「インダストリアル」は、最近ではインテリア用語としてよく知られています。独特な家具や照明、ソファなど「インダストリアルインテリア」で部屋の家具を統一する人もいるようです。他にもピアスやデザイン、音楽用語として使われることもあります。「インダストリアル」自体の意味や、各分野での使い方をご紹介します。
「インダストリアル」の意味とは?
「インダストリアル」の意味は”産業の・工業の”
「インダストリアル」の意味は“産業の・工業の”です。基本的に、「インダストリアルインテリア」や「インダストリアルデザイン」など、他の言葉を続けて複合語として用いられます。
「インダストリアル」の意味は英語”industrial”と同じ
「インダストリアル」は、語源である英語の「industrial」とほぼ同じ意味でカタカナ語として定着しています。英単語の場合は他にも”産業・工業に従事する労働者・産業・工業が高度に発達した”などの意味で使われることもあります。
「インダストリアルインテリア」での使い方とは?
「インダストリアルインテリア」は工業的な雰囲気
「インダストリアルインテリア」は倉庫・工場をそのまま使ったかのような、工業的な雰囲気のあるインテリアです。金属やコンクリートなど、無機質な素材をベースに使います。色味はブラック、シルバー、ダークブラウンなどがよく使われます。
「インダストリアル」と「ブルックリン」の違いは”明るさ”
「インダストリアル」と「ブルックリン」の違いは“明るさ・カジュアルさ”です。「ブルックリン」はインダストリアルより明るくて、カジュアルな雰囲気が特徴です。
「ブルックリン」はアメリカの都市で、かつては工業地帯でした。レンガや金属、スチールを活用し、当時の街並みに似せたインテリアはインダストリアルとよく似ています。
「インダストリアルインテリア」のコーディネート
「インダストリアル」と「ブルックリン」をミックスした室内は、幅広い人に受け入れられる可能性が高くなります。
「インダストリアル」だけでコーディネートすると、暗くて重厚的になりがちです。そのため、人によっては「落ち着かない・男性的すぎる」と思うようです。明るいブルックリンをミックスすることで、年齢・性別を問わず居心地のよい部屋になることが期待できます。
「照明」から手軽に部屋の家具を揃える
武骨でありながら洗練された「インダストリアルインテリア」の家具を自宅で使いたい人も多いようです。全ての家具を統一するのが難しい場合は、「照明」を変える方法がおすすめ。部屋の中で目立つため、手軽に「インダストリアルインテリア」の雰囲気を楽しめます。
「インダストリアルデザイン」での使い方とは?
「インダストリアルデザイン」は工業・大量生産のため
「インダストリアルデザイン」とは”工業生産・大量生産のためのデザイン”です。「工業デザイン・工業意匠」とも呼ばれます。略す場合の表記は頭文字をとって「ID」です。
純粋な設計だけでなく、生産工程や販売方法まで総合的に計画することを含めることもあります。
「プロダクト」との違いは”日用品かどうか”
「プロダクトデザイン」との違いは”日用品(にちようひん)かどうか”です。「日用品」とは毎日の生活に使う品物のこと。「インダストリアルデザイン」のうち、日用品のデザインであることを強調したい場合に「プロダクトデザイン」を使用します。
「インダストリアル」その他の使い方とは?
「インダストリアルピアス」は2ヶ所のホールをつなぐピアス
「インダストリアルピアス」とは2ヶ所のホールをつなぐピアスです。穴は軟骨に開ける人が多いのですが、具体的な場所は定まっていません。
棒の様な長いピアスを付けられるため、インパクトがありおしゃれだという声があります。ただし「怖がられる・目立つため、就職先によってはピアスホールを塞がないといけない」という意見もあります。
「インダストリアルピアス」は”痛い・難しい”という声も
「インダストリアルピアス」のピアスホールを開けた人の中には「痛かった・角度が難しかった」という声もあります。そのため、病院やピアススタジオを利用することをおすすめする人が多いようです。
病院によっては耳たぶしか対応していないこともあるため、事前に軟骨にピアッシングできるか確認するとよいでしょう。
「インダストリアルミュージック」は金属音を多用する電子音楽
「インダストリアルミュージック」は、金属音や電子音を多用する電子音楽です。不協和音や独特なヴォーカル、刺激的なパフォーマンスが特徴です。ただし、ロック寄りやメタル寄りなど、アーティストによって違いが大きいとされています。
1970年代末、イギリスで誕生したと言われています。当時は、音楽だけでなくアートや現代思想とのつながりがあったと考える人もいるようです。
まとめ
「インダストリアル」はの意味は”産業の・工業の”です。他の言葉と繋げることで、さまざまな分野で使われています。
会話の中では後半が省略され「インダストリアル」としか言わないこともあります。どの分野の話題なのか把握して、意味を取り違えないように注意しましょう。