「利便性」の意味と使い方とは？「利便性が高い」や類語・対義語も

「利便性」とは”便利さの程度”を意味する言葉です。ビジネスシーンでも「利便性が高い」「利便性が低い」といった言い方をよくしますが、正しく使えていますか？

この記事では「利便性」の意味や使い方の例文、類語を解説します。くわえて「利便性」の対義語や英語表現も解説しましょう。

「利便性」の意味とは？

「利便性」の意味は”便利さの程度”

「利便性」の意味は、“便利さの程度”です。「利便」には”便利であること”や”役に立つこと”という意味があるため、単に「便利な様子」を表す状況でも使用されます。

“便利であること”を意味する「利便」に、”物事の性質や傾向”を表す「性」を加えることで「便利さの程度」という意味で使われるのです。

「利便性が高い」は便利さの程度が高いこと

「利便性」はよく「利便性が高い」の言い回しで出てきます。これは「便利さの程度が高いこと」で、言い換えれば「とても便利なこと」「役に立つ度合いが高いこと」です。

ビジネスシーンでも「このサービスは利便性が高い」と言えば、「このサービスは便利さの程度・度合いが高い」ことを意味します。

「利便性」の使い方と例文とは？

「利便性が良い」は便利なことを表す

「利便性」の使い方には”利便性が良い”があります。「利便性が良い」は便利なことを表しており、良い意味の言葉として使用されます。

「利便性が悪い」「利便性が低い」は不便であること

「利便性が悪い」や「利便性が低い」は、不便であることを表します。不便であることを表す表現は、他にも「利便性に欠ける」や「利便性を損なう」などがあります。

「利便性を図る」は便利になるよう計画すること

「利便性を図る」とは”便利になるよう計画すること”を意味します。「○○の利便性を図る」や「利便性を図った」のように使うことで、○○が便利になるよう計画することを表します。

また、「利便性を考慮する」や「利便性の向上を図る」という表現も、”便利になるよう計画したり考えたりすること”を表すため使用してみましょう。

「利便性」を使った例文

• 利用客は、他よりも利便性の高いサービスを求めている。
• 近くにコンビニエンスストアができたことで、生活の利便性が向上した。
• のどかな暮らしを楽しんではいるが、やはり利便性に欠けるな。
• 顧客の利便性を損なってしまっては、意味がない。

「利便性」と「便利性」の違いとは？

「便利性」という言葉は実在しない

「利便」に”性”を加えた表現が「利便性」ですが、「便利性」という言葉は実在しません。「便利であること」を表す場合は”利便”と”便利”どちらも使用できますが、「便利さの程度」を表す場合は”利便性”のみが使用できるため、注意しましょう。

「利便性」と「便利」の違いは使い方

「利便性」と「便利」はどちらにも”都合がよく、役に立つこと”という意味がありますが、2つは使い方が異なります。「利便性」は”利便性が良い・利便性が悪い”のように、形容詞と一緒に使用できますが、「便利」は”便利が良い・便利が悪い”という使い方はできません。

また、「利便性」には”便利さの程度”という意味がありますが、「便利」には”程度”という意味はないため注意しましょう。

「利便性」の類語・対義語とは？

「利便性」の類語は”使いやすさ”

「利便性」と似た意味をもつ言葉（類語）には“使いやすさ”が当てはまります。「使いやすさ」とは”どの程度使いやすいか”を意味する言葉で、「利便性」と同じく程度を表しています。

「使いやすさを考慮する」や「使いやすさの向上を図る」のように「利便性」と同じ使い方もできますが、「使いやすさが良い」や「使いやすさが悪い」のようには使えないため、注意しましょう。

「利便性」の対義語は”不便さ”

「利便性」と反対の意味をもつ言葉（対義語）には“不便さ”が当てはまります。「不便さ」とは”不便”に接尾語の”さ”を加えた表現で、その物の状態や程度を表します。

「利便性」の「便利である様子」と反対に「不便であること」を表すため、対義語として使用してみましょう。ちなみに「不便性」や「非利便性」という言葉は存在しないため、注意が必要です。

「利便性」の英語表現とは？

「利便性」は英語で”Convenience”

「利便性」の英語表現には“Convenience”が適しています。「Convenience」とは”便利さ・利便性”を意味する単語です。

まとめ

「利便性」とは”便利さの程度・便利であること”を意味する言葉です。「利便性が良い」や「利便性が悪い」のように、便利であるか否かを表す状況で使用されます。

類語には「使いやすさ」が当てはまるため、「利便性」が堅苦しいと感じる場合は言い換えてみましょう。