「雇用保険被保険者証」を再発行するには?紛失したときの対処法

新しく仕事を始めるとき、会社に「雇用保険被保険者証」を持ってくるように言われたことはありませんか?「雇用保険被保険者証」って何?どこにあるの?と思った方も多いのではないでしょうか。今回は「雇用保険被保険者証」とは何か、手元にない場合にはどうやって再発行するのかを紹介します。

「雇用保険被保険者証」の再発行はどうやってする?

再発行はハローワークで手続きをする

雇用保険被保険者証の再発行手続きはハローワークで行います。雇用保険加入などの手続きは会社で行ってくれますが、再発行は自分で行かなければなりません。

ハローワークに雇用保険手続き用の窓口があります。再発行申請書がありますので、記載して提出すれば、早ければ数分で再発行してもらうことができます。本人確認のために身分証が必要になりますので、運転免許証などを用意して行きましょう。

再発行申請書の記載内容

再発行申請書には、以下の内容の記載欄があります。

  • 名前
  • 性別
  • 生年月日
  • 住所
  • 現在雇用保険に加入して働いている会社の名前と住所
  • 最後に雇用保険に加入して働いていた会社の名前と住所
  • 取得年月日(雇用保険に加入した日、入社日)
  • 被保険者番号
  • 紛失した理由

すべてわからなくても再発行はできます。特に被保険者番号や取得年月日はわからない人も多いでしょう。しかし、名前や生年月日などの自分の情報と、雇用保険に加入して働いていた会社名が最低でも1つはわからないと、ハローワークでも検索が難しく、再発行できない可能性もあります。代理人に頼む場合などは特に注意しましょう。

ハローワークはどこでもいい

失業保険の手続きは自分の住んでいる住所を管轄しているハローワークで行う必要がありますが、雇用保険被保険者証の再発行はどこのハローワークでもできます。ただし、仕事の紹介のみをしている出張所など、雇用保険の手続き関係をしていないハローワークでは発行できないこともありますので、電話するなど事前に確認しましょう。ハローワークの営業時間は、平日の8時30分~17時15分ですので、ご自分の行きやすいところに行きましょう。

雇用保険被保険者証の再発行は料金がかからない

雇用保険被保険者証の再発行は無料です。ハローワークに出向く必要があるので、そこまでの交通費がかかる程度です。

土日しか行けないときは郵送可能か電話で相談

平日に仕事をしている方は、ハローワークには土日しか行けないことも多いでしょう。残念ながらハローワークは土日に空いていませんので、家族など代理の人に行ってもらうか、郵送で手続きができないか電話で相談しましょう。

雇用保険被保険者証の再発行を代理人に頼む方法

家族などの代理人に手続きを頼むことも可能です。その場合、委任状、本人の身分証、代理人の身分証が必要になります。また、再発行申請書に記載する情報も伝えておきましょう。

雇用保険に加入していた会社が複数ある場合は、複数伝えておいた方が安心です。加入していたつもりだったのに実は加入していなかったということも稀にあるためです。

雇用保険被保険者証の再発行は電子申請も一応可能

雇用保険被保険者証の再発行は電子申請もできます。しかし、電子申請をするためには「電子証明書」が必要です。電子証明書を発行してもらうための手続きも必要ですし、手数料もかかります。「雇用保険被保険者証」の再発行は手数料がかかりませんので、直接出向いた方がお得です。

「雇用保険被保険者証」って何?どこでもらうの?

「雇用保険被保険者証」とは雇用保険に加入した証明書

「雇用保険被保険者証」は、雇用保険に加入したことを証明する書類です。横210mm縦77mmの小さな紙に、加入した人の名前、生年月日、被保険者番号が記載されています。被保険者番号とは雇用保険に加入した人に割り振られる番号で、基本的には転職を繰り返しても生涯同じ番号です。

転職して新しい会社で雇用保険に加入するときに、被保険者番号が必要になります。そのため、新しい会社で「雇用保険被保険者証」を持ってくるように言われることが多いのです。

短時間や短期のアルバイトなどを除き、基本的には会社で採用されて働くと「雇用保険」に加入します。失業したときにもらえる「失業保険」とは雇用保険の失業手当のことです。雇用保険に加入していなければ失業保険はもらうことができません。

前職の会社から入社時か退職時にもらっている

雇用保険被保険者証は、雇用保険に加入したときにハローワークから渡されます。雇用保険に加入する手続きは会社がしなければなりませんので、会社がハローワークから受け取ります。入社して雇用保険に加入する手続きが済んだら、会社はハローワークから雇用保険被保険者証を受け取り、本人に渡すことになっています。

しかし、雇用保険被保険者証は、渡されたからといって使う機会がほとんどありません。退職して失業保険を受け取るときに初めて使う人の方が多いのが現状です。そこで、会社によっては本人がなくさないように会社で保存し、退職のときに渡していることもあります。

在職中に雇用保険被保険者証がない場合はどうする?

 

まれに、在職中で雇用保険被保険者証が必要になる場合もあります。その場合に再発行は可能なのかを紹介します。

もらっていない可能性もあるので会社に確認

「前職の会社から入社時か退職時にもらっている」の項目でもお伝えしたように、雇用保険被保険者証を退職時まで会社で保管していることがあります。受け取った記憶が無い方は、紛失したわけではなく、まだ受け取っていない可能性もありますので、一度会社に確認しましょう。

在職中でもハローワークで再発行できる

在職中であっても、「雇用保険被保険者証」はハローワークに行けば再発行ができます。再発行申請書に現在の会社の情報を記入することができるので、記入して申請しましょう。

まとめ

雇用保険被保険者証の再発行は、どこのハローワークでもできますし、料金もかかりません。難しい手続きではありませんので、身分証を持って行ってみましょう。雇用保険被保険者証は使うことが少ないですし、会社から渡されるときに説明を受けることもあまりないので、紛失しやすい書類です。しかし、再発行の手続きをしないのが、一番手間がかかりませんので、これを機会に大切に保管するようにしましょう。