「パーソナル」は他の言葉と続けて使われることが多いカタカナ語です。例えば「パーソナルクーラー」や「パーソナルカラー診断」、運動をする人は「パーソナルジム」を聞いたことがあるかもしれません。さまざまな分野に使われていますが「パーソナル」はどのような意味なのでしょうか。意味や使い方を確認しましょう。
「パーソナル」の意味とは
「パーソナル」の意味は「個人的」「個人用」
「パーソナル」には主に2つの意味があります。1つめの意味は「個人に関すること」「個人的」です。個人的な問題のことを「パーソナルな問題」と言うことがあります。
2つめの意味は「個人用の」「個人向けの」です。他の言葉につなげて使用されます。商品名に使われる場合、持ち運びしやすい小型・軽量のものや、機能を抑えた安価なものという意味合いを持つこともあります。
「パーソナル」の語源は英語「personal」
「パーソナル」の語源は、英語の「personal」です。日本語と同じく「個人の」「自分の」という意味です。他にも「個人あて」や「直接」「人の容姿」の意味も持っています。
人物を意味する「person」という単語を形容詞にしたものです。「person」を元にした「パーソン」も、カタカナ語として浸透しています。
「パーソナル」の使い方と例文
「パーソナル」は「パーソナル〇〇〇」のように、他の言葉につなげて使われることが多い言葉です。代表的な使い方をご紹介します。
「パーソナルスペース」とは「人に近づかれたくない空間」
「パーソナルスペース」とは、自分を中心にした「人に近づかれたくない空間」のことです。パーソナルスペース内に人がいると、不快感やストレスを感じます。スペースの広さは個人差や文化の違い、相手との関係によって変化します。日本人は全体的にパーソナルスペースが広い(相手に離れていてほしい)人が多いようです。一歩後ろに下がるだけでも、相手のパーソナルスペースに対する思いやりになることがあり得ます。
「パーソナルジム(トレーニング)」とは「一対一で指導するジム」
「パーソナルジム」や「パーソナルトレーナー」とは、利用者とトレーナーが「一対一で指導する」ジムやトレーナーのことを意味します。ひとりひとりに合わせた運動方法を考えてくれたり、運動のフォームを直接見て教えてくれたりするため、運動の効果が高くなることが期待されます。
「パーソナルカラー診断」とは「その人に似あう色の診断」
「パーソナルカラー診断」とは、ひとりひとりに似合う色を診断することです。目や肌など、生まれ持った色に調和して魅力的に見える色のことをパーソナルカラーと呼びます。特に流行しているのが、四季の名前をつけた4タイプに分ける方式です。
簡単なチェック項目で自己診断する方法や、資格を持つ専門家が診断してくれるサービスがあります。
・「パーソナルクーラー」のように「個人向けの商品」に使われることもある
「パーソナル」は「個人向け」の商品に使われることがあります。一人で使いやすいように小型にしたものや、法人用と比べると機能を抑えて安価にした個人・家庭向けの商品に「パーソナル」が名づけられています。
- 一人で使う用途のもの
一人用の冷風機:パーソナルクーラー
一人用の椅子:パーソナルチェア - 安価な家庭用のもの
家庭用のコンピューター:パーソナルコンピューター(パソコン)
家庭用ソフトウェアの商品名:〇〇〇ペイント・パーソナル
「パーソナル」の類語とは
「パーソナル」の類語は「私的」「プライベート」
「パーソナル」の類語は「私的」や「プライベート」です。「個人に関わっていること」「公共のものではないこと」を意味します。
→これは私的な問題だから、関わらないでほしい。
→これはプライベートな問題だから、関わらないでほしい。
「パーソナル」の対義語とは
「パーソナル」の対義語は「公的」「コモン」
「パーソナル」の対義語は「公的」です。意味は「おおやけであること」「公共に関わること」です。類語である「私的」の対義語でもあります。
カタカナ語の対義語は「コモン」です。「複数の人での共用が前提になっていること」を意味します。
- 公的な書類なので、住所は住民票通りに記載してください。
- この広場はコモンスペースなので、マンションの住民なら誰でも使用可能である。
まとめ
パーソナルは「個人的なこと」や「個人用のもの」に使われるカタカナ語です。
ひとりひとりの個性に合わせたサービスが増えるにつれて「パーソナル」というカタカナ語に触れる機会も多くなります。新しい使い方や商品名の意味合いをすぐに理解するためにも、事前に言葉の意味を把握しておきましょう。