごすこともできます。
サウナでのお楽しみは?
「サウナアウフグース」で体温が一気に上昇
サウナによっては一種のイベントとして「サウナアウフグース(Saunaaufguss)」が行われることもあるでしょう。
「サウナアウフグース(Saunaaufguss)」とは、サウナオイルを使って香りを高めたところで、タオルを振り回されて熱風を起こします。その熱風を全身で受けると息ができないほどで一気に体温が上がり全身から汗が噴出してくるようです。
このサウナアウフグースを楽しみにしてサウナに訪れる人も数多くいます。
プール併設なら水着を忘れずに
ドイツには温泉地がいくつかあるのですが、そうした場所のサウナでは温泉プールが併設されているところがあります。サウナは裸で利用ができても、プールでは水着着用を義務付けている場所も多いので、サウナとプールを楽しみたいのなら水着も忘れずに持参しましょう。
まとめ
ドイツにはサウナの種類が少なくても居心地のいい小さな規模のサウナがあれば、様々な種類のサウナが揃っている大型施設のサウナがありそれぞれに魅力があります。
混浴で入るサウナに抵抗がある方もいるかもしれません。私も初めはそのうちの一人でしたが、他のお客さんの様子を見ているうちに混浴が当たり前となり気後れすることがなくなりました。
サウナは日本の温泉のように親しまれていますので、日ごろの慌ただしさを忘れてリラックスるするためにおすすめの場所です。